WWWでのハイパーリンクhyper linkは、基本的に、ある文書(データ)から別の文書(データ)への参照referenceを設定することである。一方、文書では、他の文書(データ)の一部を引用quotationすることがある。参照では、2つのデータは別々の場所にあるが、引用では、一方のデータ(のコピー)が他方のデータの一部として利用される。ここでは、HTMLでの引用の示し方を学ぶ。
長い引用
複数の文や段落(文段)などの長い引用quotationには「blockquote要素」を用いる。〈blockquote要素〉は、ブロックレベル要素である。また、〈blockquote要素〉の直接の子要素もブロックレベル要素でなければならない。〈blockquote要素〉は以下のように記述する。
<blockquote><p>引用する文章を書く</p></blockquote>
〈blockquote要素〉の直接の子要素はブロックレベル要素でなければならないでの、直接引用する文章を書くのでなく、ここでは〈段落要素〉の中に引用する文章を書いている。
引用の出典を明示する
cite要素について
一般に、引用では、それがどこからの引用であるのか(=出典)を明記する必要がある。〈blockquote要素〉では、引用の出典を「cite要素」によって示すことが望ましい。〈blockquote要素〉と〈cite要素〉は以下のように記述するのが良いだろう。
<blockquote> <p>表現の静態は〈見えるもの〉であり、言い換えれば、すべてが表面である。この全面的 可視性の要求によって、言語表現はテクストの形をとるよう目指される。<cite>内山和也 『e-textの文体論』序論3節</cite></p> </blockquote>
〈cite要素〉はインライン要素なので、〈blockquote要素〉の中に記述するときには〈段落タグ〉などの中に書かなければならない。また、〈cite要素〉は、以下の例のように〈blockquote要素〉の外に記述しても構わない。
<cite>ロラン・バルト『文学の記号論』</cite>は次のように述べる。 <blockquote> <p>科学は粗雑であり、人生は微妙である。そしてこの両者の距離を埋めるからこそ、文 学はわれわれにとって重要なのである。</p> </blockquote>
cite属性について
引用の出典がウェブwebの上のテキストである場合には、「cite属性」を用いてURLを示すようにする。《cite属性》は以下のように記述する。
<blockquote cite="http://xxx.xxx"><p>引用する文章を書く</p></blockquote>
短い引用
1文程度の短い引用quotationには「q要素」を用いる。〈q要素〉はインライン要素なので、普通のテキストの中に引用を挿入することができる。〈q要素〉は、以下のように記述する。
<cite>Davidson(1978)</cite>は、<q>隠喩の否定命題は、すべて潜在的に隠喩であ
る</q>と指摘している。
〈q要素〉でも〈blockquote要素〉と同様に、引用の出典を〈cite要素〉で示すようにする。出典が、ウェブの上のテキストである場合に《cite属性》を用いることも同じである。
また、〈q要素〉は、次のように入れ子にしても構わない。
<q>引用〜<q>引用中の引用</q>〜です</q>