2010年2008年2007年


                 
           大潟村創立45周年記念式典



 昭和39年10月1日に誕生した大潟村の「創立45周年記念
式典」が10月31日、ホテル「サンルーラル大潟」で行われまし
た。式には国会議員市町村議会関係者などの来賓と村民など
約400人が出席。村民歌の斉唱で式典が始まりました。                                                          
 冒頭、高橋浩人村長が「干拓によって生まれた未開の大地に
ポプラや松を植え、モデル農村づくりが始まった。広大な農地
が広がり、豊かな大潟村は農家をはじめ関係者の努力の結果
であること。食料自給率の向上、農村社会の再生にとって大潟
村の役割は大きい」と式辞を述べました。


 次いで大潟村の地方自治の振興、住民福祉の向上、保健衛
生や産業発展、教育振興など村の発展に尽くされた方々への
表彰状が授与され式典終了後、祝賀会にうつりました。
                                      
 乾杯でくつろいだ会場ではアトラクションとして大潟村男性
コーラスによる「いざたて戦人よ」、大潟村百姓踊りの会の「百
姓踊り」が披露されました。花を添えていました。また全国から
移住してきた大潟村を象徴するかのように、村の女性グループ
による「沖縄のブタの角煮」「長野のお焼」「高知の押し寿司」な
ど、8種類の郷土料理が振舞われ人気を呼んでいました。

 



                   大潟村創立45周年記念



 大潟村は昭和39年10月1日、八郎潟の干拓により誕生した村です。
当時6世帯14人だった人口は、平成21年10月時点で1、073世帯3、366
人となり、今年は創立45周年にあたります。村では誕生を記念するコ
ンサートや記念講演、記念式典などが催されました。
                                          
 式典に先立ち10月31日、ホテル「サンルーラル・大潟」で農学博士・
東京農大名誉教授小泉武夫氏による「いのちをはぐくむ農と食」と題し
て記念講演がありました。私はかねてから発酵食品などについての
小泉先生の著作に興味を持っていたため、期待をもって出かけました。
                                          
 高橋浩人村長が東京農業大学出身という縁で大潟村を初めて訪
れたという小泉さんは、TVなどで見かけるとおりの軽妙で熱っぽい
語り口で、日本型食文化や食糧自給率についてわかり易く話をして
くれました。「前からぜひ大潟村を訪ねたかったので願いがかなった」
と村への思いを語り講演の口火を切りました

まず食糧自給率に触れ、1961年78lが2007年、39lに減り、現在
41lになった背景を、米飯給食など日本型食文化が見直されたた
めと「米」の大切さを強調。またこれまで6位だった沖縄男性の平均
寿命が最近26位まで下がった理由を、戦後のアメリカ統治による
食生活の変化によると現地調査の結果をもとに沖縄の伝統食の良
さを語りました。
                                          
 かつて日本人は根茎、豆、果物など土からのもの、魚、海草など
海からのものなど「米」と合う6つの食品を摂ってきた。言い換えれば
「和食」ということです。戦後の復興を成し遂げたのも米食だったこと
を力説。ところが草食から肉食性の食事に偏り、ミネラルはこの50
年で1/4に減った結果「キレル日本人」が増えつつあるという。
                                          
 米作り大潟村へのリップサービスも少しは込められているのでは
ないかと推察しますが、政権交代に伴い農政が厳しく問われる今、
興味深い講演でした。





           第41回 全村盆踊り大会                                               2009年8月16日



 41回目の大潟村「全村盆踊り大会」が16日夕方から、
村の中心地にある大潟村商店街の広場で行われました。
                                    
 大潟村の盆踊りは「大潟村青年会」が主催し、準備から
舞台作り、司会進行など一切を青年会のメンバーがこなし
ます。各地には様々な盆踊りがあり、全国から入植した人
たちが始めた盆踊りは、色々と苦労も多かったのではない
でしょうか。村の盆踊りは、踊りの中に「ゆかたコンテスト」
や「仮装大会」を織り交ぜているのが特徴です。
                                    
