第22

空中回廊は高高度にありながらも、
なお上へと続いていた。
前方に輝く実装空(スカイ)の翼が見え
実装涙は急いで駆け付けた。

「実装空!心配したぞ、まさか先に来て…」

『やぁ、実装涙…親玉を真っ先に倒そうと
 勇んでみたが、御覧の様さ。』

「実装空!しっかりしろ!くっ、血が止まらない!!」

『あれ?右腕はどうしたんだい涙?
 それに実装飯の奴に未来石はどこだい?』

「未来石は外で待機させて居る。
 私達は飯に助けられて…」

『…そうか、相変わらず馬鹿だなぁ、
 でもアイツらしいや。よっこらせのせっと』

「動いてはダメだ空!」

『ダメなんだなぁ、涙。
 キミなら奴に触れる事くらいできるハズだ。
 ボクの実装魂、欲しい?』

「ダメだ。それでは空の体が崩れてしまう」

『もう要らないんだよね、
 服や体が埃や血だらけで臭くって叶わない…
 涙、ボクはもう飛べないんだよ』

「空…」

『あぁ!そんなシケた面よしてくれよ、
 飯に言われなかったか?…だろう?
 じゃっ大切に使ってくれよな』

実装空の体から力が抜け、
光りの翼が涙へ吸収されて行く。
涙は骸となった空の服装を直した。

「……空、また飛べるさ」

時空石の居る大展望台はもう目の前であった。

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補足
・御覧の様さ
絵の上段に実装空の倒れた姿が
見えるが十字架の様なものが体に突き刺さっている。
これは、前の平行世界での戦いで
天使石が時空石を捕らえた際に放った技であるが
天使石はその技を返され逆転負けしている。
今回も同様の技を実装空が使い
負けたと思われる

・ボクの実装魂
実装空の能力は「飛行能力」と「光の矢」である。
実装涙が吸収した際には「素早さ」と「攻撃能力」
に変換されたようだ。