Mon.2000/08/28
私は雲竹斎。
この週末は、何事もなく過ぎ去った。今、私は昼寝をしているので、女将と打合せができず、そのため、更新もできない。また、目覚めたときにどういう気分かによって,打合せができるか否かが決まるので、本日の更新ができるかどうかもわからない。そう、私はきまぐれ雲竹斎。機嫌がよければ天使だか、機嫌が悪いときには此の世のものとは思えない暴れ方をするのである。女将と旦那には苦労をかけるが、私を産み育てることを選択したのは当人である。自己責任とあきらめ、しっかり育てて欲しいものである。
では、失敬して、いましばらく休ませてもらいます。
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Wed.2000/08/23
私は雲竹斎。
頻繁に更新するとの決意は何処へゥゥなんと二ヶ月ぶりの更新となってしまった。
極めて遺憾であるゥAだからといって、あらたまって劇的なことを書こうとしないのが、私のいいこところ(いったいいつからゥj。そういうわけで、日誌らしく日常を淡々と語ってゆきたい。
このところ、食品メーカーの不祥事が相次いでいる。故に、買い物中に女将が買う商品をできるだけ吟味するため、
私はショッピングカートに立って乗ることにしている。無論これは、正しい乗り方ではなく、
私は役目をまっとうするために危険を承知で、敢えてこのスタイルを選んでいるのであって、
素人の方々にはけして真似をして欲しくないのだが、本来、座るように作られている座席部分に、カートを押す女将の方に向いて立つと、実によく商品棚や周囲の様子が見えるので、巡回には最適なのである。
もちろん、私の運動能力を過小評価気味の女将は許してはくれない。スーパーの入口で、
意気揚々と立って乗ろうとする私と、座らせようとする女将との攻防が繰り広げられ、周りの人々の
視線を集め、非常に恥ずかしい思いをする。大概、その場は女将が勝つが、任務遂行に燃える男、私雲竹斎は、けしてあきらめることなく、女将が、買いもしないマスクメロンや馬鹿高い巨峰などを眺めている間に、すっくと立ち上がるのだ。こうなればしめたもの。店内では、大声を出したり、
私を座席に押し込んだりする大立ち回りの方が周囲には迷惑になるので、女将は「しっかり捕まってなきゃダメだぞ」と言うだけにとどまる。
さて、それからが私の任務の時である。私はカゴの方に向き直り、女将がカゴに入れた食材を触ったり、
つついたり、カゴから取り出したりしてチェックする。最近覚えてきた食材の名前を連呼することも、
勿論忘れない。
牛乳は特に要注意なので、買わない時でも、売場の前では、「にゅうにゅう、にゅうにゅう」と、
できるだけ大きな声で何度も言うことにより、
周囲の人にまで注意を喚起する。アイスクリーム、カレールー、野菜ではきゅうり、いんげん、また、ジュース類などにも同様な対応をする。また、先日は、挽肉の鮮度を確かめるために、ラップの上からつついて、穴を開け、中身を実際に触って確かめた。多少、感触が気持悪かったが、女将に拭いてもらったので、問題はない。女将は私のあまりの熱心さに、感動したのか、悲鳴を上げていた。
今日は、特に注意すべき食材はなかったので、女将をケアすることにした。今日の女将は、いつものTシャツにパンツという殺風景な出で立ちではなく、
パンツこそ、いつものローテーションの一つであるピンクのカラージーンズだったが、
レーヨン素材の女将手作りブラウスウエストリボン付きという、ちょっと女らしいトップスを着用していた。テロテロの素材はなかなか涼しそうではあったが、やはりこの暑さ。
ブラジャーとかいう、私がいつも邪魔に感じる下着だけしか着用していない女将の背中には、汗が流れていたようであった。
が、私を支えつつ、食材を物色するという状態では,汗を拭くことすらままならない。そこで、私の出番である。私は、カゴの方から、女将の方への向き直り、女将のブラウスをブラジャーが見えるくらいまで、
