■高齢化問題

調査対象表

調査対象者 配布数 回収数 対象項目
商店街住民 200 121 A・B・C・D・E・F
連尺学区の市民 420 187

 B・C・D・E・F

一般市民 120 116

 B・C・D・E・F

F-1高齢社会に対する意識

全体で68.2%とほぼ7割の人が「不安である」という状況を世代に共通して意識されており,特に「50〜59歳」では8割以上が不安をもっていることがわかる。
これらの自由意見を求めたところ119人の回答を得ることが出来た。
医療・介護サービスに対する意見として「高齢化社会の活性化手法が示されていない」「介護保険では、お金がなければ福祉にありつけない」「介護保険やそのサービスについてなど具体的なことが分かりにくい」と言った,医療・介護に対する行政の不備や情報公開の不明確なことについて意見がえられた。福祉施設の必要性に関する意見は,「公的介護福祉施設が少ない」「ヘルパーさんなど不充分」と言ったまだ,遅れがちな部分への要望が集まった。あと,定年制度,情報提供のし方などの見直しを求める意見が多くあった。

図・表F-1-1 現在の高齢者対策について

表F-1-2 現在の高齢者対策について

F-2現在の高齢化対策に対する満足度

約半数の46.7%が「不十分である」との回答をしている。しかし、高齢化対策に最も身近な状況にある「60歳以上」の高齢者の意見では「不十分である」の比率が下がり、逆に「十分である」がわずかながら高くなっている。このことは、対策の公言が十分に開示されていない可能性を示すものと考えられる。

図・表F-2 現在の高齢化対策に対満足度

F-3高齢者にとっての中心街の住環境

「良い点」としてあげられた項目は、「買い物が便利」、「公共交通機関が整っている」、「医療機関が近くにある」、「便利、安全」、「人との会話、交流がある」と言った意見であり、中心街であるため徒歩圏に住むための必要な機関が揃っており高齢者にとって便利という意見が多く挙がった。
「悪い点」としてあげられたものは、「騒音でうるさい.(車・バイク)」「空気が悪い」「自然が少ない」、「交通量が多く危険」、「駐車場不足」といった、中心街の環境そのものの悪さを訴える意見が多く得られた。

表F-3 中心街の住環境に対する自由意見

F-4高齢者に必要な住環境

「医療施設」(25.5%)「福祉施設」(18%)「移動手段」(18%)とあり、健康管理に関する施設の充実と移動設備の充実が世代差なく求められている。

図・表F-4 高齢者に必要な住環境の充実

F-5高齢者問題に対するご自由意見

「高齢者にももっと働く場・活躍する場が必要」と言う高齢者の雇用を求める意見が多くあがり、「医療施設,福祉施設の充実を」と、介護についての障害等を持ったときのためのケアの充実を求める要望があった。「高齢者に対する住民の意識が薄い」「市政便りの地をもっと大きくし、老年者コーナーを作り、情報を提供する」といった、全体の高齢者に対する認識が低いこと、その為の情報公開を促す意見も多く見られた。少数意見の中に、「高齢者同士が助け合い、自立できるような環境」「高齢者自身が地域活性化の中心となる仕組づくりが必要」「高齢者が活動するボランティアが有ると良い」という、社会的保護の前に高齢者自身の自立を促す地域体制を求める意見もあった。

表F-5 高齢化問題に対する自由意見


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