第11回 正しい消費者として金を払おう

 新年も開けてしまったようなので、つまらない書き込みを一つ。
 2009年はデフレの年として歴史に刻まれるかも知れない。物の価値が下がり、値引き合戦で企業の疲弊が問題視されていたからだ。
 ところで、一般消費者としては財布から出て行くお金が減るのでデフレは良いことだ! などと言う思慮の薄い人もボチボチいるだろうが、そもそも財布に入ってくるお金がもっと減るのでロクな事は無い。物の価値(値段)が下がるという事は、回り回ってアナタやアナタのお父さんの給料が減るという事を意味している。世の中、「お金を稼ぐ」と言うとすぐに大企業による富の独占だの暴利をむさぼる資本家だのを引き合いに出すアホが居るが、お父さんの給料はそうやって「お金を稼いだ」結果として貰っているわけで、企業が儲けることを否定するということは、お父さんの給料の受け取り拒否と全く同義なのである。
 企業が金稼いで何が悪い! 給料貰うために勤め先が儲からないとどうしょうもない! それはサラリーマン5年もやってりゃ十分わかることで、わからないヤツはただの馬鹿か厨房ということでおk。
 さて、俺はそこまで変なコト思ってねーぞとほくそ笑んでる方がほとんどだろうが、本当にそうだろうか?

 一度でも上記のような事を言ったり思ったりしなかっただろうか?
 もちろん家電店での値引き交渉は「賢い消費者の行動」なので存分にやっていただきたいのだが、上記に挙げた様なことは「物の価値がわかっていない」人間がよく口にするくだらない言葉である。
 たとえばシステムエンジニアという奴隷が、IT企業を中心に飼われている。彼らの人月単価は、およそ80〜150万円。管理人の働いている会社では120万円である。つまり、一日=8時間で6万円。管理人を仕事で1時間拘束するには、7500円を払わなければならないことになる。(キサマにそんな価値はない!と言われても、返す言葉もありませんが…)
 この値段は特に高い金額ではない。会社の規模(一応、東証一部上場)としては普通の金額である。つまり、この国で普通の日本人(正社員)に何かさせるには、それくらいのお金が「原価として」必要であると、よーーーーーーーーく脳にしみこませて頂きたい、何でもかんでも無料無料言う人。
 昔の人は実に正しいことを言っていた。
「只より高い物はない」
「働かざる者食うべからず」
 アニメにしても、牛丼にしても、勝手に地べたから生えてくる物では無い。必ずその裏では高度な技術と人の手によって作り出されている、「製品」である。それが世に出るには、必ず原価が発生しているのである。そして、たとえその製品が無償で提供されている物でも、それが安く作られているなんて事は絶対に無い。必ず機能や性能に見合った工数が掛かっていて、その分どこからかお金が出て行っているのである。
(そのお金はどこかのお金持ちが勝手に支払った物ではなく、最近目減りしたお父さんの給料が巡り巡った姿であることを、よく認識しておいて頂きたい)
 ちなみに管理人はたまにアニメを嗜むヲタでるが、気に入った作品はなるべくBDを買うようにしている。これは、地デジなんて画質悪いから見たくねぇといった些末な事情もちょびっとあるが、基本的には「すばらしい物を作る人たちに、少しでも利益を還元したい」という思いからである。なので、アホみたいに値段が高い場合は管理人自体の甲斐性もあり買わ(え)ないが、2話入り7000円くらいなら何も言わずに買う。それが、(普通のファンに比べて視聴量は圧倒的に少ないが)アニメファンとしての最低限の礼儀、むしろ矜持であると考えているからだ。
 amaz○nのBDのレビューを見ていると、ボッタクリだの○アニが暴利をむさぼっているだの、そのレビューを書いた人間の知識のなさと品性のなさと金のなさを存分に感じさせるものが多くあるが、管理人はあえてそういうしみったれた貧乏人根性をさらけ出す馬鹿者に言ってやりたい。「3500円くれてやるから、京○ニよりも優れた30分アニメ作ってみやがれ!!」と。そういう事を言うと、必ず「奴らプロなんだから作れて当たり前。おれら素人だから作れなくて当たり前」などというつまらない返答が返って来るが、だったらプロがどうして採算合わない仕事が出来るんだと、その辺をきっちり答えて貰いたいものだ。
 採算合わない作業は同人というのだ。ニコ動でプロの犯行が多く見られる? それは仕事じゃなくて個人的な趣味だから無償なのだ。プロは、自分の給料を稼ぐために専門知識を駆使して仕事をしている。採算合わない作業は、そもそも仕事とは言わない。京ア○は仕事(企業の事業)としてアニメを作っているので、資本主義の原則すら理解してないキモヲタをハァハァさせるためにボランティアでアニメを作っているのでは無いくらい、amaz○nにグダグダ価値の無いレビューを書く前に理解して貰いたいものだ。
 DVDに比べてBDの値段が高いのも一緒。高ビットレートのMPEGデータやBDの円盤を作るのに使う機械や原料の値段がDVDに比べて高いのだから、製品として値段が高くて当たり前。BDの価値が分からないのならば、グズグズ文句たれる前にDVDでも買って喜んでればいいのだろうと。
 やや、自分の趣味に偏った事例紹介だったが、たぶんどの業界にも当てはまるのではないかと思う。
 現代における「只より高い物はない」とは、無料サービスや無理な値下げを要求した分だけ、あなた方の給料が巡り巡ってもっと減らされるのだと、そういう事を意味しているのではないかと思う今日この頃、2010年もよろしくお願いいたします。

第12回 家電の修理について

 以前ほどの勢いが無くなっているように見受けられる「おうち家電修理(今適当に名付けました!)」であるが、ハンダ付け大好き人間である管理人はネットの記事など見ていて色々と思うところがあり、敢えて記そうと思う。
 まず結論から言うと、「常用する家電は素人修理しない!」である。
 その理由をいくつか示そう。

 上記理由について、それぞれいつも通りにクドく説明していこう。
 まず"修理が完全である保証が無いこと"であるが、単にリード線が切れていただけならばともかくとして(実は何で切れたのかがとても難しい問題だったりするのだが)、たとえば某の部品が壊れていた場合、大概はその部品を交換すれば直ったりする。
 しかし、何の原因でその部品が壊れたのかをしっかり見極めないと、また同じ部品がすぐに壊れるか、もしくはその部品が壊れることによって大事に至らなかったより障害の大きい故障(たとえば火ィ吹くとか)が起きたりする可能性がある。
 一時期PCの自作屋を困らせたコンデンサの破裂は、部品(電解コンデンサの電解液)に問題があったのが分かっているため、単に破裂したコンデンサを新しい問題のない物に代えれば修理は完了と言えた。けれども、問題無い事が分かっているコンデンサが破裂している場合、それはコンデンサ自体が原因ではなく、他の部品によってコンデンサが破壊されたのだと考えなければならない。しかし、DMMやオシロも満足に持っていない素人がそのような事例に出くわしたとして、的確に他の部品の故障を見極められるのかというと、それは無理だと思われる。見た目が焦げてるヤツがあればラッキーだが、外見で見分けが付くことなどまれである。
 結局、真の故障原因を探るには其相応のスキルと設備が必要となり、それはメーカーに修理に出すよりも遙かに手間が掛かってしまうのは自明である。それに、何故"その"部品が壊れたのかという理由もちゃんと理解しなければならない。
 電池一個で動いているようなおもちゃなら別だが、家電の電気回路はその家電が持つ機能を実現する以上に、万が一の故障の際にも大事に至らないための保護回路が追加されている。つまり、ある回路の抵抗やらコンデンサが「安全に損傷することで」ほかの取り返しの付かない回路が火を噴かないように前もって壊れる様に設計してあるのだ。そして、保護のためにわざと壊れたパーツを何も考えずに交換してしまった場合、他の回路の破壊が進み結局火を噴いて大事に至るという事が起こるかも知れない。
 こういったリスク事項をちゃんと理解した上で、メーカー修理は金が掛かるだのボッタクリだのアセンブリ交換で済ますのはエコじゃないだの言っているのならば、よっぽどのスキルをお持ちなのだろうからご自分でしっかり修理していただければ問題無いと思うが、リスクなんて分かっていないで文句言っている人間は単なる無知でケチなだけであり、そんな輩が発する言葉には何の重さもない。どうでも良いから、火事出して他人に迷惑掛ける前に感電でもして自分の浅慮具合を呪ってくれと、そう言ってやりたい物だ。
 次に"「素人修理した」事実を分かっていない者が使う可能性があること"であるが、先に出てきたリスク事項を理解した人間が自分でその家電を使っているならば、いつも以上に注意を払って使うだろうし、ちょっとした動作異常にも適切な対処が取れるだろう。
 しかしそんな素人修理の事実を知らない家族が、中途半端な修理をした家電を無理に使って事故を起こした場合、一体誰が責任を取れるのかという問題がある。
 運良くメーカーから賠償金をせしめたとしても、死んだ家族と失った信頼は二度と帰ってこない。死ぬまで一生自分の愚行がしでかした大きすぎる罪を背負って生きていかなければならないのだ。そんな重い罪を、家電の修理代をけちってまで背負うべき物だろうか? まともにリスク管理が出来ている人間ならば、あまりにもアホらしいことはすぐに分かると思う。
 ちなみに管理人は暇つぶしがてらに○kWaveで偉そうな回答を垂れている偽善者であるが、そこで面白い質問者に出くわしたので軽く紹介しておこう。
 質問内容は、「いつも使ってたテレビがいきなり電源が入らなくなった。どうやったら修理出来るか?」というものだった。
 管理人はもちろん家電修理を生業としている人間ではないので、多分に浅慮なところはあると思うのだが、回答にあたり質問内容や他の回答者との問答から以下の条件を割り出した。

