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移動サービスを考えるフォーラム開催

平成21年2月5日(木)

 NPO法人活きるは障害者の外出支援のために仲間を自動車で送り迎えをしていましたが、
平成18年度から道路運送法で制度化された有償福祉移送サービスの許可をもらって市内の移動困難者をボランティアの車での送迎サービスを始めました。
 この3年間で、NPO法人活きるの移動サービスに登録している移送会員は200名を超えました。 その間に法改正があったり、いろいろ問題も生じてきました。

 茨城県内の移送サービス団体を統括している茨城移動サービス団体連絡会(以後、茨移連とよぶ)は、各地域の公共交通の現状と問題点を洗い出し、今後、移動サービスを効率的に運営できるシステムを構築させるために、行政や他交通システムの担当者、そして、移動サービス団体、利用者の代表を集めフォーラムを開催しました。

 まず、全国移動ネットの理事であり、埼玉県の移動サービスの代表をされている笹沼和利さんに、各地域の交通システムの事例を紹介していただき、それらの問題点などを講演してくださいました。
 次に、交通システムを研究している茨城大学准教授、そして茨移連の顧問をしてくださっている山田稔さんのコーディネートの下にパネルディスカッションを行いました。 招待されたパネラーはコミュニティバス担当者(龍ヶ崎市)、デマンドタクシー担当者(城里町社協)、福祉タクシー(利根町で展開、都合により途中退席)、移動サービスNPO(北茨城市で活動)、そしてNPO法人活きるから利用者代表として染野理事長が参加しました。また、参加者に行政からの参加も多く見られ、今回の話し合いが行政にも反映されることを期待します。

 それぞれの担当者から各交通機関のシステムと現状を紹介されました。染野代表は利用者の立場から取手市の公共交通の現状とバリアフリー状況を紹介し、車椅子利用者にとってはそれらの交通機関はあまり有効ではなく、どうしても福祉移動サービスに頼らざるを得ない現状を報告しました。
 取手には3つの移動サービス団体がありますが、どの団体もボランティアが不足し、安価でサービス提供しているためにとても運営が大変です。全国的にも同様の声が多く聞かれ、継続することが難しくなっています。 今回のフォーラムでは、その問題点を洗い出し、他交通機関とも連携し効率的な新しい交通システムを構築するためのたたき台となることと思います。