♯ヒコさん心の一曲−アザミ嬢のララバイ(中島みゆき)


・「好きな歌は、何?」
 『アザミ嬢のララバイ』。小学四年の女の子が答えました。
 「フ〜ン。そうナンだ。」
 アニメソングや歌謡曲を想定していた私は、フォローが
 できませんでした。
 女の子は「変な事を言ってしまった」みたいな顔は、
 していません。変な想像をしているのは、私です。
 
・『アザミ嬢のララバイ』は、優しい歌です。
 ×「眠れない夜」に「ひとりで泣いてちゃみじめよ」
 ⇒「泣いてる自分を見てごらん、どんな風に見えるか」
 △「今夜は」、「どこからかけてるの?」
 ⇒「ひとりが辛ければ こっちにおいで」と言ってくれる。 
 傷心を忘れて眠るための子守歌『アザミ嬢のララバイ』は、
 今でも、ラジオで流れる名曲となりました。

・その女の子の両親が離婚寸前と、後から聞きました。
 両親は、この結婚を失敗と位置付け、別離を模索します。
 この問題に小四の子供は、ほとんど無力でしょう。
 両親に「イヤだ」と泣きついても、反故の声は聞かれず、
 泣きながら寝つくしかない少女。
 そして、見つけたのが『アザミ嬢のララバイ』でした。

・結局、私はその子に何にもしてあげられませんでした。
 しかし『アザミ嬢のララバイ』は、違いました。
 夫婦ゲンカの理由や、離婚の意味はわかりませんが、
 少女が、底知れぬ悲しみに涙あふれる夜「アザミ嬢」は、
 「ララバイ」を歌い、少女を眠りにつかせてくれたのです。
 
 (803-2008/3/22記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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