私の音楽遍歴(11)<紫の炎>
♪高校時代、教室の後ろでギターを弾くロック少年の定番は、「デープ・パープル」の「
ハイウェー・スター」の間奏と「レッド・ツェッペリン」の「天国への階段」のイントロでした。
と、私の音楽遍歴(10)に書きました。私は、両バンドをして「ハード・ロックの双璧」と呼
べるのではないかと考えています。
♭「デープ・パープル」も、イギリスのロック・バンドで、「レッド・ツェッペリン」をよりハード
にしたバンドなんていうとファンに怒られてしまうかもしれません。メンバーは、キーボードの
ジョン・ロード、ギターのリッチー・ブラックモア、ドラムのイアン・ペイスの3人が一番長く
「デープ・パープル」に在席していました。ボーカルやベーシストは、メンバー交代を何度も
繰返しました。一般に、絶頂期は、ボーカルがイアン・ギランの時代でアルバム「マシン・
ヘッド」の頃と言われています。
♯「デープ・パープル」のデビュー曲は、「ハッシュ」という曲です。「ハッシュ」の入った1ST
アルバムには、ビートルズの「HELP」や「恋を抱きしめよう」も入っていたと記憶しています。
その後、オーケストラと競演したアルバムなども出しています。自分は、この時期は、音楽の
正規な教育を受けていたジョン・ロード色が強く出ている時代ではないかと考えています。
♭ジョン・ロードが好きな作曲家は誰なのかわかりませんが、私は、彼のキーボードプレーに
バロックを感じてしまいます。(正確には、バロック風のアルペジオかな?)初期時代(上記の頃)
も、もっとリッチー・ブラックモア色が強くなり、よりハードになり、絶頂期を迎えた頃のプレーも
バロック風のメロディーが出て来ます。その頃バッハに、はまっていた私は「ロックとクラッシック
の融合だ!」と感動しながら聞いていました。
♯リッチー・ブラックモアも正規な教育かどうかわかりませんが、クラシックギターを習っていました。
スタジオライブの間奏でバッハの「ガボットとロンド」の出だしを弾いているの聞いた事があります。
あの当時彼のギタープレーとその人気は、カリスマ的な要素も加わり相当なものだったと記憶して
います。
♭「紫の炎」。私が「デープ・パープル」の中で一番好きな曲です。(この曲のイントロは、タモリの
「ジャングル・クッキング」のコーナーの始まりの曲に使われています。)曲そのものも好きですが、
ジョン・ロードのキーボード・プレーに痺れています。オルガンとシンセサイザーのバロック風の掛け
合いの間奏がたまりませんナーという感じです。
♯私は、「レッド・ツェッペリン」が生み出した「ハード・ロック」というジャンルは、「デープ・パープル」
によって極められたと考えています。その後(その反動からか?)、ソフト化した(娯楽性を加えた?)
「クイーン」や「キッス」、プログレッシブ・ロックの「ピンク・フロイド」等多彩に分化していったと考えて
います。
(2002年1月26日掲載)