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アピールウォーク
平成19年12月8日(土)
 毎年12月3日から12月9日までの1週間を障害者週間とし、国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として各地で催し物があります。 ここ取手では毎年社会福祉協議会主催の障害者の作品や技能を披露する「とっておきの芸術祭」が開催されています。 今年は、新たに障害者協働支援ネットワーク主催で活動3年目の記念と障害者週間に合わせて「アピールウォーク」というものが行われました。 障害者協働支援ネットワークは取手市および近隣地域で活動する、身体、知的、精神に障害を持つ方を支援したり助け合ったりしている団体がネットワークを組んで、個別の活動では難しい問題の解決や行政への働きかけ、情報交換をする目的で作られたものです。

 「アピールウォーク」とは、取手市役所内の福祉交流センターの会場から取手駅まで参加者が徒歩で行進して、地域の人に「障害を持った人が地域で生活しているんだぞ!」「障害にもっと興味を持って理解して下さい!」を訴えたり、この町の道路のバリアフリー状況を経験します。 その後、福祉交流センターに戻り芋煮会で腹を満たし、「とっておきの芸術祭」のセレモニーに参加します。 参加者は障害当事者、その家族とボランティア、高校生ボランティアの60名あまりになり、かなり大規模なものになりました。 そして、他に芋煮会の準備やバザー、送迎車の運転に10名のボランティアさんが協力してくれます。 ちなみに、筆者の宮脇は、妻が病気で大きな障害を持つ前は障害や福祉に全く興味が無く、障害者の存在やそれらの人が助け合う世界、生活するうえでの苦労を全く知りませんでした。 それは、地域内でそれを知る機会が無かったからだと思います。 それをネットワークの活動で広く地域の方に障害のことを知ってもらい理解を深めることで障害者家庭が地域で住み易い環境になると考えます。

 「アピールウォーク」当日は、時々雲が出る程度の晴天で、風も無くこの時期にしては比較的温かい日になりました。 9時半に会場に集まり、受付をすると黄色いタスキを受け取りました。このタスキは「アピールウォーク」のイメージと芋煮の交換券となります。 ネットワークの代表でNPO法人活きるの理事長である染野から挨拶と「アピールウォーク」の主旨説明があり、代表幹事のM氏からコースと注意事項の説明を受け、いよいよ出発です。
 まず、車椅子の人が中心の身体障害者団体のNPO法人活きるが先頭を切りました。車椅子の方は電動車椅子が3名、手動の自走が1名、介助が1名です。障害をアピールするのは車椅子が一番目立ちます。その上に、各自が少しでも目立つような工夫をしています。  その後を他の知的や精神の団体が続きました。 行列の長さは50mくらいになるでしょうか。 市役所を出てすぐに上り坂になり、その上狭くて凸凹の歩道になります。 車椅子での移動はかなり大変です。 そして、国道を渡りました。歩ける人は歩道橋を使い、車椅子の人は横断歩道のないところを横断することになりました。 C社取手工場の前を過ぎ、白山商店街に入りました。 のんびりと行進し、すれ違う人に挨拶をしながら、チラシを配りました。歩いていると汗ばむほどで、とても気持ちが良いです。 商店街なのですが、人通りが少なく、ちょっとアピール度が低いかもしれません。 NPO法人活きるも広報を配って活動の理解を求めました。 商店街を通り過ぎ国道6号線に出て、取手駅西口に到着! 約3kmの行程を約1時間半かかり、全員完走しました。
 ゴールの取手駅では代表の染野からこの「アピールウォーク」目的を再確認し、その成果が話されました。 その後、各自送迎車、電車、バスを利用して福祉交流センター会場に戻り、用意されていた芋煮とおにぎりで昼食会です。 それぞれが今日の気持ちなどを話しながらとてもにぎやかな昼食会です。 午後からは「とっておきの芸術祭」のセレモニーがあり、多くの人が出席して、そちらも大いに盛り上がりました。

 この「アピールウォーク」はこの地域では3障害が一緒になっての活動は初めての試みで、お互いの理解を深められたと思います。 それと同時に地域の人にもそれなりにアピールができ、そして思った以上に多くの参加者、ボランティアさんが参加してくれて、のんびりと楽しく、有意義なイベントになった思います。  ご協力いただいた方々、そして高校生ボランティアの方がたには本当にお疲れ様でした。 来年が楽しみです。
宮脇貞夫