 さて、他の回答者は「電源ケーブルの断線だろうから、近所の電気屋さんでケーブルを買ってきて交換すればOK」などと書いていたが、バカもほどほどに言えというのだ。なぜ故テレビの電源ケーブルがいきなり切れるのだろうか。普段からコンセントの抜き差しをしているならばともかく、買ってからコンセントに刺しっぱなしのケーブルがたかが10年で切れるわけはない。
 管理人は、テレビのスイッチング電源の故障を疑った。理由は、主電源が入らないことと、10年も使っていること。確かに電源ケーブルが切れたら同様な状況にはなるが、いきなり切れる意味が分からない。たぶんコンデンサが容量抜けでもして、運が悪ければスイッチングICが壊れたのだろうと予想した。
 なので、回答には「テレビの電源回路が壊れたと思われるが、素人が手を出すべき部分ではないので電気屋さんに修理に出せ」と書いた。テスタも持っていないような人間は、ブラウン管テレビの触ってはいけない部分の見分けが付くわけがない(そもそも付くような人間は質問なんかしないでさっさと自分で修理する)。変なところ触ってシビレるのはあまりにもかわいそうだし、その辺のホームセンターで売ってる様な物でどうやって電源回路の故障部分を探すのだか管理人はさっぱり分からないからだ。
 そしたら翌日回答が来て、「回答者の勝手な理想を押しつけるな。テレビの修理にチャレンジする機会すら奪うとは、キサマ何様のつもりだ」と書かれてあった。はいはい、アナタはユトリのお馬鹿さんなんですね。関わった私が取り返しの付かない大バカでしたよと、つくづく自分の不運に怒り狂った。
 ここで書いても良識ある読者の方々には既知だと思うが、万が一分かってない人のためにも記そうと思う。他人に教えを請うた分際で何が理想を押しつけるなだ(そもそも教えてもらうって事は、回答者の理想を語って貰う事だろうに)。だったらそもそも質問なんてしてないで、粋がってチャレンジして火事を出すような迷惑を掛ける前に、さっさとフライバックトランスでも触って感電死してろと。
 最近の質問系のWebには、自分にとって都合の良い返答だけに喜んでお礼を言って、正論をもってして質問者の根本的な勘違いをたしなめるような、本当は一番ありがたい回答に対しては「あなたの回答は当方が望む物ではありませんので、ブラックリストに入れました」だのと、人としての最低限の礼儀すら無い馬鹿者が多く沸いているような気がする。先ほども書いたが、他人に物を教えてもらう態度という物が全く出来てない。何上から目線で宣っているのだろうか。それとも連中は「教えさせてやってるんだぜ?」とでも思っているのだろうか。
 さて、激しく脱線したので話を元に戻そう。
 たとえ原因が電源ケーブルの断線だったとしても、普通の人間がテレビの裏ぶたを開けるのははなはだ危険である。そもそもケーブルがどこで切れているのかはぱっと見分からないため、基板のコネクタかもしくは直接ハンダ付けされているであろう部分から交換しなくてはならないが、先ほども書いたとおりテレビはあちこちにシビレる部分がある。実際裏ぶたを開けてみればよく分かるのだが、電源ケーブルを軽く引っ張ったところで簡単に抜けるわけでもなく、あちこち手で押さえないと取れやしない。万が一直接ハンダ付けされていよう物なら、基板ごと筐体から引き抜かなければならない。こんな作業内容で、どこがシビレるのだか見当も付いてない人間が、安全にケーブル交換が行えるなんて考える方が脳がイカれているというのだ。
 管理人は偽善者であるが無責任な人間では無いつもりのため、質問者のスキルに応じた回答を書くように努めている。たとえば「スイッチング電源が壊れているが、どうやってコンデンサの容量をチェックしたらいいのか?」とまで書いてあるならば、先方もよく訓練された人間なのだろうからコンデンサチェッカの型番でも教えてあげるが、「そういえばテスタは持っていませんでした」とか言うレベルの人間に、一体どうやってブラウン管テレビの充電部を触るなと教えればいいのだろうか。テレビの修理などもってのほか、身の程をわきまえろというヤツである。
 最後に"余計に壊している可能性があること"の極端な例として、以前よく話題になっていた「家電を水で洗う」という前衛的な修理方法を挙げるが、これは完全に間違っているので絶対にやってはいけない。
 家電の故障の中には、導電性のホコリがたまってショートするために起こる場合があり、確かに水で洗い流せば一時的には直ったように見える事はある。しかし、人間が見て分かる部分だけが世の中の本質であるとは考えないのと同じく、水洗いのあとよく乾かしたつもりでも、一旦水に濡れると何があっても絶対乾かない部分が存在する。たとえば電線の中や、電解コンデンサのゴムキャップとリード線の隙間などだ。
 毛細管現象を思い出して欲しい。水は細かい隙間があると、とんでもないところまで浸透することがある。家電を開けるとカラフルな色の電線がいっぱい入っているが、これらは細い電線が束になって樹脂のカバーを周りにコーティングした構造になっている。そんな電線に水が入ると、先の毛細管現象で中の方までどんどん水が入っていく。そして空気の流れがあるわけでもないので乾くことはなく、そのうち中の電線が錆びたりしてボロボロになってしまうのだ。
 結局、水洗いでホコリが取れることで一度は動作に問題ないレベルになった家電であるが、内部に大量の水分を保持してしまったが故に電子部品やその他金属パーツの寿命を著しく縮めてしまい、結局数年も経たずに修理不可能なくらいにしっかり壊れ、早世してしまうことになる。本来こういった類の修理には、エアガンでホコリを飛ばし、揮発性の高いエレクトロニッククリーナーなどをぶっかけて汚れを軽く流す程度にするのが良い。
 また、水洗いに関して「電気のプロであるリサイクル業者さんがやっているので問題ない」とかいう書き込みを見かけるが、リサイクル業者は電気のプロなんかではない。単に中古品を売買しているだけの古物商である。家電を水洗いするような非常識な輩が営むリサイクルショップでは、絶対に電化製品は買ってはいけないのだ。一体どんな酷いことをされているのだか分かったものではない。
 ちなみに、家電が汚れてどうしても水洗いしたい場合は、電気が流れる部分を徹底的に取り除いた、たとえばプラスチックの外装ケースとかだけなら構わないと思う。管理人も、汚い家電をばらしてよく一緒に風呂に入った物だ。つまみなどの小さいパーツは超音波洗浄機に掛けるのも良い。しかし、基板は絶対水に濡らしてはいけない。先ほどの毛細管現象でパーツの内部まで水が浸透し、壊れる場合もある。以前F通のHDDが突然死することが多かったが、これもICが内部の湿気で壊れたのが原因だった。水洗いとは直接関係ないと思うが、湿気というのはそれだけ家電にとって有害な物という良い例であると考える。
 さて、今までは散々素人修理をするなと書いてきたが、では個人で家電を修理するのは絶対的に悪なのかと言うと、それは違うと管理人は考える。管理人の家で家電が壊れた場合、まず一番コストが掛からない修理方法を考え、特にメーカー修理が必要ないと考える場合は自分で修理してしまう。もちろん修理によるリスクが高い物はコストが掛かってもメーカー修理に出すが、そうでない物は自分でやった方が手っ取り早いし、やはりお金が掛からなくて財布に優しいからだ。
 しかし、自分で修理するのがたとえ安く出来るのだとしても、その修理は中途半端ではなくしっかりとした物でなければならない。修理するのに特殊な部品が必要な物、修理するのに特殊な機器が必要な場合は、いくら自分で直したくともすっぱりあきらめプロに任せる。
 素人修理の怖いところは、修理の腕以前に、自分の技量の見極めが付いていないところにあると考える。結果的に動いているから良いという物ではなく、それが安全に動いていることを保証出来る事が大切なのだ。先ほども書いたが、修理品を自分で使っていればちょっとしたおかしな兆候も分かるので、いざとなればすぐにコンセントを抜いてしまえばいい。しかし、そういう意識のない家族が遠慮会釈無く家電を使った場合、万が一安全装置が働くことなく出火したとか感電したなんていう事故を起こした場合、恨むべきは自分の慢心となるだろう。
 家電を修理するには、せめてその家電の動作原理や回路の構成、故障の真の原因を理解しなければならない。ネットに修理記事があって、よく分からんけどその通りにやったら動いたからすべてOk!などと考えるような浅慮な人間は、絶対に自分で修理してはいけないのだ。いずれ火事を出して、他人様にとんでもない迷惑を掛ける疫病神になるだろう。
 ちなみに、故障原因やその傾向、直し方などで其相応の経験を積んだ場合、ヤフヲクなどで「良いジャンク」(つまり修理可能)を手に入れるチャンスが増える。以前管理人はPS3のジャンクを買ったが、これがまた大当たりで全く問題無く使えている。動きが渋いとか騙し騙しなどということは一切なく、高機能なBDプレイヤーとして元気に働く良い奴だ。
 ここでいきなりつまらないクイズであるが、賢明なる読者の皆様は次の3つのジャンクPS3、どれに入札するだろうか?(管理人が上述のジャンクPS3を落札したときに、同時に出ていたものの説明です。値段はどれもほとんど同じ)

