NPO法人活きるの前身である「地域に活きたい障害者の会」(以降、活きたい会)から開催している「電車でGO」は10回目位になるのでしょうか。私は活きたい会での最後の「電車でGO」で巣鴨に行った年からの参加です。NPO法人活きるになってからは6回目になります。元々、鉄道会社に車椅子利用者が自由に電車で移動できるように訴えるのが目的で始めたのです。巣鴨に行った時は駅員さんに担いでもらって階段の登り降りをしました。今では、ほとんどの駅にエレベーターが設置されていて乗り換えなどのフロア昇降は問題ありません。そして、駅員さんも教育を受けて車椅子の対応にずいぶん慣れてきたようです。駅間どおしで連絡を取りあい連携もスムーズになりました。鉄道会社の努力に感謝する次第です。しかし、安全のためとは言え、管理下に起きすぎるところがあります。全て駅員さんの指示どうりにしなければならず、時間がかかってしまいます。私と家内の場合は電車の乗り降りも自分でできるし、エレベーターの操作も問題ありません。障害者が乗る場合は連絡してもわなければ困る、って言われました。誰が困るんでしょう?? 私たちが困った時に助けてもらえば良いのです。 もう少し、自己責任で自由に動きたいのです。 危険なのは健常者でも同じことです。(酔っ払いや高齢者、小さな子供など)
さて、話が逸れてしまいました。今回は品川プリンスホテルのなかにあるエプソンアクアミュージアムという水族館に行きました。9時半に取手駅に集合し、9時55分発の列車に乗りました。総勢20人(内車椅子利用者6人、杖歩行者2人)です。上野経由で品川駅まで行きます。駅の乗り換えやビル内では必ずエレベーターを使います。車いすは一人しか乗れないものがほとんどで6人も車椅子利用者がいると、乗り換えには大変時間がかかります。車いすが2人乗れる大きさのエレベーターだと、半分の時間で移動できます。簡単な計算ですが時間節約や多人数を捌くには大きな効果があると思います。
11時半に品川駅に到着。約1時間半の電車移動です。山手線はラッシュアワーではないけどやはり混んでいました。比較的空いている最前列か最後尾の車両に案内されます。ある程度しょうがないと思いますが、ホームでの移動距離が長く階段のあるところはホームの幅が狭く、ちょっと怖い思いをしました。また、少し話が逸れました。
品川駅から品川プリンスホテルへみんなでコンボイです。7年前に38階建ての新館が建築され、宿泊だけでなくエンタテイメント施設としても有名です。その中には、ボーリング場や映画館、よしもとプリンスシアター、たくさんのレストランや宴会場、スーベニールショップそして今回の目的であるエプソンアクアミュージアムなどがあります。
まずは、腹ごしらえです。ホテルのレストランは豪華で高いという先入観がありましたが、ここにはフードコート品川キッチンがあり、有名店が出店しています。うどん、お好み焼き、ラーメンからイタリアン、叙々苑の焼肉弁当までお手頃価格で食べられます。とても広いフロアで車椅子利用者もゆっくりと食べることができました。
腹を満たして、目的の水族館へ。エプソン品川アクアスタジアムといいます。障害者手帳があれば介助者一人はそれぞれ半額になります。館内に入るとすぐに水槽のトンネルがあります。たくさんの魚が頭の上を泳いでいます。ここの目玉は「ドワーフソーフィッシュ」や成長すると7mにもなる「グリーンソーフィッシュ」です。マンタもいます。係の人が、楽しい説明をしてくれました。しばらく、海中トンネルを楽しんで奥に進むといくつかの水槽があり、魚が展示されています。こちらは、大型水族館と比べると、ちょっとスケールが小さかったです。2時からイルカショー(ドルフィンパホーマンス)が始まるのでイルカプールに向かいました。入口を入るとビルの中とは思えない巨大なプールとそこを囲む観客席が広がっていました。平日のせいか客席は1/3程度でしょうか。最前列の方にはレインコートを着た子供たちが陣取っています。ショーが始まると4人ほどの飼育係が同時にたくさんのイルカとシャチに演技をさせます。絶妙のタイミングと構成でとても面白かったです。そして、プ―ルの縁で大きくジャンプし、技と水しぶきを上げて観客席まで飛ばします。レインコートに納得。子どもたちは大はしゃぎでした。
たっぷりとイルカショーを楽しんだあと、入り口にあるメリーゴーランド前で記念写真を撮ってもらい、品川駅へ。3時頃に品川をあとにしました。帰りの常磐線ではみんなで車座になり取手までおしゃべりをしながら帰りました。今回も大きな問題もなく、楽しい1日を過ごせました。バリアフリーが進み、車椅子でどこでも行ける時代になってきたことを感じました。あとは、人のバリアフリーがもっと浸透して、車椅子利用者に援助すること、しなくてもいいことがわかっていってもらえたらと思います。
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