ウツギの実

うの花のにおう垣根に、時鳥(ホトトギス)早もきなきて、忍音(シノビネ)もらす 夏は来ぬ:日本唱歌

別名「卯の花」といいます。って、今始めて知りました。中学生ころだったでしょうか、炭の原木であるクヌギとかコナラを伐採するには先ず下刈りという作業をやりました。松とか檜の場合は常緑木のため地面には太陽光が届かず下草や潅木が生えません。したがってそのまま伐採に入れますが、落葉樹の林は潅木が生えそのまま伐採できません。その潅木の中に、このウツギという木がたくさんあります(実はこの潅木の名前を今知ったのてせすが)。木の幹の中が空洞(パイプ状)になっていて、草か木か分からないほど鎌で簡単に切れました。中が空のためウツキと命名されたそうです。初夏にはきれいな小さな白い花をいっぱい着けいい匂いがします。この花の名前を「卯の花」と言うのだそうです。そこから「夏は来ぬ」という唱歌が生まれたといいます。

そんな花の実のスケッチです。変わった実だと思って調べていくうちに、炭焼きをしたこと、下刈りをしたこと、薪割りをしたこと、こんな歌を歌ったことと、想いでは尽きません。