「活きる」には晴れ女や晴れ男がいるというのは本当だったんですね。爽やかな晴天に恵まれた１０月２２日（水）、恒例となった「電車でGO」の遠足で成田山に行ってきました。
当日は9時に取手駅集合。参加者総勢20名、車椅子利用者6名です。「活きる」の前身「活きたい会」の頃から毎年かならず実行してきたこの行事、思えば私も１５年位前から参加していることになります。
「電車に乗って車椅子の障害者が外出する」、今では当たり前のこととして社会でも受け入れ体制が整ってきましたが、１５年位前までは駅のバリアフリー化など夢の話でした。みんなで車椅子を持ち上げて、駅員さんや乗客の方に助っ人をお願いしてホームの階段を往復したものです。その度に思ったものでした、「私が車椅子の障害者になったら、とても一人では外出する勇気などもてないなー」と。
今では殆どのJRの駅でバリアフリー化が進んでいます。取手駅から成田駅まで、エレベーターとエスカレーターを利用し、駅員さんの手際の良い対応を目の当たりにしながら、ひと昔前を思い出し、しばし感慨にひたりました。
私自身、電車を利用して成田山に行くのは初めてです。我孫子駅から成田まで約40分、10月の平日の乗客はぽつぽつです。電車一輌丸ごと「活きる」で貸し切ったようなもの。ローカル気分を味わいながら思い思いにゆんたく（おしゃべり）しました。
成田駅から成田山新勝寺までの道はアップダウンが有り、横を通る車に注意しながらの道行きでしたが、お寺に着いてしまえば一安心で、車椅子用のスロープやエレベーターが整備されていて、広大な境内も自由に散策できます。
大本堂の前で集合写真を撮り、それぞれ自由散策。本堂の奥では護摩祈祷の炎と声明がこだまし、荘厳な雰囲気です。私もお賽銭をあげて参拝しました。
昼食は「電車でGO」の最大のお楽しみ。参道のお店に全員一緒に入ることが出来ました。各自好きなものを注文し、中にはアルコールでいい気分になる方もいて、ゆっくり会食しました。
帰りの電車ものんびりと、参道で求めたお土産を抱え居眠りする人あり、ゆんたくで盛りあがる女性陣あり、成田山のお不動さまに守られて、全員無事に帰ることが出来ました。（河口記）
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