●JR北海道総力結集塩ラーメン●

函館駅2Fの和華はJR開発の直営店です。昨日、JR開発の部長さんに伺ったのですが、函館で観光客相手に塩ラーメンをメニュー化するにあたり,社内でスープ、麺の研究、試食会を繰り返し完成させたそうです。麺は熊さん製でつるつる感と喉越しが良く、スープは野菜の甘さが溶け込みまろやか、チャーシューは肉厚で歯ごたえがあり完成度が高いです。部長さんの話ではマニアの人にも評価されるラーメンを目指したとのことですが観光客に自信をもって勧められる味です。(¥600)

 ●総合力抜群 旨味凝縮塩●

"努力に勝る天才は無し″函館ラーメン界でこの言葉が最も当てはまるのがこの店の店主だと思います。とりガラ、豚骨、魚介、野菜のダシが殺しあうこと無く、彦麻呂風に言うと『イノシン酸とグルタミン酸が丼の中でダンスしとるぜー!』といった感じで(意味不明)旨味の引き出しかたを知りつくしていると感じます。只一つ、このしくうはっくうにクレームを付けるとすると姉妹店のらー麺えびすは営業時間がまちまちで僕の行った日は閉まっております。営業時間を決めてくれー!

  ●オヤジと僕の友情ラーメン●

以前は住宅街でめん吉という東京ラーメンをウリにした店で評判も賛否両論、真っ二つでした。当時、店主の濱谷内さんはお客様一人ひとりに『どうでしたか?』と恐る恐る聞いていました。ほとんどの客は美味しいかったと答えながらリピーターになる率は少なかったそうです。ある夜、仕事で遅くなり閉店間際の21時過ぎに行ったときのこと、常連であった僕に、ラーメンの感想を聞いてきました。そのとき僕は次のように言ったそうです。『結局、寸胴の中身が全てだと思う』と。

僕は正直いって、言った覚えはないのですがそれを聞いた濱谷内さんは東京風にこだわっていて味を変えるのをためらっていたのが、変える踏ん切りがついたとのこと。それからまず麺を東京からの直送していたものを岡田製麺製にし、無化調であったのを微妙に使い、函館人の舌に合うように研究していきました。そして転機は本町への出店。店名はしお家。飲んだ後に塩分が欲しくなりますが、その名の通りに〆の一杯にピッタリの味。一気にメジャー化しました。そして朝市どんぶり横丁でも行列店に。今年は餃子も通販化して大ヒット。60歳近いのに凄いエネルギーです。個人的にはめん吉時代の東京風の醤油が食べたいのですが諸事情で無理だとの事です。僕の勤めるクィーンズポート周辺はしお家、一文字、星龍軒、海峡、かもめ、ずんどう、おんじき、そしてえん楽など塩を看板に掲げる店が数多くあります。どの店も自分の味があります。観光客向け、地元向けといった色分けをせずに食べ比べてみてください。塩分の取りすぎにご注意を。