  1. 外見は綺麗です。動作確認をしていません。封印シールは剥がれています。(綺麗なPS3の外見の写真あり)
  2. HDDを抜いてあります。封印シールは剥がしましたが、分解はしていません。起動したところ「HDDがありません」というメッセージが出ます。(綺麗な外見と、メッセージの画面写真あり)
  3. 高いところから落として端がつぶれました。HDDを初期化して出品します。BDドライブから異音がしてディスクを挿入できません。封印シールは剥がしていません。(端がひしゃげた外見の写真と、HDDを初期化完了した画面写真あり)

 外見の写真やその他の説明から判断すれば、2>1>3となるだろう。
 しかし、よく訓練されたジャンカー(管理人のこと)は、3>>>>>>>>>>2>>|越えられない壁|>>1と判断する。
 このとき管理人はPS3をしっかりしたBDプレイヤーとして使うつもりだったので、確実に動作し、最悪ソニーで修理可能な機体を選択する必要があったのだ。
 まず、1については以下の判断を行った。

 次に2については以下の判断を行った。

 最後に3については以下の判断を行った。

 ということで3のPS3を無事落札したわけだが(外見がひしゃげたPS3はさすがに入札がなかった)、運送時の振動で異音の元が外れたのか、管理人の家に来たときはきわめて残念なことに全く異音など出すこともなく、CDからBDまですんなりと再生してしまった。機体を振ると外装ケースの破片が内部に入り込みカラカラ音を立てていたが、ひたすら降り続けて全部外に出してしまった。結局封印シールも剥がすこともなく、ひしゃげた外見もなるべく元に戻してあげたので、ぱっと見は(中身ももちろん)正常なPS3である。
 こういった成功例はきわめて特殊かと思うが、しかし「なぜ機械が壊れるのか、なぜ動作異常を起こすのが」の原因が分からなければ、故障の深さが分かる事は無く、結果的に修理出来なかったり、余計に壊すといったことになるだろう。
 最初に書いた「素人修理しない」とは、「確たる根拠もなく修理のまねごとをしない」という事と、ちゃんと修理したければ「ちゃんと勉強しろ」ということである。

第13回 Naopy Hobby Land 作成ポリシーについて 3

 約6年前に「このWebはHTML 4.01 Strictをうわべだけ使っている」と書いた。
 それ以来、基本的にHTMLの"タグを正確に使う事だけ"を考えてHTMLを書いてきたが、先日のリニューアルの時には、出来うる限り"HTMLの論理構造を守る"事に注力してみた。
 簡単に言うと、DIVばっかり使ってないでH?とかPとかを使って章立ての論理構造を明確化し、さらにCSSをゴテゴテに使いまくって見た目重視なWebに仕立てた、ということだ。
 世に溢れるメチャクチャなHTMLの使い方をしたWebページを正す義憤に駆られ、HTMLの概念だとか理念についてクドクドと述べてらっしゃる崇高なWebを見ていると、どこもかしこもコピペしたが如く「Lynxでも内容を理解出来るHTMLにしろ」と書いてある。なので、実際にLynxをインストールして、このWebの内容把握と殆どのページへのリンクが通るように、偉い時間を掛けてHTMLを書き直したわけだ。
 Lynxはまさにシンプルイズベストを貫き通した様なブラウザで、これはこれで趣のある味わい深いアプリだと思った。それに読み上げブラウザの動作を掴むにはもってこいであり、非常に有用性が高いことを今更ながらに感じたわけだ。全く対応が遅すぎるぞ、自分。
 けれども。
 「このご時世に、ぱんぴーの如何ほどがLynx使うの!?」と、つくづく感じたのも事実である。
 極めて大切なことなので敢えて強調したいのだが、Lynxというアプリはとても良いアプリである。Lynx自体を貶すつもりは毛頭ない。けど、21世紀になって10年も経って、テキストブラウザでの可読性でWebページの善し悪しを論じているのはいささか時代後れであり、ぶっちゃけいまさらLynxで読めなくたってどうでもいいじゃんよ!と率直にそう思った。

 ところで、巷で述べられているLynxでの評価は、Webページのアクセシビリティに対する評価でもある。
 つまりLynxでしっかりアクセス出来る情報は、障害を持たれた方が使われる特殊なブラウザでもアクセス出来る可能性が高い事を示している。なので、Webがそういった方々を対象読者として定義しているのならば、Lynxでの評価は極めて有用性が高いと考えられるが、例えばそうでない場合、つまり障害をお持ちの方にわざわざ読んで貰う必要のない、このWebの様にくだらない情報しか無い場合は、例えTABLEタグでレイアウトを作っていようと、HTMLの論理構造がメチャクチャであろうと、CSSでフォントサイズや横幅をピクセル単位でガチガチに固定していようと、見た目が良ければそれで全くokなのではないかと思う。
 数の暴力でもあるのだが、圧倒的大多数の閲覧者はIEなりFirefoxなりのフツーにJavascriptやCSSが動くブラウザで見ているのであり、そういった圧倒的大多数の人にとって見目麗しいWebは、それはそれでアクセシビリティに叶っているのではないか、ということだ。
 管理人は、例えば公共機関や障害をお持ちの方に対するサービスを行う事業者のWebは、本来の意味でのアクセシビリティの確保に努めなければならないと思う。しかし、想定読者に障害を持たれた方を含んで居らず、単に趣味に萌え萌えハァハァするためだけに運用している個人のWebにまで、ブラウザでの視覚のサポートを考慮しろだの読み上げブラウザの動作を考えろというのは、いささか押しつけがましさを感じるのだがいかがだろうか。
 例を挙げると、ブラウザの横幅やフォントの大きさを固定するのは閲覧者の権利を剥奪しているとか、そういった議論である。
 確かにブラウザの横幅がどうなってようがフォントの大きさがどうなってようが、綺麗に見えるWebページは理想の一つではある。しかし、Webページの所有者である作成者側が、表現者として横幅・フォントサイズがどうなってても良い状態に我慢出来ない場合は、逆に作成者側の権利が大幅に削られることにはならないか、ということだ。
 公共機関やサービス事業者のWebページは、ある意味その団体の義務として情報公開をしているのだから、アクセシビリティに気を付ける必要はあるといえる。しかし個人の萌えWebは、あくまで作成者側の善意で成り立っているのであって、義務でも何でもない。つまり閲覧者は「拝見させて頂いている」のであって、決して「御覧頂いている」のではない。閲覧者はあくまでWebに落ちているデータを活用するチャンスを貰っているだけであって、その為の権利を主張するのならば、その前に作成者側の「表現する」権利を確保するのが当たり前であると言える。凄まじくぶっちゃけると「キサマらに金貰って作ったわけじゃねーんだから、気に入らなけりゃ見なきゃイイだろ」という奴である。あまりにあんまりな言いようであるが、これは一つの真理ではないだろうか。(だったら閲覧者の権利とは何か。それは「クソウザいページは絶対見てやらない」という、最大にして最強の権利である。)
 結局個人のWebでは作成者が神であって、閲覧者はその神の流儀に従わなければならない。「汝見た目を変える無かれ」とあるならば、閲覧者は勝手にフォントサイズを変えてはならないのだ。……流石にそれは言い過ぎかも(笑)