 ゆかたコンテストは小学校6年生まで対象の「ジュニアの
部と「一般の部」、仮装大会は「個人と団体」があり、子ども
から大人まで楽しめるように工夫されています。やぐらを囲
み「大潟音頭」や「大潟小唄」、「ドラえもん音頭」など皆さん
上手なものです。ちなみに私は踊れません。

                            
 盆踊り会場には屋台も10軒ほど並び、日が暮れると、普段
は人通りも少なくなる商店街に村人が集まりすっかりまつりム
ード。浴衣姿の子ども達や若い女の子が目に付きます。遅く
なって年配の方たちも増えましたが、「盆踊り」と言うのに圧倒
的に若者たちが多くうれしくなってしまいました。私の知ってい
る限り、盆踊りは中高年と子どもたちが主役と決まっていたか
らです。
                                      
 「ゆかたコンテスト」や「仮装大会」の表彰が済むと、青年会
の会員たちがいわゆる「よさこい」を披露し、熱気に包まれます。
特賞の液晶テレビが当たる大抽選会で盛り上がり、ついで夏
の夜空に上がる花火を最後に盆踊りが締めくくられました。
                                      
 このところ、朝晩は涼しさも増し虫の声も聞かれます。盆踊り
が終わると間もなく秋の刈入れ。また季節が一つ移り変わりま
す。


  会場で子どもに人気の「金魚すくい」  恒例の屋台も並んで雰囲気を盛り上げる
 「ヤートセ」には若者たちから飛び入りも   仮装大会団体の部。入賞した団体の代表



     北海道に渡ったはずのタンチョウ鶴が舞い戻った?
                               2009年7月下旬









               第28回 八郎湖クリーンアップ作戦
                             取り戻そう きれいな水辺環境
                                          2009年6月7日

   湖岸の堤防や水辺のゴミを拾う。昨年は別の場所でしたが拾いきれないほどゴミが散乱していた


 八郎湖周辺の水辺をきれいにする「第28回八郎湖クリーン
アップ作戦(主催・八郎湖水質対策協議会、大潟村、同村自
治会長連絡協議会)」が7日早朝、周辺6市町村の住民参加
で行われました。年一度の恒例の清掃行事です。

 大潟村では23の住区と役場、県立大学などから1、011人
の住民が参加。21の区域を住区毎が分担し、戸数に応じて
約2`から4`にわたって堤防周りのゴミを回収しました。

 早朝4時半、花火を合図に受け持ち区域に集合。
私の住区の受け持ち区域は2.8`。湖岸や堤防のゴミを拾いまし
た。昨年と違い今年の受け持ち区域は釣り人などが立ち入らない
せいかほゴミがほとんどなく拍子抜け状態。帰りは並行する道路
際のゴミを拾いながら解散地点へ。回収したゴミは住区毎に村の
最終処分場に搬入されました。
                                        
 この日回収されたゴミは中型ダンプカーで63台、16.3d。昨年
より8.5d少なかった。ゴミの量が減った理由については「悪天候
と堤防周りの樹木が茂り、釣り人たちが立ち入れなくなったためで
はないか」と関係者は見ています。


 少ないとはいうものの傘が捨てられていた。 拾い集めたゴミを回収するダンプ。各住区に2、3台準備される
     最終処分場に集められたゴミの山。







                 きらきら塾「新緑登山」で寒風山
                   子どもたちも全員登頂し、ワラビ採りも楽しみました
                                       2009年6月6日



 大潟村公民館が主催する「きらきら塾・新緑登山」が開催され、幼稚
園児・小学生・父兄と山友会会員など総勢55人が参加し、山歩きを楽
しみました。今年の「新緑登山」は村からも見える男鹿市の寒風山(標
高355b)です。寒風山は二つの大きな噴火口跡があり、全山芝生で
覆われ、頂上からは日本海や大潟村を一望することができます。

