観光客でにぎわう守礼の門から
ハンタン山の坂道を下る
木立の中 弁財天の向こう
見え隠れする琉大男子寮
昼なお暗い男子寮
廊下のゴミとハダカの男
ビートルズとかぐや姫
太田裕美とディープパープル
竜潭池は散歩道 <リュウタンイケ>
釣糸たれる親子のそばを
小学生が走ってゆく
いつものベンチいつものタバコ
生協裏の広場の下
那覇の町が広がる
遠くクラクションの音が聞こえ
まばらな雲はゆうゆう流れる
図書館へ続く階段に座り
夕暮れの一時を過ごす
世界で一番美しい夕焼け
最後の赤が消えるまで
■書始−99/10/03 ◇コンサートをやったサークルホール、毎日練習に通ってたピアノ室。
今の首里に学生時代を偲ぶ建物は、ほとんどありません。