 ちなみに管理人が(アクセシビリティなんぞガン無視決め込む分際で)HTMLの論理構造まで気を使ってWebページを構築したのは何故かというと、それはスキル向上が目的である。実際、最初はフォントサイズをピクセル固定しない様にCSSを組んでいたのだが、残念な事にブラウザが使っているフォントやブラウザの種類によってあまりにも見た目が違い、可読性に支障をきたすほどデザインが狂うため、諦めてピクセル固定にしたという切ない歴史がある。
 元々ロクな内容が無いんだから見た目なんぞどーでも良かろうといった正論もあるだろうが、やはり管理人には管理人なりの薄っぺらな美意識があり、ついでに言うと手段(HTMLの論理構造)のために目的(記事の中身)までに手を入れるのは何かが間違ってるだろうというくだらない理由があったりもする。それに、崇高なWebには「HTMLをDTPと勘違いするな」とか書いてあったりするのだが、DTPとしてはいささか力不足なHTMLで如何に見た目を美しくするのかというこの不毛な行為が、技術屋としての血を燃え上がらせるという意味不明な状態になっているのも、稀に賛同してくれる人も居るかと思う。制限が大きいからこそ、その枠の中でどこまで持って行けるのか挑戦したくなるのは人の原罪の一つであろう。

 管理人がWebにくだらないデータを垂れ流すようになって、2011年で14年になる。その間、Webページの可読性について貰ったメールはたった1件。外国の方から「英語で書け」とあっただけである(ちなみに英語で作るつもりはありません。めんどくさいので)。幾ら横幅固定にしていようと、フォントをピクセル固定にしていようと、それこそ何かしら障害を持った方から「キサマのページは読みづらいんじゃ、ボケ! カス!!」とか「読み上げブラウザがキョドるんじゃ、タコ! 氏ね!!」とかいう切実なメールを頂戴したことなど一度もない。もちろんそのような方々に役に立つデータなど全く無いからレスがないのも当たり前なのであるのだが、特段「読めない」というメールを頂いたことなど無いから、大多数の閲覧者にとってはこのアクセシビリティガン無視のWebは、それなりに可読性が保たれているのだろうと思う。
 なのでこのWebは今まで通り、作成者側の権利を行使しつつ運営していくこととする。

 なお、ここからは激しく余談であるのだが、上述のHTMLの理念がどうのと述べられている崇高なWebページは、そのほとんどが更新が2000年代前半で止まってしまっている。もちろんそのくらいから世界のレベルが上がっていないというのもあるのかも知れないが、ブラウザ毎の見た目の違いが以前ほど見られなくなり、かつWebの商利用がより盛んになればなってくるほど、一部のPCヲタの物だったインターネットがそういうのの興味があまりないWebデザイナーの手によって装飾されていき、理念どうこうよりもDTP的見た目の美しさ(+ユーザビリティの良さ)が重要視されるようになってきた現れなのかも知れない。
 例えばGoogleマップ相手にLynxでの可読性をどうのこうの言っても、全く筋違いというか、単なるアンチの粘着としか思えないのはわざわざ言うまでもないが、そういう従来のHTMLの理念から遠く離れてしまったWebページ(しかも超便利)がどんどん増えてきているのは紛れもない事実であり、それにWebに落ちている情報に適切なメタデータが付与され、様々な立場の人が有効利用できるようになるのは理想の一つではあるのだが、やはりそこまで情報を整備するのは利益以上のコストが掛かるし、かつ代替になる情報はWeb以外にもあるはずだ。人間、ネット見てなくとも死なないし。
 ところで、何かしらの障害をお持ちの方が万が一このWebで取得しづらい情報があるならば、メールか何かでご連絡頂ければそれなりに誠意を持って返答するのは以前に書いたとおりである。14年やってて一度もそんな問い合わせはなかったから、今後もあるわきゃ無いだろうけど。
 あとあと、もっと余談であるのだが、管理人は言葉狩りに若干の反感を持っている人間なので、「障害」という単語ををわざわざ障碍だの障がいだの書き直したりしない。管理人が障害と書いても、ハンディキャップを持たれている方に差別心など持ち合わせていないのは文面を見てもらえば分かるだろうし、そんな程度で管理人の人となりをおかしく判断するようなヤツは絶対言葉が通じないので相手にしない。言葉とは、圧倒的大多数の人間に簡単に通じてこそ意味があるのであって、よく分からない取繕いで書いたこともない漢字を使うのは何かが違うと思う。

第14回 Naopy Hobby Land 作成ポリシーについて 4

 今回は愚痴というか謝罪文に近いので、あまり読む価値はありません。
★Webの管理人は神様です
 以前どこかに「自分を神だと呼称する奴は頭のおかしい新興宗教の教祖だ」とか書きましたが、このWebページを作るにあたり、なおPという管理人はこのWebの神様であると定義しております。つまり、どんだけ上から目線だよキサマー!と言われても高圧的な態度を変えることなく、自分と異なる主義主張を持つ連中を十把一絡げに馬鹿者と称し、ついでに他人の気持ちなど一向に考えることなく持論が全て正しいといった勢いで文章を作っています。
 これは、若干素でやっているところもあるのですが、ぶっちゃけ8割は故意です。わざとです。狙ってやってるのです(ただし、個人攻撃はしないって線引きはしていますけどね。私はむかつく団体に所属している人でも、個人的には友達になれるだろうとか思ってる人間なので)。
 では、何故特定の人たちに突っかかる様な文章をわざわざWebに載せているのかというと、このWebはなおPというイキモノの表現の場だからであり、そして、たぶん唯一なおPの表現がデータ化出来る場所であるからでありましょう。そして、なおPが自分の行動原理の一つに挙げている、言うだけはタダという言葉を、このWebでも実践しているというのもあるのです。ちなみに前にもどこかで書きましたが、実はWebを立ち上げた当初、運営ポリシーの中に「政治的な事象は絶対載せない」ってのがあったんです。つまりあくまで趣味的なことの記述に専念し、政治批判やなおPの政治に対する見解は載せないって決めていたのです。しかし、非実在青少年だかなんだか、自分の趣味や人格すら否定されるような事象がウンザリするほど続き、その後の震災による感情的な原発批判、現政権与党による愚策の数々と、毎日のように腹に据えかねる事態が起こり続け、短気で損気で血の気が多いなおPはついぞプッツンして、ポリシーをひん曲げWebのあちこちに不満を書き散らすという、非常に大人げない行動に走ったのでした。けど、世の中実際に言わないと通じません。さっき言うだけタダと書きましたが、裏の意味は「相手に何かさせるには、実際に言わなきゃダメだ」ってことなのです。
 世の中、空気読めだの俺の嫁だのは、自分が読んだ気分になっているだけで、現実には真実とは全然違ったりする物なのです。つまり、他人の思考など読めやしないし、そもそも自分の思いなど決して他人には伝わらないのです。だから、自分の思いを人に分からす手段として、持論をWebに書き散らします。もちろん持論と言っても、妄想なんか書きやしませんけどね(妄想ならばしっかり妄想と書きますし)。それにいちいちソースは示していませんが、テキストに打つに当たってそれなりに下調べはしているので、ある事象をあるバイアスを掛けてみれば、まぁその論も成り立つか、位の正確性(?)はあると勝手に思っています。ちなみに下調べにはWikipediaを多く使うので、Wiki自体が間違ってたら目も当てられません(涙)
 あと、やたらと口調が高圧的なのもわざとです。このWebは公共性など全く無く、なおPという個人が勝手に設置している物なので、一部を除いて誰かに対してお願いするなんて事は一切ありません(この駄文を書いた頃は「はやぶさ2」のお願いを載せていたけど、実質行動を促すだけで「〜してください」とは書かなかった。また、万が一本気でお願い文を書くときは、それなりに礼節を持った文章で書く位の事はする)。まさにこのWebは「教えてやるからありがたく思いやがれ」というのがコンセプトなので、それが気に入らない人にとっては「華麗にスルーする」という最高の態度を行使して頂ければ良いと思います。「見て頂いてありがとうございます」なんていう気持ちは全くありませんが、反対に「何で見てくれないんですか!!」とか「絶対に見てください!!」とか一切言いません。検索エンジンで引っかかってちらっと見てくれた人が、何らかしら価値のある情報を手に入れられたのならば、それはそれで大変嬉しいことですが、こちらからわかりやすいようにいちいち細かく説明する義務など全く感じていないので、こちらが望む程度の情報しか出す気もありません。また、先ほども書いたとおり基本はお願いなど書かないので、「こうして頂けると助かります」ではなく、「こうすべきだ」という命令口調が多くなります。こういう、実に身勝手な理論で運営しているからこそ、管理人を神様だと言っているわけです。
 それに、他の極めて有用な情報を提供してくれている多くのWebも、もう少し強気になっても良いと思うのですよ。あんまり下手に出たような書き方は何か違和感を覚えるし、それが大人なのかも知れませんが、無償提供の物は供給側の論理を優先するのが正しいと思います。
 以上のような理由で、このWebは今後もずっと高飛車な態度が続きますので、それを良しとされない方は「華麗にスルー」をお願いいたします。

第15回 あなたが読んでいるその記事、マトモですか?