 午前8時、サポート役の山友会会員とともに村有バス「かけはし」で公
民館を出発。準備体操をし「玉の池」登山道入り口から頂上を目指しま
した。あいにくの小雨模様でしたが、到る所でワラビを見つけ、大人も子
どももワラビ採りをしながらのトレッキングです。途中の「鬼の隠れ里」
で記念撮影。いよいよ最後の難関である頂上直下のきつい登りにさしか
かります。息が切れる急な登りの中ほどで休憩をとりながら、最後は全
員が頂上の展望台に到着することが出来ました。元気な子供たちの姿
がまぶし見えました。降り続く雨と霧に包まれた頂上からはかすかに大
潟村を見渡すことが出来ました。
 この日の最終目的地は頂上から少し下ったレストハウスです。大潟
村情報発信者の1人でもある小野寺さんの経営です。小野寺さんは
ここで「寒風山パラグライダースクール」も開講しています。雨は強さ
を増し、なだらかな斜面を元気に下って目的地へゴール。広間では早
速お楽しみの昼食開始。先行していた山友会会員により前日採った竹
の子汁がふるまわれ、疲れを癒してくれました。
                                           
 午後は予定外でしたが、男鹿市の私立北公民館の「男鹿市凧の博
物館」を見学。この建物は以前は小学校でしたが、廃校になったと言
うことです。日本各地の色々な凧が約300点ほど展示されています。
とても珍しい凧が展示された博物館です。
                                           
 午後4時、1人の落伍者もなく無事公民館前で解散しましたが、山友
会はその後恒例の反省会。盛り上がったことは言うまでもありません。


    山菜の宝庫「男鹿」ワラビに大人も子どもも夢中。  山歩きに雨はつき物、風さえなければ以外に傘が便利玉の池からスタート
   寒風山頂上への登山道は急斜面。子どもは元気で全員登った。  回転展望レストランがある頂上は濃い霧に包まれていた
  一面芝生に覆われた寒風山を下ると今日のゴール。寒風山レストハウスで楽しい昼食が待っている、歩け、歩け
    山友会会員たちが前日採った竹の子で豚と鶏の竹の子汁をつくって待っていた。 珍しい「男鹿市凧の博物館」




          「渋谷ギャル」と一般参加者が田植えに挑戦
                                      2009年5月23日


 見渡す限り広がる水田、秋田県大潟村です。普段の田
植え風景では見かけないファッションに身を包んだ5人の
「ギャル」たちと大勢の若い女の子。そしてその様子を取
材するマスコミ関係者たち。広い田んぼの一角に現れた
人だかりは「渋谷ギャル」たちの田植え風景です。
                                   
  若者たちに少しでも農業に関心を持って欲しい、と大
潟村で米作りを始めた藤田志穂さんたち一行5人が5月
23日、米販売会社「瑞穂」(小林肇社長)や農家の協力
を得ていよいよ田植えをすることになりました。
                                   
 4月下旬、大潟村で種蒔きや田起こしを体験後、今回
の田植えとなりました。あいにくの小雨と強風に見舞われ、
さすがの「渋谷ギャル」たちも「寒い、寒い」の声を連発、
田植え機の上で震えていました。そんな彼女たちを取材
しようと、地元は勿論東京などからTV、新聞、雑誌など
のマスコミが押し寄せました。村の人が「こんなに大勢
の報道陣が集まるのは最近では珍しい」と驚くほどでし
た。
 また、今回は新たな試みとして藤田社長がブログで「渋谷
ギャルたちと一緒に農業体験を」と1泊2日のツアーを募集
したそうです。50人ほどの希望者があり、この日は25人の
若い女性たちが参加しました。地元秋田県が半数で関東
や名古屋からも参加したということです。
                                    
 午後から、藤田さんたち「渋谷ギャル」5人をリーダー格
に5組に分かれ、農家が指導役になって田んぼに入りまし
た。田植えは初体験という人がほとんどです。泥に足をと
られ、思うように歩くことも出来ない様子でしたが、キャー
キャー言いながら手で苗を植え、土の感触を楽しんでいま
した。
                                     
