♯ヒコさん心の一曲−永良部子守唄(沖永良部島子守唄)


♪泣くなくな童     <ナクナクナワラビィー>
 誰が泣きで言ちよ   <ターガナキデイゥチヨ> 
 泣かなしゅてふどいる <ナカナシュテフドイル>
 花ぬ童        <ハナヌワラビィー>

♪泣かないでおくれ
 泣く子は育つと言うけれど 
 そんなに泣かないでおくれ
 花の子供  

・『永良部子守唄』は、沖縄の子守唄の隠れた名曲です。
 数ある子守唄の中でも、メロディーの素晴らしさはピカ一です。
 私がBGMを担当させていただいた「きじむなー物語」では、
 挿入曲として使わさせてもらいましたが、とても好評でした。  
 
・沖永良部島(おきのえらぶじま)には、行った事はありませんが、
 沖永良部島には、もう一つの名曲「永良部百合の花」があります。
 沖永良部島の娘を、島に咲く百合の花にたとえた素朴で明るい曲です。
 初期ネーネーズのデビューアルバム「IKAWU」にも収録されています。

♪いゃーがいかな 泣ちゃんてい <イャーガイカナ ナチャンテイ>
 いった親ぬ ちきゅんな    <イッタウヤヌ チキュンナ 
 わーがる親なとて       <ワーガルウヤナトテ>
 かなしむゆる         <カナシムユル> 
 
♪お前がどんなに泣いても
 お前の親は(野良仕事なので)来ないよ 
 私が親かわりになって
 可愛がってあげるから  

・子供がいったんぐずり出すと、子守は大変です。
 いくらあやして機嫌をとろうとしても、子供は泣き止みません。
 「♪お前がどんなに泣いても、お前の親は来ないよ」と、
 ほとほと手を焼く時には、恨みのごとの一つも言いたくなります。

♪石ぬ上に土ういて <イシヌウイニツチウイテ>
 土ぬ上に花ういて <ツチヌウイニハナウイテ> 
 うりが花咲かば  <ウリガハナサカバ>
 いやに呉らや   <イヤニクヤラ> 

♪石の上に土もって
 土の上に花を植えて 
 その花が咲いたら
 お前にあげるよ   

・「♪石の上に土もって 土の上に花を植えて」の歌詞。
 島の暮らしがけっして楽でない事が、偲ばれる情景です。
 「♪その花が咲いたら お前にあげるよ」
 小さな花でもいいから、可憐な花を咲かせてあげたいものです。

 (942-2009/7/11記)

 *わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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