思いっきり引き上げてやった。どうだ!涼しいだろう!うんうん、そんなに涼しいか,そうかそうかゥゥゥB
女将は、先日の挽肉事件に勝るとも劣らない悲鳴を上げて喜び、あまりの嬉しさに泣きそうな顔をしながら爆笑していた。
何故か、周りにいた高齢の女性や、私と同じ年代の子供を連れた若い母親や、その他の人々も笑っていた。和やかな雰囲気の中、"いいことをした"という満足感で、私は自分の為に控えめに歓声を上げ、自らに拍手を送り続けたのであった。
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Mon.2000/06/19
私は雲竹斎。
このところ比較的順調だった此のコーナーの更新も、週末前から、ちと遅延気味。
女将の失態とはいえ、私のコーナーである以上、私に其の責任の大半はあるわけで、
この場を借りてお詫びいたすゥゥちょっと武士がはいってしまった。
ところで、雨続きで家に閉じこもりがちの私であったが、昨日はかねてからの予報が大幅にはずれ、極めてよい天気だったので、久々に女将とバス&電車の旅に出た。というのも、旦那が朝からめかし込んで出かけ(私は「お、ついに不倫か」と思ったが、どうもそうではなかったらしい)、日曜日のしかも父の日という旦那をたたえる日であるにも関わらず、女将と2人の休日だったからである。
できれば出かけたくないという心見え見えに、のろのろと洗濯などをし、隙あらば私を寝かせようとする女将であったが、そうは問屋の飯塚屋ゥゥいや、問屋が卸さない。何度も玄関で鍵を触り、外出をアピールした。昼食後、女将はついに陥落し、だらだらと化粧を始めた。化粧を始めれば女将は早い。あっという間に着替え、ささっと私を着替えさせ、いつものバッグを背負うと、私を伴って外に出た。
しかし、外には出た物の、女将は行き先を決めていなかったようで、たまたまバス停を通りかかったときに、いつも利用しているのとは反対方向に行く、O駅行きのバスが来たにも関わらず、「乗りま〜〜す」と叫びながら私を抱いて、いかにもたいへんそうに駆け寄り,運転手の情けによってバス停より10メートルは先に行ったところにバスを停めさせた。あまりに申し訳ないので、私は乗っている間中、「んごーーんがーー」と言うバスのエンジン音や「ぺっぽ〜ん」と降車合図のベルの音を真似し、周囲の人々にサービスをした。その甲斐あってか、終点で降りる際には運転手から「バイバイ」という敬愛の言葉を勝ち得ることになる。
その後、駅前をフラフラとした私達であったが、駅前にはめぼしい物はないので、電車に乗ることにした。が、ここでも行き先ばかりか、西へ行くか東へ行くかさえ決めていない女将は、「とりあえず」と言いながら、適当な金額の切符を買い、「先に来た方の電車に乗ろう」などと言い、改札をくぐった。
改札をくぐるとすぐに下り電車が来たが、どうしてもデパートの屋上に行きたかった私は、のろのろと階段を上り、数段昇っては降り、また上りを繰り返し、電車を見送ることに成功した。その後しばらく、ホームで自動販売機の調子を調べ、ベンチの傷を点検し、やっと来た上り電車に乗った。夏間近の車内は冷房が効き、人も少なく、なんとも心地よい。私は、車窓から街の防災チェックを行うつもりだったのだが、出かける前に意地をはって寝なかったので少し居眠りをしてしまった。
切符の上り方向の限界まで乗ると、女将は私を抱いて電車を降り、すぐにデパートへ行こうとした。が、私は、久々のF駅なので、駅周辺のパトロールをすべきと考え、いやがる女将を従えて、上へ下へあちらへこちらへと巡回をし、「うんしょっ,うんしょっ」と言いながら階段を上り、脇を通る婦人に安らぎを与え、デパートの関係者出入口にいる警備員の勤務態度を観察し、ハンバーガーの看板を見付けるに至った。女将は「そんなの買う予定ない〜〜」と言いつつも私について店に入り、列に並び、フライドポテトとチキンとオレンジジュースのセットを購入。そして、私が「パンパン」と呼ぶ肉はさみパンの玩具をもらい、「もう絶対はなさん」と言いながら私を抱いて、目指すデパートの屋上に行った。
