ホーム 理  念 法人概要 活動内容 事業内容 イベント情報 報 告
"県内で初めての移送サービス運営・技術講習会"

10月8日(土)
●福祉移送サービスの現状と今後の展望(講義)
●移送サービスとリスクマネジメント(講義)
10月9日(日)
<午 前>
●利用者理解(講義)
●福祉車両について(講義)
●交通安全講習(警察署員の講義)
●運転の心得(講義)
<午 後>
●運転実技と乗降介助実技演習


 有償福祉移送サービスの運営事業者とボランティアドライバーを対象に、移送サービス運営・技術講習会(主催=茨城県福祉移送サービス団体連絡会=以下連絡会、共催=NPO法人ふじしろ福祉の会=理事長・遠藤俊夫、NPO法人活きる=理事長・染野和成、あいおい損害保険取手支店、後援=取手市社会福祉協議会)が、平成17年10月8日、9日の2日間にかけて、茨城県取手市福祉交流センターにて、約100人の参加者と茨城県庁の担当部署の担当者を招いて開催された。講習会の内容は、事業の運営とリスクマネージメントについてを8日に、利用者の理解、接遇、運転の心構えについてと警察による安全講習が9日の午前中に講義され、午後には乗降介助の実技講習と実際に公道に出て参加者の運転技術を評価した。
 この講習会は、平成18年度より施行される道路運送法80条のガイドラインに基づき、市町村で構成される運営協議会で設定される普通2種免許取得に相当する講習会として位置づけられるものであり、利用者がより安全に移動できる技術と心構えを運転者に習得させることを目的としている。
 有償福祉移送サービスとは、公共交通機関を利用することが困難な高齢者や障害者の外出を支援するものであり、必要に迫られて市民団体から自然発生的に生まれたサービスである。しかし、移動困難者の定義があいまいだったり、安全に危惧されることやタクシー業界との摩擦を避けるために、一定の基準を設け、運営協議会を経て運輸支局長の許可を得た社会福祉法人、NPO法人、または地方公共団体が自ら主宰するボランティア組織が運営できるようなシステムになる。
 現在、移送サービスを展開しているボランティア団体は、慢性的な資金不足である。そこで、藤代地区ですでに高齢者の移送サービスを実施しているふじしろ福祉の会と取手地区で身体障害者の社会参加を支援し来年度のサービス展開を計画しているNPO法人活きるが、より安価に且つ安全を確保できる講習会を発案し、県の連絡会と協議し、県内でサービス展開している団体、全国の移送団体を支援している全国移動ネットの協力を得て、講習会を実施するに至った。
 講習会当日はあいにくの天候であったが、9日の午後に予定されていた屋外での乗降介助の実習と運転技術講習の時には雨も上がり、心地よい中で行われた。
 参加者は、あらためて移送サービスを運営するに当たって、利用者の安全確保と外出支援に対する心構えを実感し、この講習会が茨城県の標準の講習会として認められ、継続されることを強く訴えていた。(NPO法人活きる=宮脇貞夫)



受付 室内講義 室内講義
乗降介助実習 乗降介助実習 福祉車両15台