 秋、収穫した新米は「シブヤ米」として販売する予定とのこ
と。またこの様子は早速、同日の各TVニュースや翌日の新
聞で取り上げていました。話題つくりは充分で今後の展開が
楽しみです。



   上はギャルたちと田植えツアーの参加者たち。 午前のギャルの田植えを取材するマスコミ。
 午後、募集に参加した女の子たちが田んぼに入った。


 






             渋谷ギャルたちの農業挑戦

                   大潟村で米作り


 農家の高齢化に伴う耕作放棄地、食料自給率の低さや米
価の下落など、農村と農業を巡り関心が高まっています。

 そんな最中、大潟村の野菜団地に東京・渋谷の街角から
抜け出してきたようなファッションの「渋谷ギャル」たちが、温
室で栽培中の野菜を見学しました。

 事の発端は、「ギャル社長」として起業した藤田志穂さんが
農業へ関心を持ち、米作りを決意したことでした。仲介もあり、
「渋谷のハチ公」が秋田犬だったことから大潟村を選んだよ
うです。

 一方の大潟村では、米の販売会社「瑞穂」(小林肇社長)
がギャルたちの協力、支援を買って出て、村内の水田25f
も確保しました。
 4月下旬、藤田さんを含め一行5人が大潟村を訪れ、地元
農家の協力でトラクターに乗り、田起こしを経験しまた。その
様子は、TVや新聞でも大きく取り上げられていました。翌
日は農家の温室を訪れ、野菜やハーブを見て回り、野菜を
手にしながら質問をぶつけたりしていました。
                                     
 小林社長は「ギャルたちの農業への関心を発信することで、
大潟村を全国的にPRしたい。また米や米粉などの販路拡大
にも役立てたい」と話していました。
                                      
 今後は5月の田植えと秋の収穫も予定し、最終的には秋田
産「シブヤ米」ブランドとして発売する予定です。







     大潟村自然観察会「干拓地にやってくる渡り鳥」
                                  2009年3月1日
 
 
         男鹿・寒風山と真山を背景にオナガガンの大群に出会った。千羽くらいいるとのこと
        観察会に参加した人たち。スコープの他、双眼鏡も準備してくれた。バスは村の「かけはし」
 珍しいハクガンのカップル                      悠然と舞うオジロワシの成鳥、尾の部分が白い


東京・山手線一周分の広さ、ともいわれる大潟村。
その大潟村上空ではこの季節、北に帰る渡り鳥がた
くさん見られます。3月1日、その渡り鳥の観察を通し
村の自然環境の大切さと「渡り」の仕組みを学ぼう、
という観察会があり、参加しました。
                                
 「大潟の自然を愛する会(堤朗会長)」が主催、子
ども達を含め35人が参加。「日本雁を保護する会」
呉地(くれち)正行会長がシジュウカラガンの保護に
ついて講演。次いで専門家による鳥インフルエンザ
についての講習もありました。その後バスで村内の
観察スポットに移動し、堤会長の説明で多くの野鳥
観察をしました。
まず村と八郎潟町の境界に位置する東部残存湖に
沿って北上。車窓から鳥を探して走行中、田んぼにオ
ジロワシを発見したのは小学生でした。その後、オナガ
カモや極めて珍しいハクガンなどにも遭遇。バスから
降り、主催者が用意してくれたフィールドスコープや貸
し出し用の双眼鏡でさらに詳しく観察しました。肉眼で
は豆粒程度でも、40倍の倍率を持つスコープで見る
鳥の姿は大きく優美でした。大潟村の自然の豊かさを
再確認しました。
                                 
 移動中に「あっ猫が飛んでいる」などの冗談も混じり、
幸せな一時を過ごしてきました。が、同時に悩みも・・・
またこの世界に夢中になりそうな予感です。





         手作りミュージカル 「大潟干拓物語」
                          〜〜夢追い人の詩〜〜
 2月22日、村の「ホテル・サンルーラル大潟」には、
村民による手作りミュージカル「大潟干拓物語」上演
を見ようと、悪天候にもかかわらず大勢の人たちが次
々と詰め掛けていました。その数は千人を超え、急き
ょイスを並べても間に合わず、立ったまま観劇する人
もいました。

