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  2010 移動サービス運転者講習会

                                          平成22年 9月11・12日     

 取手市では、市内の移動困難者の外出支援を取手市社協、ふじしろ福祉の会、そしてNPO法人活きるの3団体が道路運送法79条の下に福祉移動サービスを展開しています。 このサービスはそれぞれの団体に所属するボランティアに支えられています。

 取手市の障害者手帳交付者数は2,818人(平22年3月31日現在)です。これは総人口の2.5%に相当します。そのうちの移動困難と思われる1,2級の重度の肢体不自由者、視覚障害者は730人です。 それから、平成21年3月31日現在の介護保険認定者は3,311人です。そのうちの移動困難と思われる介護度2〜5の方は1,962人です。 以上のように障害者、高齢者の移動困難者は2,700人近く取手市には居ます。 全員が移動サービスを必要とされないまでも、相当数の移動サービスを必要とする方が取手市内にいるわけです。
 さて、冒頭に記述した3団体が支援している会員数は合わせて600人ほどです。利用希望者は後を断ちませんが、ボランティアドライバーが慢性的に不足していて需要に追いつきません。 ボランティアも高齢化が進み年々減る一方で継続が危ぶまれている現実があります。その原因として、このようなサービスがあることを周知されていない。 定年後の団塊の世代に呼びかけているが、男性は福祉系のボランティア参加に抵抗がある。 ボランティア活動の割にはリスクと責任が大きすぎる。 活動するには年に2回しかない講習会の受講を法律で義務付けられている。などなど・・・・

 さて、今年の県南地区の運転者講習会は昨年に引き続き、取手市福祉交流センターで開催することになりました。この講習会は茨城福祉移動サービス団体連絡会(以下、茨移連)が主催する道路運送法施行規則第51条の164項の基準に即し実施される国土交通大臣認定講習会です。この認定講習会を受講しないとボランティア活動ができないわけです。茨移連は茨城県下で活動している移動サービス団体及び関係各所で組織されており、NPO法人コモンズが統括しています。 茨移連で開催する認定講習会は加盟団体の有志が手弁当で運営しているため、格安で受講できます。これも、少しでも活動参加し易くするためです。 また、今回は市民にこのサービスの周知やボランティアの不足を知ってもらう為に取手市の高齢福祉課が取手市広報にPR記事を掲載してくれました。

講習会当日は約50人の受講生が受付をしました。市広報の効果もあって取手市在住の受講者は20人近くいました。講習会は二日間にわたって開催します。

講習会は、2日間非常にタイトで中身の濃い講習会です。 内容についても、ボランティア活動とは言え、リスクが多くて責任が重く、高度な技術も要求されます。特に利用者に対する接遇・理解については、全ての利用者さんについて身体状況だけではなく家庭環境や性格、ニーズを把握・理解したうえで、適切な個別対応をする必要があります。

 今回受講された方々は、非常に熱心に受講し受講動機についてもボランティア精神で申し込まれた方がほとんどでした。ぜひ、資格を取得した暁には、3団体のいずれかに所属して、取手市内の外出困難な方たちのお役に立って欲しいと思っています。                                                                                                                                   
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