 ネットに落ちている記事(記述)は間違っている……というよりも、『意図的に事実をねじ曲げられている』ことが多いので、決して頭から信じちゃいけません。もちろんこれは新聞その他にも言えることですので、あらゆる情報ソースを疑うという姿勢がとても大切であると言えます。
(もちろん管理人がここで書いていることだって意図的にフィルタリングしている部分もあるので、よーく疑って掛かってくださいね)
 さて、ネットに落ちている記事は他の媒体に比べ、政府だ某電力会社が何かの事象をねつ造しただの陰謀だなどと、厨二病が元気よく炸裂したようなことを声高に叫ぶ頭の悪い連中が書いたものが多いです。そして得てしてそういう連中の書いた文章には、背筋が寒くなるような嘘偽り悪意がてんこ盛りにされています。

世の中のすべてのことは、物理の方程式に沿って動いている。

 さすがにこれは嘘偽りのない真実だと思うので、皆さんが触れる記事にはどれだけ醜い悪意がねじ込まれているのか、上の言葉を頭に思い浮かべながらよく考えてみた方が良いでしょう。

 さて、先日のGoogleニュースを見ていたら、『草むしたゴーストタウンで福島第一原発を見た』という興味を引く記事がありました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35650
 早速読んでみましたが、またこれが色々突っ込みどころ満載のお馬鹿な記事で、読んだ人間に間違った価値判断をさせる悪意の良い例だと関心しました。
 皆さんも一度目を通して、以下の突っ込みについて色々考えてみてください。

>記者である私は本来は入れない。下手をすると警察に逮捕される。
 なんでも素直に書けば良いという物ではありません。違法行為を平然で行う人間の言葉なぞ、誰にも信じてはもらえません。

>「地震と津波は天災だが、それによって全部交流電源を喪失したあと、住民の避難に失敗し、住民が被曝したのは政府のミスであり、人災だ」の「住民避難に失敗した政府の愚策」の舞台がここなのだ。
 なぜかここの文章は理屈の通ることが書かれています。たまにまともなことをいり混ぜて書くのも、だましのテクニックと見た方が良いのでしょうか。

>素肌が露出するのはよくないという。やはり放射性物質が尋常ではないのだ。私はため息をついた。
 ため息をつくくらいなら、さっさと記者を廃業してはいかがでしょうか。行きたくないなら行かなければいい。案内してくれた人に失礼極まりない態度です。

>てきぱきと能率がよかった。みんな礼儀正して明るく、にこやかだった。すべてが完璧だった。それは日本的な完璧さだった。いかにも「マニュアルどおり」という印象だった。薄っぺらで、人間味がなかった。ファミレスのようだった。
 こうやって攻めるべきでない部分をあげつらい、人間味が無いだのと批判する。マニュアル化されていない、混乱に満ちた状況が人間味があって正しいと思っているのでしょうか。現場で毎日被爆しながら仕事をしている人間に対して極めて失礼な態度です。
 ちなみに頭の悪い管理人にはよく理解出来ないのですが、マニュアル化とかファミレスって批判される類の物なのでしょうか?

>これは、放射性物質で汚染された区域への立ち入り手続きなのだ。それをファミレスのような対応でやっている。それを考えると、ぞっとした。
 ぞっとしない対応がなんなのか、例も挙げない。牧師さんでも呼んで、「あなたはもう汚れてしまった」だのと説教を受け、宗教的な行事でもすればいいのでしょうか。
 現場の人間にとっては、いつも通りの慣れた仕事。この記者にとってはおっかなびっくり、びびりながら行った初めての原発。そりゃ周りの人間にもっと構ってもらいたかったのでしょうが、いい年扱いた大人が構ってちゃんは痛いだけです。正直キモイです。

>帽子とマスクのすき間から、死んだ魚のような目が見えた。それだけが無気味だった。
 人として言ってはいけない類の言葉。
 現場でちゃんと仕事をしている東電の社員と、身分をごまかして入ってはいけないところに入り込んだ記者と、どちらがマトモな人間なのか、よく考えてみた方が良いですね。

>原発のPRセンターだ。田舎の安っぽい結婚式場かラブホテルのような建物だった。
 根拠のない批判。一度その看板を作った人間に、面と向かって同じ言葉を言ってみることをおすすめします。

>ここ数日、4号機の使用済み燃料棒プールの水温が上昇している、というニュースが報じられていた。もう一度地震が来てプールが崩れたら、1000本以上の燃料棒が、格納容器もないまま大気中にむき出しになる。大量の放射性物質が放出される。そんな不気味な説を専門家が唱えていた。

 この関係ない二点を無理矢理一文に押し込めて、あたかも核燃料がすぐにでも大気中に晒されるかのような印象をわざと植え付けています。さらに”不気味な説を”と。
 不気味でも何でもなく、それは確率によって導かれる厳格な事実。不気味だの気持ちが良いだのと、人間の意志が介在する物ではありません。こういうのが悪意ってやつです。

>しかし「爆発音から数分して、綿雪のような白いものが降ってきた」と井戸川町長は私のインタビューに答えて証言した。放射性降下物、つまり「死の灰」である。
 これも根拠のない記述。
 爆発は水蒸気爆発であって、しかも漏れた放射能はほとんどがベントによって水蒸気に溶け込む形で放出された。つまり放射性物質が水素爆発によって綿雪の形になって降ることは考えづらいです。何らかしらの白い物が降ったのは事実でしょうが、それを放射性降下物であると証明する記述は何もありません。つまり、単なる事象の連続を、あたかも同一原因によって起きたかのように、読者の判断を誤らせる良い例です。しかも、放射性降下物を死の灰と表現しています。
 一般的に用いられる「死の灰」とは、原爆による放射性降下物のことであり、今回の事故によって使うべき言葉ではありません。
(綿雪って、本当に雪が降ったかそれとも原発建屋の断熱材かなんかでないの?)

 記者は義憤に駆られて福島の現状を伝えようとしたのでしょうけど、こんな文章では福島の異常さばかりが目立ち、余計に風評被害を助長するだけです。むしろ福島にとって害を為すべき存在になっています。文章を書くプロなら、もう少しマトモな書き方ができて当たり前だと思いますが。
 我々は、こういった錯誤を誘発する悪意を持った記事にだまされず、正確な状況の把握を出来る様にしなくてはなりません。

第16回 あなたが読んでいるその記事、マトモですか? 2

 管理人の家では○京新聞を取っていますが、最近思想がねじくれた記事が多く、読む価値が無くなっています。新聞はあくまで事実のみを書くべきであり、記者や編集長の個人的思想を書くものではありません。
 さて、そういった駄目新聞の主張に、

『結果的に電気が足りていたので、大飯原発再起動は必要なかった』

 という物があります。もちろん他の報道機関の記事でもあちこちで見かけますが、こういう記事書くヤツは福島原発の事故から何も学んでいません。

『結果的に大きな津波は来なかったので、津波対策は必要なかった』

 こういう理屈で、あの原発は事故を起こしたんじゃないのでしょうか?
(もちろん非発の浸水は原因の一つであって、他にも原因は色々あります)

 昔から『備えあれば憂いなし』と言います。
 現状、火力発電所はほぼフル稼働になっていて、万が一大きな事故を起こした場合、大停電に繋がる危険性があります。
 だから発電容量に余力=備えを持たせるために原発の再起動が必要なのであって、結果的に何もなかったという事を理由にして備えが必要ないなどという暴論が、一体何処で通用するのでしょうか。
 発電容量不足から起因する停電を、単に雷が落ちたときの民家の停電と同じように考えてはいませんか? 民家の停電なんて、病人を抱えた家庭以外はどうでもいいのです。それよりも交通網や病院、原子力発電所(!)の停電がとにかく怖いのです。
 福島原発は設備が停電を起こしたから、放射性物質の崩壊熱を廃熱出来ずに事故に至りました。未だ勘違いした人もいますが、福島の原発は地震直後に停止し、津波がくるまでは安全に冷温停止に向かっていました。例え原子炉が止まっているからといって、それで安全というわけではありません。そして原子力発電所は自ら電気を作っておきながら、自分たちが使う電気は他の発電所で作った電気を受電しています。つまり大停電が起こると、また原子力発電所が事故を起こす可能性が高まるのです。そういう極端な例は置いておくとしても、病院などはいくら非発があっても全病棟の電力をまかなえません。たいてい、外来病棟は機能停止します。手術もほとんど出来ません。そうやって医療行為が止まって人死にが出ても良いんですか?
 何も起こらなかったから備えが要らないなんてのは、愚考以外の何者でもありません。そして、そういう愚考を臆面もなく晒すマスゴミの言うことは、簡単に信用してはいけません。

