室蘭カレーラーメン発祥の店で40年の歴史を持つ『元祖』の一杯。納得しました。(650円)

 ●鉄の町 室蘭が育てた食文化が全国へ 味の大王本店●
札幌で作秋開催された『第1回HOKKAIDOラーメン祭り』での高評価。北海道新聞社会面での3日連続の特集。これは実際に店をこの目で確かめるべく、公休日に室蘭まで愛車プジョーを飛ばしました。今年の3月にじぇんとる麺での一杯に一過性のブームでは無い実力を感じていたため、元祖の一杯に期待値最高潮でした。店には12時に着きましたが30席以上の店内は既に満席。ほとんどの客がカレーを注文していることにも驚きました。(じぇんとる麺も同様でした。)現在、室蘭では焼き鳥、カレーラーメンを観光の目玉に町おこしを市や観光協会を挙げて取り組んでおりますが、まずは地元の人に愛されていなければ他県に評価されるはずもないでしょう。さて大王本店の一杯ですが、ほっとさせられる味です。カレーラーメンというと斬新なイメージもありますが、カップヌードルやカレーうどんは馴染み深い一品です。大王の麺は道産小麦『好了(ハオラー)』を2日間寝かせ熟成させた自家製麺。やや柔らかく感じましたがトロミのあるスープとの絡みが絶妙です。店内には有名人の色紙(コンサ時代の大黒や岡田監督も)があり、年季の入った店内にも歴史を感じます。御当地ラーメンといえば、札幌、博多が有名であります。が人口が10万弱の室蘭にとって全国展開させるには、おいしいというだけでは難ししいでしょう。それでもサークルKサンクスで発売された大王のカップ麺が全国で約2週間で完売。元モー娘で室蘭出身のなっちがラジオ番組で子供のころから食べていることを話して以来、大王中島店のHPアクセス数が急増するなど、展開させる方法は色々あります。最近は魚介だしが見直され津軽ラーメンも脚光をあびております。函館塩は正念場かも。