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障害者(児)支援ボランティア入門講座

平成21年3月4日(水)

 毎年、取手市社会福祉協議会の主催で障害者(児)支援ボランティア入門講座を開催しています。今年も3月4日、3月11日、3月18日の3回に分けて
取手市福祉交流センターで行われました。 「身体障害、身体障害者について」の講演を当法人に依頼されたので、例年通り宮脇が担当することになり、お話してきました。今年の受講者は16名で年々少なくなっているように感じます。
 さて、お話しする内容は、毎年同じようなものです。まず、私(宮脇)がボランティをするようになったきっかけとして、妻の満理子の発病から、入院生活、退院して社会復帰に至り、NPO法人活きるに参加するまでのことをお話ししました。基本的には私が管理している「まりこの車いす」というホームページに即した内容です。 その後、私が思っているボランティアとはどういうものかをお話ししました。 この部分についてはNPO法人活きるに参加して4年経ち、その間、障害者の支援とかボランティア活動に直接かかわったり、また、市民活動について会議などを通じて考えたり、年々、考え方が変わってきたような気がします。その都度話す内容も変わってきました。
 
私が考えるボランティアの基本的姿勢とは、
  1)見返りは期待しない。(ありがとう、という言葉がないかも知れない)
  2)自分が関わった人や活動で成果を得てみんなが喜んだことに対して喜びを感じる。
    例:引きこもっていた人が積極的になった。 障害者の夢の実現の手伝いができる。
  3)その喜びを感じるため⇒自主性、満足感⇒社会貢献⇒ボランティア
  4)今迄のキャリア、肩書き、年齢、性別は関係なく、平等で同じ立場なので言葉使いに気をつける
  5)ボランティアといえども、リスクや責任は生じる。
  6)有償、無償があるが、考え方は変わらない。
 などです。

 お話を聞いてもらった後、休憩をはさんで、車いすの取り扱い方。ベッド←→車いすの移乗技術を見てもらいました。車いすについてはシーティングについても簡単に資料をもとにお話ししました。車いすは単なる移動道具だけではなく、身体症状やライフスタイル、活動によって車いすの種類を選び、目的を達成するための姿勢(シーティング)がとても大切だということを聞いてもらいました。あまり、シーティングを重視する事業所が少ないので、ぜひ考えていただきたいところです。
 移乗については、日頃、妻の介護で習得した技術を見てもらいました。長年の介護で腰を痛めたことが何度もあり、その末に腰に負担のない方法を身に付けたので、より多くの方に覚えていただき、少しでも介護負担を軽くしてもらいたいです。必要なら出張指導もやっています。
 
 今年も、私のとりとめのない話を熱心に聞いていただき、受講者の方々には貴重な時間を我慢していただきました。2時間余りの時間で少しでも何か感じていただけたら幸いです。
経験談 車いすの説明
車いすのまま階段の昇降方法 移乗介助
※※※ 受講者の方から ※※※

ボランティア入門講座を受講して

 過去にもボランティア講座を受講した経験はありますが、今回のように介護を必要とする方(満理子さん)が同席されての講座は初めてでした。
 これから支援ボランティアを考えている人でも今までに障害者に接する機会がなかった人のほうが多いと思います。今回のように満理子さんに接する事が出来た事はより理解してもらえるよい機会だったと思いました。
 また、ボランティアは「喜びを感じることが大切であり、あくまでも障害者をサポートする立場であること」等わかりやすく話してくださいました。満理子さんの介護で本当に大変だと思いますが、その上に「NPO法人活きる」で精力的に活動されている原動力はどこから湧き出るのかと思います。お話の中で「ちょっとしたことにも喜びを感じられるようになりました」と云われた言葉にとても感銘を受けました。お話の合間に時々満理子さんがコメントを言われるのがほほえましかったです。
 それと、車椅子体験があればよかったなと感じました。ありがとうございました。
K.K