第17回 迷惑行為ここに極まれり

 皆さんの職場には『将来の節税と年金対策のためにマンション経営をやりませんか〜』とかいう迷惑電話は掛かって来ますか? ウチの会社(直通電話)には少なくとも週一回は掛かって来ます。(ひどいときには一日に2回とか)
 普段は直通で電話が掛かって来ても「○○株式会社でございます」としか言わないので、向こうに不用意に名前を知られる事はありません(一旦名前がバレると、延々と名指しで電話掛けてきてくだらない話につきあわされる)。
 しかし、この間ビックサイトの展示会で立ちんぼ(説明員)をしていたとき、堂々と受け付けを通して人の名刺を収集に来た非常識なマンション経営会社のバカ営業がおりまして、屈辱的にも名刺交換をさせられてしまいました。展示会の受付で「御社のソリューションを全て紹介して下さい」などと言われたら、相手の腹づもりが分かっていても断る理由がありませんからね。で、もちろんその野郎は、1秒たりとも展示の説明など聞いていきませんでしたよ。いきなり名刺交換をして、さっさと居なくなりやがりました。
 腹立たしいこと限りなし!!
 そして展示会終了後にそいつから電話が掛かってきて、今度会いたいからと予定を聞かれたまでは良いとしても、早速他のマンション会社から名指しで電話が掛かってきましたよ。どうもヤツらは裏で名簿の売り買いでもしてるんでしょうね。
 こういう下衆野郎を飼ってる会社などさっさと潰れてしまえばいい。社会のゴミだ。核廃棄物より質が悪い!!
 そもそもマンション経営など、儲かるはずはありません。奴らが言うマンション経営の利点など、詐欺同然の嘘っぱちであります。

・今後独居世帯が増えるので、マンション/アパート需要は増す
それは人口密集地域(東京、神奈川、千葉、埼玉)だけの話。
そもそもそういう地域は土地の値段が高いので、莫大なローンを組まされる。さらにマンション経営会社が仲介に入り、中間搾取の分まで割高になる。
・土地、マンション/アパートという価値の減らない資産が残る
マンションやアパートなど、5年も経てば劣化が目立ってくるので資産価値がどんどん減ってくる。古くなればなるほど家賃を安くしなければ人は入らないし、マンション経営会社に家賃をピンパネされ、すぐにローンの支払いもショートする。
土地の値段は今後高くなることはなく、価値が減るばかり。もうバブルはこの国では起こらない。
・老後はマンションの管理人をして、家賃収入で悠々自適の生活
いい加減体にガタが来た老体にむち打って、安アパートにしか入居できない訳ありの店子の面倒を見させられ、終いには孤独死の死体の後始末でやらされる。
そこまで行けばラッキーな方で、大概は途中でローンがショートしてアパートは競売に掛けられる。残るのは莫大なローンのみ。

 マンションやアパートの経営は、土地代がタダの(つまり先祖代々の空き地を所有している)場合のみに成り立つ話であって、自分で土地を買ってやることではありません。最悪どうしてもマンション経営をやりたければ、絶対に管理会社など通さすに全部自分一人でやることです。そのほうが、圧倒的にコストが掛かりませんからね。
 いつも思うんだけど、あんなマンション経営なんて詐欺みたいな事を人にやらせようとする悪辣企業で働いてて恥ずかしくないのでしょうかね? 職業に貴賎はないと言うけど、人を騙すような仕事は貴賤以前に存在価値はありません。企業はその経済活動によって社会に貢献すべきものですが、彼らは人に迷惑を掛けるだけで全く貢献などしてはいませんから。
 うさんくさい話に引っかからないように、皆さんも気を付けて下さいね。

第18回 批判の根拠が『自分の妄想』じゃないか?

 先日ネットの相談コーナーで、『夫がアニメばかり見ててキモイ』(かなり意訳)という相談を見かけました。曰く、旦那さんは休日の暇な時にマンガやアニメをちょろっと嗜んでいるそう。部屋中をフィギュアで埋もれさせたり、壁という壁に素っ裸の幼女のイラストを貼り出すとか、そういう痛いことは一切やってないとのことです。もちろんマンガを買ってくるお金は自分のお小遣いからだそうです。
 さて、管理人などは旦那さんの行いは特段責められるべき物ではないし、家族サービスに何の実害も出していないのだから人の趣味をいちいちディスるなと思うのですが、パンピー(の皮を被ったプロ市民やら被害妄想の塊みたいな連中)曰く、そういうのは人間のクズだからすぐに離婚しろとか言いたい放題でした。まぁその辺は想定文言集に入っていることなので今更どうでもイイのですが、気になった書き込みが一つ(同一の内容の物がたくさんあったから気になりました)あったので、それを紹介します。
『アニメとかマンガの萌えキャラにハマってるキモヲタは我々女性に何を求めてるんだか、考えてるだけでキモい』
 さて、これが今回の主題に直結するのですが、人は『特定の団体を批判するとき、極端に振り切れた個人の特性がその団体を構成する全ての人間に当てはまる』と考えてはいないでしょうか。
 つまり、Aというグループに一人アホが居るから、Aというグループ"全員"がアホだと考えてはいませんか?ということです。
 当たり前のことですが、個々の欠点がその所属団体全員が持つ欠点だのと考えるのは愚の極み。身近な例を出すと、お隣の家のカ○ーラが事故を起こしたので、世界中にあるカロ○ラが絶対に事故を起こす!と言ってT○YOTAにクレームを出すのと同じです。(アメリカでは商売のためにそういうことをするたかり屋がいますが、そういう恥知らずは今回は議論の範疇にしません)
 そして、こういう事実誤認がよりひどくなると、実在しない人格を勝手に作り上げ、それを特定の団体に勝手に同化した上で、その団体を非難するといった事態になり得ます。
 皆さんの心の中にあるヲタク像を持つヲタが、一般にヲタとカテゴライズされる連中の如何ほどに当てはまるか知ってますか? 知らないですよね? 「いや、私の考えるヲタとは、世間に跋扈するキモヲタ全部に当てはまるのよ!!」とか思って居るのならば、それは確実に被害妄想であり思考停止状態なので可及的速やかに反省してください。
 例えば先ほどの”萌えキャラで現実の女性に何を求めているのか”といった意見ですが、これは確実に悪意のある人間に刷り込まれた嘘情報の結果です。だいたい、現実女性のウザさ加減に耐えられないヲタ共がイラスト絵を有り難がっているのが現実なので、正しく言うなら”現実女性には何も求めてないので、萌えキャラにハマってます”というのが萌えキャラ好きヲタの正体です。元々現実の女性なんか必要としていないので、おかしな自意識過剰をヲタになすりつけないで頂きたい!! と、ここで改めて声を大にして述べておきます。
 次に、同じような例として『嫌儲』(これ、何て読むんでしょうねぇ?)があります。
 お金を稼ぐ事が許せないようですが、これはとても危険な思想であり、かつ妄想が膨らみすぎた事実誤認が激しいように感じられます。
 こういった批判で良くやり玉に挙げられるのは大企業ですが、バブルの時はいざ知らず、21世紀になってから非常識に儲けた大企業なんてほとんどありません(と言うか管理人は知りません)。
 単純に、大企業だから儲けてる、利権があるから儲けてる、俺は知らないけどどこか汚いところで儲けてる、役人とつるんで儲けてるに違いない、談合や株価操作で儲けてるんだきっと! とか、自分の貧乏さ加減にねたみを込めてそんな妄想を膨らませてはいないですか?
 大企業には社員が多く在籍しているので、たくさんお金を儲けないとその人達の給料を払えないのです。また企業にはもっと課税しろとか言う人もいますが、企業のお金はその企業の物であって国民の物ではありません。そこに金があるから、儲けてるからと言って、納税義務を大義名分にして他人の金を当て込む浅ましい考えはそろそろやめにしませんか。そういう共産主義的思想は人間を腐らせます。努力の放棄と同義なのです。努力した人がより多くの利益を得るのは当然のことであり、そうでない物はそれ相応の報いを受けるのが当たり前なのです。働かざる者食うべからずというやつです。
 それに、大企業に勤めてるから分不相応にお金をいっぱい貰っているとか、そういうことはありません。そもそも会社の売り上げに応じて給料を貰っているので、ずるいとかそういうのは根拠の無いねたみなのです。
 「いや、そうは言ってもS○NYやPanas○nicの社員は俺に比べて倍近い給料を貰ってるじゃないか!!」と給料の安い企業にお勤めの方も多く居るとは思いますが、そういうアナタだってS○NYやPanas○nicに入社する権利は持っていたのですよ? 幸いこの国は職業選択の自由あははん(歳がバレるって)というのがあるので、結局学生時代遊びほうけましたとか、つまんない人間関係で青春どぶに捨てましたとか、頭の悪い親の元に生まれついたので努力してもまともな学校に行けませんでしたとか色々理由をあげつらっても、給料の安い企業に入らざるを得なかったのは全部アナタの責任ってやつです。権利を主張する以前に、まともな義務(お勉強)すら履行しなかったのだから、結果として今の安給にむせび泣く人生が確定しただけの話です。潔く諦めてください。逆に、大企業でいっぱい給料貰ってる人は、学生時代に酒も女も遊びもやらずにシコシコ勉強してたとか、親が金持ってたとか、頭の良い両親の元に生まれついたとか、それなりに正当な理由があるのです、それはずるいとか言うべき事象ではありません。(ちなみに管理人は頭も悪いし勉強もろくにしなかったので、ショボい給料で生きています)
 以上の例を見るに(例が二つしかないから母集団が少ないとかいう奴は無視します)、人は自分とは相反する何かを批判したいとき、思い込みを限りなく増幅する癖があるように思えます。なので批判する側とされる側が全く言葉が通じなくなる事が多いのでしょう。
 例えば、えちマンガやえちゲーの所為で幼女のレイプ事件が増えるとか言ってる奴が多いですが、だったら世の中にアダルトビデオが出てから性犯罪が増えましたかーとか、正論を言っても全然会話が成り立たないですよね。
 これは、奴らの頭の中にある”えちマンガやえちゲーにうつつを抜かす人間のクズ”のペルソナが、