 私は、12月からこの稽古の様子を毎回欠かさず
撮影してきました。この「歳時記」に紹介するシーン
はそのほんの一部です。演ずる方々と、それを見つ
める村民達の熱気に興奮が冷めやらず、今しばらく
時間おいてからご紹介する予定です。



                  開場直後ですでにほぼ満席になった観客席。  ホテルサンルーラル大潟
    フィナーレ。    舞台上で「風よとどけよふるさとへ」を歌い終わり、観客席へ歩み寄る出演者達。
   会場をあとにするする観客を、出演者や関係者が見送った。               脚本、演出担当の紫竹ゆうこさん(劇団・わらび座)=左
                                                     舞台監督の斎藤洋さん(秋田市・元高校教諭)
                                                     音楽指揮の田代公子さん






        第30回 大潟村芸術文化祭
                芸術文化協会創立30周年公演 大潟干拓物語
                                  2009年2月21日〜22日
 大潟村の芸術、文化などの各種37団体400人が加盟する
「芸術文化協会」が、今年で創立30周年を迎えました。その
記念事業として、今年は村民によるミュージカル「大潟干拓
物語」を上演します。
                                    
 芸文祭は、大潟村の「芸術文化協会」に加盟する各種団
が、毎年1年間の活動成果をホテル「サンルーラル・大潟」
で発表しています。周年を迎えた今年は、オーディションで
選ばれた村民が出演する手作りミュージカル「大潟干拓物
語」を上演します。ミュージカルは、干拓の歴史を、笑いと
涙の象徴的なストーリーをテーマに、加盟団体の演奏や
コーラス、舞踊などを織り交ぜ、幼稚園児や小学生も合唱
を披露する総勢250人総がかりの舞台公演です。公演は

22日午後1時半から、入場は無料です。
 写真、絵画、書道などの創作部門などは21日朝から同ホ
テルホールなどに展示会場を作り、作品の搬入、展示を行い
ました。芸文祭は22日まで開催されます。
                                      
 22日夕刻から同ホテル宴会場で、参加した各種団体や関
係者が一同に参加しての「打ち上げパーティー」が開催され
ます。
                                      
 一大イベントである「芸文祭」が終了すると、ほどなくして春
は3月を迎えますが、その頃になるとろ種植えなどの農作業
がぼちぼち始まるのでしょうか。


 





大潟村で開催 「第2回八郎湖の再生を考える集い」
                            2009年2月15日
 「八郎湖再生のために、今私たちに何ができるのか」
と、湖の再生に取り組んでいる住民団体が15日、大潟
村・県農業研修センターで成果発表や討論を通じて意
見交換をする集いを催しました。
                                 
 「八郎湖の再生を考える集い」実行委員会と東北地
方環境事務所が主催。県や村、そして流域市町村が
構成する八郎湖水質対策連絡協議会などが後援。会
場には日頃、湖の水質改善に取り組んでいる約15団
体が、写真やパネル、実演などを交えて活動内容を紹
介するブースを設置し、大勢の人たちでにぎわってい
ました。
(「木炭水質浄化研究会」はホームページにも
あります。
                           
 午後から開催された全大会には200人近い参加者が
出席。この問題への関心の高さを示しています。実行
委員長と大潟村村長のあいさつに続き、環境対策室室
長から「八郎湖の水質悪化は平成8年にワースト3だった
が、同19年には11番目となり、さらに水質が良くなってゆ
く見込み」との報告がありました。                                                     
 次いで住民5団体代表からの発表があり、「大潟の自
然を愛する会」からは「大潟村は干拓地で自然の山や
川が無い。子ども達に自然に親しんで欲しいとの願いか
ら、観察会や野鳥調査をしています」と報告。また「ポル
ダー大潟野菜グループ・北勢工業」からは「湖で繁殖を
続けるオオグチバスで魚粉肥料を作り、野菜やメロン栽
培に試験的に取り組んでいます」など、次々と報告があ
りました。
                                   