ここは、古くて狭くてあまり奇麗ではないが、小さい子供が遊ぶには丁度良い。大手の立派なテーマパークなどと違い、若いカップルが来たり、人が多くて混雑しすぎということがないので、乳幼児から小学校の低学年程度の子供がある意味安心して遊びに来られるのだ。だが、遊具が古いので、故障や破損も多く、危険も多いのだ。そういうわけで、パトロール士一級(いつの間にゥjの私の出番なのである。1時間程度で帰途に着くつもりらしい女将であったが、一級を拝命したからには手抜きは許されない。念には念を入れて点検をするので、3時間は必要である。「ママ、飽きたんだけど」という女将を後目に、全ての、文字通り、そこにある全ての遊具を各々少なくとも三度は点検し、時々天の神への感謝の踊りを踊り、あまりの楽しさに「うひゃひゃ」とも「うきき」ともつかぬ声で笑い、くたくたになるまで遊んゥゥいや、任務を遂行したのである。
帰宅した私が、入浴後、夕飯も食べずに、爆睡したのは言うまでもない。
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Wed.2000/06/14
私は雲竹斎。
先日私は熱を出した。暑いと思っていたら突然涼しくなり、更には夜中に布団から出ることを習慣的にやっているため、どうも風邪を引いたらしい。文学の奇才にはよくあることであるが、私は持病がある。小児喘息という、今一つ知的な雰囲気に欠ける病ではあるが、皆様ご存じの通り、昨年はこのために入院生活を余儀なくさせられたりもした。このところ、発作はなかったのだが、今回、唐突に発作が起きた。とはいえ、ちょっと喉が鳴り咳が頻発する程度で、私自身は至って元気ゥゥなはずが、調子にのってうろうろしていたら、夜熱が出たのだ。
女将と旦那は慌てて、あれやこれやと看病をしてくれるのだが、できるだけそっとしておいて欲しい私の意に反して、女将は必ず気管支拡張剤という甘いがまずい薬を私に飲ませるのだ。これは、歯磨きを超える苦行である。このときもそうだが、女将は私を甘く見ているので、まずはお茶などに薬を溶いて飲ませようとする。が、私は雲竹斎。絶対その手には乗らない。鼻先に近づいただけで、それとわかるあの薬を、この私がおめおめと飲まされるわけがないのだ。
そして、二番目にして最終兵器として出てくるのが、スポイド攻撃。これは、女将と旦那の強力な協力によって成される技なので、熱を圧して力の限り抵抗しても、私は落ちてしまう。旦那に押さえつけられ、必死に閉じようとする私の口が、それでも「うわぁ〜」と開く一瞬の間に、くのいちのような早業で女将がスポイドをつっこみ、ぶしゅっっっっと一発来るのである。これは、たまらん。うげ〜〜〜っとなって、大騒ぎするも、苦しさのあまり飲み込んでしまうのだ。
この苦行の後には、女将も旦那もたいそう優しくなるのだが、どうしてもこれだけは避けたい私であった。その為、今回は、ちょっとした作戦を実行している。
私の経口剤用のスポイドは、本体部分にゴムのような素材のポンプ代わりのぷしゅぷしゅがついており、そのぷしゅぷしゅ部分はとりはずしが可能である。そして、女将は私への薬の投与がすむと、かならずこれらを分解して、洗い、熱湯消毒の後、ガーゼの上にしばらく放置しているのだ。このチャンスを私が逃すはずがない。うひひひひ。道具がなければ、私への薬の投与も不可能になるはず。にひひひひ。私は、こっそりぷしゅぷしゅ部分を盗み、さらにこっそりと、米飯自動炊きあげ器の、丁度空になっていたお釜の下に忍ばせておいた。あの後、女将は旦那の弁当用に白米を炊くはずである。その時に気がつけばアウトであるが、思いこみが激しい女将のこと。あんなところにあんなものがあるとは気がつくまい。いししししししし。