……と固定しているからでしょう。
 いやまぁ、中にはそういうのも居るかも知れないけど、大部分はまともな学生とかサラリーマンであって、現実の幼女なんて興味無い奴がほとんど(興味ある奴はマンガやゲームなんてしてないよ……)です。
 人によって主義主張が違うのは当たり前であって、その違いを乗り越えるためには会話が欠かせません。(わかり合える事など出来やしませんが、お互いの事情を理解するくらいは出来るはずです)
 そして会話を成り立たせるためには、お互いの認識を共通化する必要があります。要は、会話を始める前に用語の定義からしなくてはなりません。そういった作業をしっかり行うことで、本当に非難すべき対象が顕在化するでしょうし、批判する対象が現実に存在しないと言った無意味な行動がいくらかは減るかと思います。そして無意味な批判が減れば、それだけ世間にあふれる軋轢が減り、よりよい社会になると思うのですがいかがでしょうか。

第19回 間違った嫌韓は日本の害である!

 最初に述べておきますが、特定の国が嫌いで批判することは良いんですよ。人類皆兄弟!とか、まぁ遺伝子的にはそれで合っているのでしょうが、言葉の通じない連中と仲良くしろなんて無理ですからね。ネットのチラ裏まできれい事を抜かしたりしません、管理人は。
 しかし、その批判のやり方を間違えると、本来痛めつけたい相手が某国では無く、日本に向いてしまうということが起こりえます。というか、現実に起こっています。

ヘイトスピーチが表現の自由だとか抜かすバカは、口を縫い付けて一生声を出すな

 隣国のお馬鹿な連中みたく、国際人として極めて恥ずかしい暴言をデモ行進で叫ぶ連中がいますね。
 それを表現の自由として構わないとか言うヤツが居ますが、そういう手合いは自由の意味を完全にはき違えています。本来自由とは社会的コンセンサスが取れた範囲内で、自分の権利を行使する事です。単に法律が無い(法律の不備ですよ)だけで、天下の往来で「朝○人は殺せ」だのと公言するのは権利の行使では無く暴力です
 何でも外国の真似をする風潮には反対ですが、ヘイトスピーチが諸外国では違法行為であることを今一度考えましょう。脳味噌の中までガラパゴスが染みついてどうするんですか。レベルの低い連中に合わせてプライドは無いんですか。
 あと、必ず「あれは半島人の自作自演だ!だから日本人は関係無い!!」とか「マスゴミは一部だけ誇張して伝えている!」言うヤツも居ますが、その意見には何も価値がありません。自作自演だろうと誇張だろうと、我が国の国土でああいうバカなことが見過ごされている事実をもっと真剣に考えてください。叩くべき相手は自作自演の半島人では無く、それを見過ごしているデモの主催者の無知蒙昧でしょう。

アニメで韓国料理が出てくるのが気に入らなければ、一生焼き肉を食べるな

 今更で大変恐縮ではありますが、とあるラノベがアニメ化されたもので、原作がおかゆだったのがサムゲタンに変わっただけでアニメの朝鮮化がどうのと大騒ぎしている連中が居ます。(注:サムゲタンは韓国でも食べられているそうですが、元々は中華料理です)
 一体日本の国益の何を守りたくて、Amaz○nで理不尽な不買運動をしているのでしょうか。全く理解出来ません。どこかのエライ人、頭の悪い管理人にもわかる様に、アニメの1カットでおかゆがサムゲタンに変わっただけで国内でどのような不利益があったのか、具体例を挙げて説明してくれませんか。
 ちなみに似た例で、以前韓国の外注が勝手に背景にハングルを書き込んだという事例がありました。管理人は、それは非難すべき根拠はあると思います。本来、外注が発注元の指示に反して納品物に改変を加えることなど、越権行為も甚だしいですから。そして、最悪日本の発注元を責めるにしても、瑕疵がある成果物をそのまま放送してしまう事態になったことに関して、外注管理の甘さを指摘されるのはしょうが無いと考えます。
(もちろん色々とやむにやまれぬ事情があるのは十分察しますが、現状の国民感情から言って少々叩かれるのも仕方ないかと)
 しかし今回の場合、サムゲタンに変わったのは発注元による演出であります。
 日本人スタッフが自らの意志によって、アニメでは見栄えの悪いおかゆをサムゲタンに変えたからと言って(もちろんもっと上手いやり方はあっただろうにと思わないことはありますが)、それを嫌韓と勝手に結びつけて騒ぎ立てるのは全くお門違い、勘違いも甚だしいという物です。
 例えば、原作では声優を目指していた青山さんがサムゲタンを食べさせて貰ったことで、いきなり韓国料理のコックになる!などと言い出したのならば『やり過ぎ』『原作レ○プ』と誹られてもしょうが無いと思います。アニメ化にあたり、あらすじのレベルで物語りを変えるには、それ相応の根拠(アニメという媒体上、原作のままでは演出が崩壊するとか、アニメならではの面白さをより増す為とか)が必要です。
 しかし今回の事例では、おかゆがサムゲタンに変わったからと言って青山さんの言動で韓国寄りの発言が一言でも出たのか、という事です。単にネタとしてサムゲタンを出した程度でいちいち批判サイトまで立ち上げて、そんなに国内企業を叩きたいのでしょうか。サムゲタンを批判する連中の敵は、日本のアニメの制作会社ですか。本来ならば一番保護しなければならないところを痛めつけて、一体何がしたいのでしょうか。

 本項の最初にも書きましたが、批判することそれ自体を否定するつもりはありません。そうやって切磋琢磨し、生き残った物が人類にとってよりよい物のはずでしょうから。しかし、気に入らない物を抹殺するのはファシズムと同じです。
 最近、自分の気に入らない物を社会から抹殺しようという動きが酷くないですか。
 それがあまねく人にとって害悪になるのならば抹殺しても良いでしょうが、単に趣味が合わないだの、自分が嫌いというだけで、決してそれが存在することによって損害を受けることが無いのに攻撃対象にすることは、絶対に間違いです。損害を受けることが無いのだから、無視していれば良いのです。
 何かを批判するならば、まず自分や日本の国益に現実として悪影響が在るかどうかを確認し、そして正しい相手を痛めつけられるように行動してください。
 下らない感情論で、批判の矛先を間違っている様では、正しい批判にならず、社会の害悪に成り下がるだけです。

第20回 質問サイトに蠢く名状しがたい知ったか乙な者共

 管理人はたまに○K WAVEで知ったかぶりな知識をひけらかす偽善者かつお節介野郎なのでありますが、そこで他人様の回答を見ていると、間違った回答にはある程度のパターン化が出来るなぁと常々感じております。
 もちろんその主たる原因は自分でも書いているとおり知ったかぶり乙なのでありますが、とりあえず目立つパターンをいくつか以下に挙げてみます。万が一これから○K WAVEでお節介を炸裂させようとみなぎっているお人好しの皆様におかれましては、以下を一読して益体の無い文章を書き散らさぬよう、心よりお願い申し上げます。