 また県立大学の谷口教授をコーディネーターに、4住
民団体代表が「今私たちは何をするべきか、何ができる
のか」と意見発表。最後に、会場の参加者から感想や意
見が述べられ終了しました。


     活動内容を展示したブースの一部。左は「大潟の自然を愛する会」、右は「木炭水質浄化研究会」
 食用廃油で石鹸作り「廃油リサイクルの会・八郎湖」        エコ生活を実践する「環境サークルたんぽぽ」         
    県農業研修センターの多目的ホールには、大勢の聴衆が詰めかけ関心の高さを物語っていました





          第30回 冬季ふるさと祭り
                                寒さを吹き飛ばそう!
                                    
2009年2月8日
 2月8日、大潟村では冬の恒例行事「冬季ふるさと祭り」が
行われました。村民こぞって遊びやイベントで寒さを吹っ飛
ばそう、というのが狙い。
                                     
 この時期、県内各地でも小正月行事が行われています。
横手市の「かまくら」や仙北市の「紙風船上げ」などは全国
的にも知られていますが、大潟村でも実行委員会の下で各
種団体やボランティアが中心になり、子どもたちが喜びそう
なイベントをしてきました。ところが今年は雪が融けてなくな
り、雪中カルタ取りや歩くスキーなどが中止となってしまい
ました。最近では珍しいことです。


 それでも多目的運動広場では、コマ回しや餅つきなどが
行われ、また農協青年部が焼餅、若妻会はお手製のカボ
チャスープ、うどんやざっぱ汁などの無料サービスをふる
まっていました。
                                    
 雪は無くても厳しい冬空のもとで何人かの顔見知りに合
いました。皆各種団体やサークルに属し、この日裏方とし
て尽力した方たちです。干拓以来ずっと根付いてきた伝統
です。観光客誘致というより、まずは皆で楽しもう!という
姿を垣間見た思いです。地域のあり方について考えさせら
れた一日でした。そして午後からは恒例の「反省会」言う名
のもと楽しみが・・・・。


 子どもたちにコマ回しを教える。昔は同じように遊んだのでしょう。 JA農協青年部。餅を焼き、醤油をつけのりでくるむ
     焼餅、ざっぱ汁、ウドン、ポップコーンなどが無料でふるまわれていました。温かい汁は寒い日にうってつけ。


   雪中に咲く幻の花、金茶花     


 昨年の暮れ、一度寒波に見舞われ吹雪いた大潟村で
したが、その後は雪が無い穏やかな年末年始を送ること
ができました。
このままではすまない、と予想していたら10日過ぎ、2
日続きで大雪に襲われました。積雪は6、70aほど。住
区のあちこちらで除雪に追われる姿がありました。
                                  
 昨日14日の日中は、春のようにポカポカ暖かい日でし
たが、予報通り夕方から降り始めた雪は夜から吹雪に
変わり、この冬一番の寒波に包まれています。

 そんな天候の中、今、県農業研修センターの生態糸公



園温室では、珍しい黄色い椿ーキンチャカ(金茶花)が
見頃を迎えています。
                                  
 キンチャカは1965年に発見された椿の新種で、中国
ベトナム国境に自生する花です。1992(平成4)年、同
公園の温室開設に際し観賞の目玉として植栽されまし
た。
                                  
 花は5、6aの大輪、光沢のある黄色で下向きに咲き
ます。「去年、強めに剪定したので花数が少なくなった
分、大きく色も鮮やかです。今月いっぱい楽しめます」
とのことです。

入園は無料。
 
   2日間降り続いた雪が止み14日は朝から晴天。黒松の細い枝にも積もった雪がまぶしい。夕方にはもうまた雪が・・・・・・・・
 商店街の広場。車の後ろは除雪した雪の山  スコップの雪よけは腰を痛める。スノーダンプを買いました
 2004年初めて花が咲いたキンチャカですが、人の背丈よりも高くなった