第2話
「違うのだ!」
「実装デビル」と化した実装石は言った。
しかし発せられた言葉は
「Deathゥ…」
人類を呪う言葉。
醜い翼と凶悪なチカラに人々はがく然とした。
「実装が家族を皆殺しにした」
違うのだ!
コレは違う実装が来て協力しないならと…
もぅ人々に声は届かない。
世界は実装デビル達によって狂気にまかれていた。
実装デビル化すると記憶を失い殺戮マシーンになってしまうのだ。
だがゴミ捨場に一匹、 その実装は居た。
その身を優しく抱いてくれる主人を失い、
両目から流れるモノ「涙」の意味も知らず…
ただ人目を避け雨に打たれて居た…
「デス、デスゥ…」
彼、「実装涙」は希望の光りか、
それとも悪魔の気紛れか。
補足
・人類を呪う言葉
実装石は言葉を持たず
「デスゥ」と言う鳴き声(?)と
ジェスチャーによって
コミュニケーションを取っている。
それがデビル化すると
「デスゥ=Deathゥ(死)」 と変化し、
その鳴き声を聴いた人間に死の宣告が下される。
たとえ飼主であってもそれから逃れる術は無い。
なお、
オリジナルである「翠星石」は「おめーら〜ですぅ」
と容姿とは裏腹に口が悪い。
それに対し「実装石」は「〜ですぅ」
とややソフトな性格をしている。
・殺戮マシーン
デビル化した実装石は集団で行動し、
目標(人間)を発見しだい 攻撃を開始する。
一切の感情を持たない彼らは自らの体が朽ちるまで
恐怖も痛みも感じる事なく戦い続ける。