デジタル伝送の基礎を全く知らない

 たまに回答欄に書いているのですが、扱っている信号はデジタルでも、それを流しているケーブルやコネクタなどはことごとく”アナログ回路”であります。
 つまりケーブルの善し悪しや規格の正誤によって流れる信号が歪み、デジタルデータが正常に伝送されなくなることが結構あります。
 例えば質問で『HDMIケーブルはどんなヤツが良いですか』と言った物では、必ず『500円のケーブルで全く問題無い。デジタルデータは劣化しないから』だの『数千円のケーブルを買うヤツはメーカーに騙される情弱』だのといった、もう本気でがっかりさせられるような回答が並ぶ物ですが、こういう連中は一度でも良いから以下のような記事をしっかり読んで、世間と言うか、一般常識を知って貰いたいです。

計測面から見るHDMI(1): HDMIの概要とその評価法 (1/2) -MONOist

 高周波(デジタルデータは高周波です!)を減衰や劣化をさせずに伝送するには、それなりに気にしなければならないことが多いです。例えばHDMIのケーブルだと、数百円のケーブルは基本コンプライアンスを通っていません(コンプライアンスにはお金が掛かるから、数百円で売っているケーブルではペイ出来ません)。また、ケーブルのインピーダンスなどもある程度気にしないと信号の波形が歪んで伝送エラーが増加します。
 SPDIFのケーブルについて『110Ωのケーブルではダメか?』と言った質問に対して『デジタルデータだから0Ωでも100Ωでも何でも構わない』などといった暴言を吐く輩が居りましたが、こういう手合いは人を騙す詐欺師と同じような物です。無知は罪か、と言った問題もありますが、自分が恥をかくだけならともかくとして、他人にウソを教えるのは罪であると考えた方が良いでしょう。
 ちなみにアキバの軒先で埃まみれで売ってる怪しい安ケーブルでも十分使えるじゃ無いか!と言った意見もあるでしょうが、それは単に波形がグズグズに崩れていても何とか解釈してくれているレシーバーチップの根性に支えられている奇跡の具現であると認識して下さい。たまたまです、たまたま。良い機械を持っててラッキーでしたね。

自分の経験の無いことは完全否定する

 もちろんオカルトっぽいこととか、まだ科学ではきっちりとした解が示せない様なことに関して、自分の経験だけが正しいという考え方には同意します。
 しかし、あるギョーカイではもはや常識であるようなこと(例えばスピーカーケーブルを変えると音が変わるという事実)でも、実際自分でやってしっかり確かめた事も無いのに、真っ向否定する人が居ますよね。
 良く引き合いに出すのが、以前外国でブラインド試験をやったときに、高い値段のスピーカーケーブルと針金ハンガーを引き延ばした物で、正解率が50%だったというものですが、偉そうに他人に何か言うのなら、まずはケーブルで音が変わるようなまともなスピーカーを使って、実際にケーブルと針金ハンガーを取っ替えてみて音が変わるか変わらないか確認すべきでしょう。ちなみに管理人のスピーカーではケーブルを変えたらちゃんと音は変わりましたよ。針金ハンガーはショートが怖いのでやってませんが。
 そして得てして否定したいことだけは伝聞を持ち出す連中は、ギョーカイがグルになっただの何だのとすぐに中2病的陰謀論を展開し、物をよく知った人らはもう本気でがっかりするわけです。お願いだから、知りもしないならいちいち無知をひけらかすな、と。
 経験が無いのは、知識が無いこと、微少の差を見極めるスキルが無いこと、そういう機械を持っていないこと、視野が狭すぎることなどが原因に挙げられます。
 世の中には、自分の常識など完膚なまでに吹き飛ばしてしまうくらいに極まった、斜め上過ぎる人達や文化がいくらでも存在します。自分の短小なモノサシで計れないからといって、物事を全否定するのはバカのやる事です。
 真に賢い人は、知らないことや興味無いことは華麗にスルーする物です。

何でもやってみろと、質問者の技量も考えずに勧める

 これは修理相談に多いのですが、高電圧を使った電気製品の修理など、それなりの設備とそれなりの知識とそれなりのノウハウを持っていないと出来ません。というか、人死にが出るからやってはいけません。
 こういう論理展開をすると、すぐに「初めてを否定するなら何も出来なくなるじゃないかー」というヤツが出てくるのですが、何事にも順番というものがあります
 最初は乾電池で動く物の修理から始まり、それから高電圧を使わない物、より複雑な機械、そして真空管ラジオやテレビの修理……と、ノウハウの蓄積と共によりリスキーな物の修理に発展していくわけです。
 ところが電気の基礎も知らず、テスターの使い方すら怪しい、しかもハンダゴテは中学生の時に授業で使ったきりなどというシロウトが、いきなりブラウン管テレビの基板にコテを当てるというのは自殺行為と言うより、テロ行為に等しい物があります。自分だけ感電死すれば良いのでしょうが、万が一火事を起こしてよその家まで焼いたらどうするつもりでしょうか。
 回答者はこういったリスクをきちんと考え、質問者のシロウト具合を確かめてから回答すべきなのです。シロウト丸出しで、物の怖さが分かっていない奴に「何事もはじめはあるんだからどんどんやるべき」とそそのかすのは、殺人の教唆と同じような物です。無責任にも程があるという物です。
 だいたい○K WAVEで質問する人の大半はG○○gleで簡単な検索も出来ないような連中なのだから、ハンダゴテなどマトモに使えないと思っておいた方が良いのです。そういう輩に10V以上の電気が出る物の修理などいくらやり方を教えても無理なので、やらせるべきではありません。事故を増やすだけです。

やたら最新技術を失敗失敗と蔑む

 物や技術は、それが民生に転用されてからそれなりに浸透するまで結構な時間が掛かります。
 それを発売されてから数年で失敗失敗言い出すのは、ダメの典型、長期的視野が欠落した愚かな人間のやる事です。そして得てしてそういう連中の言うことは間違っているか、全く根拠がありません。
 この手の話題で有名というか、毎回必ず勘違い野郎が沸いてくるのがブルーレイ(以下BD)ですが、どうもDVDの頃の浸透具合と比較して規格自体が失敗だとか言っている様です。
 DVDと違ってBDに勢いがあまり無いのは事実でありますが、未だ故障していないDVDレコーダーが多く使われているのが一番大きな原因でしょう。
 そもそも、DVDレコーダーをBDレコーダーを比べた場合、BDレコーダーが唯一絶対的に優位であるのは、ディスクに焼き出したものの画質です。つまり内蔵HDDで録画番組を見ている状態では、BDレコーダーのメリットはほとんどありません。
 以前はビデオテープやDVDに番組を録画しなければならなかったので録画メディアの需要も多かったですが、現在では一般の録画需要はHDDで十分であり、DVDやBDに番組を残す需要があまりありません。
 だからBDレコーダーへの買い換えが進まず、必然的に録画メディアもセルディスクも、DVDがより多く売れる構造になっています。
 ただし、この駄文が書かれた時点でも、国内メーカーはDVDレコーダーを全く発売していません。全てBDレコーダーに切り替わっています。なのであと5年もして現存するDVDレコーダーが故障してしまえば、勝手にBDの潜在需要は高まり、DVDの量は減っていくでしょう。ちなみにレコーダーやテレビに付いているアプコンで十分綺麗といった意見も多いですが、確かにただのDVDに比べたらある程度マシなのは事実ですが、BDとは到底比べものになりません。所詮アプコン、フルHDに比べたら次元が違うほど画質が悪いです。
 上記で説明したような簡単な構造も考えずに、単に現時点のメディアの売上数だけでBDは失敗だの言う奴は、市場をマトモに見る能力がありません。もしくはBDレコーダーすら買えない貧乏人のやっかみです。

ところで質問者の場合は?

 さて、回答者ばかりディスっていても仕方ないので、質問者に多いダメなタイプを晒してみますと、

     グ グ レ カ ス

 この一言で表せるのが非常に多いです。
 質問する文章を書くだけの気力があるなら、それをそのままぐるぐる先生(管理人はG○○gleの事をぐるぐる先生と言ふ)で検索を掛ければすぐに答えが出てくるのに、なぜ故わざわざウソつきが沸いて出てくるところで質問しようなどと思うのでしょうか。正確なことが知りたければ、Wikipediaでもじっくり読んでいた方がよっぽど為になります。所詮楽して手に入れた回答など、知識にはなりません。人間、学ぶ気持ちが無くなったらゴミです。存在価値はありません。
 せっかくの質問サイトなのですから、調べても分からない様な濃ゆい事を質問すれば良いと思います。それが適材適所というヤツでしょうか。