昔々浦島は
助けた亀に連れられて
遠い大和の浜辺から
やってきました
竜宮の島 ウチナー
海はるり色 エメラルド
風はトパーズ レモン色
緑がポッカリ見えたなら
やってきました
竜宮の島 ウチナー
『亀さん 亀さん
竜宮の島はまだですか』
『心清い人にはもうすぐですよ
時を忘れて楽しんでください
竜宮の島はパラダイスです』
赤いサンゴの竜宮城
お魚踊るよ 赤青黄色
乙姫様はチュラカーギー
お酒は泡盛良い香り <アワモリ>
ずーっといたいよ
竜宮の島 ウチナー
―宴はつづくよ
夜昼忘れて
―宴はつづくよ
心ゆくまで
『亀さん 亀さん
もう帰らなきゃいけないよ』
『心やさしい人は帰るのですね
人の心は哀しいもの
しょせんパラダイスには住めません』
土産にもらった玉手箱
開ければ出てくる白い煙
―すると…
アキサミヨー
心も体も若返り
人生観もガラリと変わり
沖縄病になっちゃった
ゴーヤーを食べては
泡盛飲んで
三線弾いては <サンシン>
西武門節を唄い <ニシンジョウブシ>
ウチナー娘とニービチして
今は寄宮あたりに住んでいるとか <ヨリミヤ>
はーめでたし めでたし
■書始−84/10/15 ◇「琉球」と「竜宮」よく似た響きです。浦島太郎は琉球に流れ着いた
のではないかと私は考えます。今は自分の意思で琉球に流れ着く人がたくさんいますが。