あのまま白米を炊くとどうなるかゥゥ一旦白米を炊き、保温状態を経ることで変形し、当然破壊されたぷしゅぷしゅを見付けた女将が、驚愕と憤怒に震えることだけは間違いない。
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Sun.2000/06/11
私は雲竹斎。
これまでの日誌からもおわかりの通り、私は規則正しい生活をしている。特に起床時間には気をつけている。平日は女将と旦那が早く起きるので、時々物音で早めに目が覚めてしまうこともあるが、大概、7時半前後に正気になる。そして、当然、これは休日にも当てはまる。
今日は日曜日。平日は比較的早起きの女将と旦那であるが、もともと自堕落な生活を好む2人は、土日祝祭日ゥゥ要は休日は、一生起きないのではないかと思われるくらい、朝寝を好む。しかし、私は雲竹斎。休日だろうが代休だろうが、規則正しく7時半には目を覚まし、活動を開始したいのだ。もちろん、一人で起き出して、任務に就くことも可能ではあるが、女将と旦那の指導的立場にある私としては、休みといえども2人を早起きさせ、規則正しい生活習慣を身につけさせるべきであろうとの考えから、心を鬼にして起床へと導くのである。
まずは、女将を「ままーー、ままー」と小声で呼んでみる。多くの場合、ここで女将が目を覚ますのは、わかる。が、しぶとい女将は目を開けようとしない。狸寝入りを決め込めば、私があきらめると思っているようである。全く甘く見られたものだ。そこで、私は、女将の瞼に人差し指を当て、ぐっと上に押し上げ、物理的に目を開け,再度「まま〜」と声をかける。このときの女将の顔は、たいへん面白いので、私は思わず笑ってしまう。が、これが意外に効果を発揮し、女将も吹き出しながら起きるのだ。たまに、まだ起きないふりをすることもあるが、両目にこの攻撃を加えると、「わかった、わかった」と言いながら、渋々起きあがる。
女将が起きたのを確認すると、次は旦那を起こしにゆく。
隣室に寝ている旦那は、要注意。理由は、布団をぐにぐににし、その中に紛れ、どこに本人がいるかわからないからである。更には、寝たときに着用していたものとは違う物を着ていたり、着ていなかったりするので、確認作業からはいらなくてはならない。まず、部屋に入ると、ぐにぐにになった掛け布団を踏みしめながら、旦那の場所を確認する。多くの場合、このときに旦那の腕や脚に引っかかり、或いはそれらを踏み、私が転ぶか旦那が痛みを訴えるかして、旦那は結構すんなり起きる。それでも起きない時には、掛け布団のふかふかそうな部分を探し、体全体で倒れ込むのである。これは、なかなか楽しいので一石二鳥。また別の作戦としては、布団をはがし、顔の場所を確認して、「ままーー」と呼びかけるというのがある。すると、「パパでしょ」と言いながら、旦那は起きる。たまに、ここまでしても起きない事があるが、そういう時には、前の晩からセッティングしておいたマラカスや鈴付きうさちゃんを思い切り振り回してみる。時には、そうした物で、旦那の頭をトントンしてみる。また、それらの物がない時には、枕元のスタンドをつけたり消したりしてみる。
そのうち、旦那が起きあがり、私は一仕事終わった安堵感で、旦那と微笑みを交わすのであるが、かなりの確立で、ここで誤算が生じる。
一旦起こしたはずの女将が、また寝ているのだ。なんとも悪知恵の働く女である。こうなると、少々の作戦では起きないであろう女将を起こすため、私は体を張る。私達は二階で寝ており、二部屋の間には階段がある。私は、階段の最上段に立ち、女将を横目で見ながら、アンバランスな体制で階段を降りようとする。
「あぶない!」
大きな声と共に、私の元へ走り寄り、私を抱き止めるのは、9割方旦那ゥゥ女将は手強いのである。
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Fri.2000/06/09
私は雲竹斎。
