第15

「実装絶」の攻撃により
仲間とはぐれてしまった実装飯と未来石。
不運にも親衛隊本部の
中枢に転がり込んでしまい窮地に陥っていた。

「テメーがミギ行けっていうからコウなったデス!」

『その前に実装飯が左だ!っていったからですぅ!』

親衛隊は装甲で武装した実装兵である。
いかに彼らのパワーといえど
100数匹との戦闘は不利であった。
実装飯の焼き飯鍋を持つ手は傷付き震え、
未来石の強化服はとうに防御限界値を超えていた…

『とにかく戦況は不利ですが
 ココで喰い止めましょう!  
 こいつらはいずれ実装涙さんや
 実装空に襲いかかりマスです!』

「テメーナニ考えてるデスか?
 今はやり過ごして涙達と合流する事が先決デス!」

『まだ解らないんですか?
 奴らをココに引き付けておけば
 他の皆さんが時空石を倒してくれるんです!』

「テメーは無茶苦茶デス!
 何のホショーがあるデスか?」

『私行きます。実装飯さんは
 この穴蔵でジッとしてればイイです!』

「あっテメー待つデス!…行っちまったデス…」

まるで大波にもまれる小舟ごとく消えて行く未来石の強化服。

「あーメンドクせーデス。
 オレの焼き飯バスターはもう切れちまってるデスよ…
 どうするデスか?……チィぃ!メンドクせぇデス!
 おい!テメーら!鍋の油にしてやるからカカって来いデス!」

実装飯は大波に飛び込んで行った
その眼に命の炎を、
勇壮さを煌めかせながら。

16話へ

補足
・親衛隊
絵としては登場しないが「親衛隊」とは
鎧や武器で武装した実装デビルの事である。
統制された軍隊であるため実装城周辺の防衛をしている。

・防御限界値
強化服の耐久力の限界である。
この話で強化服のデザインが固まったようだ。
大きさも初期のと比べても3倍程ある。

・オレの焼き飯バスター
実装飯の必殺ワザの名前。
中華鍋で強烈に炒めた焼き飯を相手に浴びせる技である。
名前の「バスター」は
「機動戦士ガンダムSEED」で
「ディアッカ・エルスマン」が乗っていた
「バスターガンダム」に由来する