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防災訓練参加 ・協力                       平成20年10月18日

 最近、地震や大災害の備えて防災に備える意識が高まっています。ここ取手市でも先日ゲリラ豪雨で被害がありました。 昨年から取手市では要援護者(高齢者や障害者)の防災対策、援助計画を進められていますが、いまだに具体的な対策は提示されていないのが現状です。それは、要援護者の状況をよく把握していないせいだと思います。

 平成20年10月18日(土)に取手市の桜ケ丘地区で自主防災訓練が計画されました。 防災対策室ではこれを機に要援護者に参加を求め理解を深めようということで、各障害者団体に協力を求めれました。 NPO法人活きるでも喜んで協力することになり、染野理事長、勝山、満理子の3人が参加することになりました。 この3人は重度障害者で特殊な車いすを利用していて、その扱いや身体状況を見てもらうのに最適です。
 
 訓練には多くの地区住民が参加されていて、その地域の防災に対する意識の高さに驚きました。ほかの地域でもぜひ考えてほしいものです。今回は障害者支援団体が10団体ほど、高齢者施設も参加されました。当事者も活きるの肢体不自由者をはじめ、知的、視力、コミュニケーション障害の方たちも体験されます。 取手市の関係部署、消防署、地域消防団の指導で訓練が始まりました。 まず、避難場所まで要援護者の誘導です。染野、勝山両名の車いすは電動ですが機能しなくなったという設定で手動で市の職員に押してもらい移動しました。満理子の車いすも手動でやはり市の新人職員に押してもらいました。3台とも非常に重く、舗装されていないぬかるんだ芝生の上の移動は大変です。 特に満理子の車いすはタイヤが細いため地面に埋まってしまいすぐに動きが取れなくなります。そこで、前輪を浮かせて押すと動かせることを指導しました。 かなり苦労して集合場所まで移動しました。

 避難場所に集まった後、取手市長よりこれからの防災対策についてお話があり、積極的に現実的な対策を考えられていることがわかりました。 その後、消火訓練や倒壊家屋からの救出訓練を行い、私たちはそれを見学しました。私たちは実際にそれらの訓練には参加しなかったので、有事の際に私たちをどのようにして救出、誘導、避難場所での介助や環境についてはまだ具体的な方法がわかりませんでした。 今後はそれらの懸案事項を市から具体的に示していただき、要援護者が安心して住める街にしていただきたいと思いました。