頻繁な更新を誓った途端、天気が悪くなり、ずっとうちにいるので、ネタがない。
しかも、昨日は、あれだけ晴天だったのに、女将が家中の窓の内側に下げている幕を洗濯していたので、
それで半日がつぶれ、更には女将が疲れ果て、ついに私を近隣パトロールに行かせてくれなかった。外出をするとそれなりに、ネタはあるもんだが、家にずっといると、たいしたことは起こらないものである。
そんなこんなで家に閉じ込めらた私は、しょうがないので、開けはなった二階の窓からベランダに降り、干した布団に体当たりをし、大笑いをすることによって腹筋を鍛えるというアスレチックトレーニングに励み、更には、ベランダから室内に入り、そのまま猫の額ほどの廊下を通り抜け、隣の部屋の隅までダッシュし、旦那のビューローの椅子に昇るというタイムトライアルに挑戦し、有り余る体力を消耗するよう努めた。後半、ふかふかに干し上がった旦那の布団の上をダッシュし、しっかり足形を残し悦に入っていたのだが、女将につかまりモンクを言われながら足の裏を必殺お尻拭きで拭かれてしまった。足の裏とお尻をいっしょにされる屈辱もあるが、くすぐったいので、不覚にも爆笑してしまう。
そうやっているうちに、夕刻にやっと眠気に襲われた。あまり遅い時間に昼寝をしてしまうと、夜がなかなか寝られず困るのであるが、女将や旦那の相手をしてやれば、とりあえず時間潰しにはなるので、寝ることにした。
起きたら5時を過ぎていた。意外に短い睡眠であった。が、テレビには既にクロード・チアリの娘が出ている。そうだ!「あ・い・う」をしそびれてしまったのだ。しかたないので、運動代わりに女将の手伝いをすることにし、調理台に並べてある皿ややたらと長い箸やざるなどを食卓に運ぶ。ところが、自分で何でもやらないと気がすまないのか、女将はなにやらわめきながら、いちいち取り返しに来る。ちっ。せっっかく手伝ってやってんのによ〜〜と、いじけた気持になるが、あと15年くらい経ったら、頼まれても手伝うもんかと心に決め、溜飲をさげる私であった。
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Wed.2000/06/07
私は雲竹斎。
わけあって、私の日誌を頻繁に更新することになったゥゥゥ「なった」とは言っても、
確実にそれが行われるわけではなく、女将がそうすることにしたゥAそうしようとしているゥゥ竅Aできるだけそうしたい、いやいや、そう思うだけは勝手よねゥゥゥ・樣。この程度のことを”決意”と言えるか否かという議論が予想されるが、頼むからそれは、けして女将の目にふれないところでやって欲しいものであるゥゥとの伝言である。
少し前から、この「雲竹斎日誌」が様相を変えてきていることを、賢明な読者諸君は気がついておられることであろう。私雲竹斎の成長に伴い、私の志向や思考や嗜好の全てを表現するには,女将の力量ではおぼつかなくなりつつあるのだ。今後、益々平板な平凡な日誌になってしまうであろうが、これも私の成長故と了承していただければ幸いである。
といったところで、久々の更新でもあるので、私の最近の生活を記したいと思う。
ゥゥゥ別にこれといって何もない。朝起きる。女将はその折、大概旦那の弁当を作っている最中であり、
旦那が私を迎えに来る。朝は旦那じゃいやなので、部屋の隅に逃げる。旦那怒る。女将来る。
女将抱っこで階下へ行き、居間に放り出される。あまりにひどい仕打ちなので、転げながら抗議する。
相手にされず、いい加減ばかばかしくなるので、あきらめて起きあがり、女将に朝の挨拶。
その後、弁当撮影の女将の邪魔をするフリをして、困らせて遊ぶ。ひげ剃りをする旦那の側に走って行き、真似をする。旦那喜ぶ。旦那を送り出す。チュウを迫るので、時々応じる。いつもだと、ありがみたが無くなるからである。女将はすぐにでも朝食を食べたいらしいが、私は起きてしばらく経たないとお腹がすかないので、うろうろして腹を減らす。そして、朝食。女将は私の手が汚れると、女将が拭かなくてはならないので、食べやすそうなバターロールなどを出してくるが、私が好きなのは、普通の食パン。しかも、メープルシロップ付き。三回に一回くらいは応じてもらえるので、一応毎回モンクをつけてみる。果物も出るが、柑橘系はあまり好ましくない。メロンは皮に残ったのをかじるのが楽しい。だが、やはり、フルーツの王様はバナナである。ヨーグルトは自分で食べるのが楽しい。床やシャツにも食べさせる。博愛主義なのだ。
突然腹一杯になるので、椅子の上に立ち上がり、食事終了の合図。実は、だいたいこの頃、日本放送協会が放映している番組が体操をし始めるのだ。運動不足に陥らないよう、毎回この体操を欠かさない私にとって、食事は二の次。サビの部分が始まらないうちに、テレビの前にスタンバイし、いっしょに体操をしなくては始まらない。もちろん、最近太り気味を気にしている女将も誘う。なのに、女将は「まだ、食べる〜〜」といいながら応じないことも度々ある。けしからん。だから、デブるんだよ〜〜っ。
「あ・い・う」が終わると、私のビデオタイムの開始だ。女将はこの間に、洗濯などをするので、邪魔をしないように一生懸命ビデオに熱中するフリをする。が、これがなかなか面白いため、本気で熱中してしまう。間で女将が化粧というのを始めるので、だいたい傍らで出来上がりを鑑賞ゥ竅A干渉といった方がいいかもしれないが、ともかく、横で仕上がり具合をチェックする。一時間半くらい経つと,洗濯物も干し上がり,家事にも飽きた女将が、外に誘う。私としては、ビデオチェックを続けたい気持もあるのだが、しょうがないので、ついて行く。私は外では,坂道ダッシュに凝っている。坂道を見付けては駆け上がり、駆け下りる。加速度が体感できて、ひじょーーに楽しい。また、自転車の構造を研究するのも忘れない。以前はそこらにある自転車を全て触り、その構造の違いを見出そうと思っていたが、実はそう違わないことに気付き、最近は女将の自転車だけを研究対象としている。
2時間程度外でうろうろすると、女将は飽きるらしく、帰りたそうな素振りをする。勝手に連れ出して、また、勝手に連れ戻されるのは私の沽券にかかわるので、二度程度は抵抗する。が、腹もすき、
そろそろ眠くもなるので、帰ってやることにする。女将の自転車で風に吹かれていると、不覚にも車上で寝てしまうこともしばしば。私も疲れがたまっているのだろうか。
だいたい、女将はこの帰宅途上で買い物をする。私は、店内を巡回したいのだが、女将は私を子供が乗るようなカートの座席内に押し込む。もちろん、私は精一杯の抵抗をする。店の前で手足をばたつかせていると、大概女将より年をとった女性が、「あらあら」とかなんとか言いながら,ニコニコを見ていく。こっちは、必死なんだよ〜〜と、声を限りに叫んでも、誰も助けてくれず、ついには女将の怪力に負けてしまうのであった。
買い物から帰ると,昼食ゥゥゥゥvったら、なんと、この空腹状態で、女将は私を風呂に入れようとする。汗なんか流さなくても死なないが、腹が減ってしかも寝てないと命にかかわるぞ〜〜と、泣いて頼んでも、許してくれない。2人でシャワーを浴び、やっと昼飯。時にはここから女将が作り始めるので、私は、横に立って、手伝う。が、何が気に入らないのか、女将はすぐに私を抱き抱え、テレビの前に連れ去る。きっと、手抜きな昼飯に違いない。眠いのは眠いが、腹も減っているので、一応食べることにする。運動の後の食事は旨い。どんなものでも、思わず「おいしぃ〜」と声が出てしまう。
食事が終わると、昼寝ゥA寝ずに物真似をしたりすることもあるが、やはり、疲れているので、すぐに寝てしまう。女将も、私の体を気遣ってか、「早く寝なさい」と優しい声を掛ける。が、何故か、この声の裏に、何か魂胆があるように感じるのは、私の勘違いか。
ともかく、昼寝に突入した私は、夕方まで寝、多くの場合、女将がキーボードを打つ音で目覚める。
時間にもよるが、朝と同じ番組をやっているときには、夕方の体操をし、また、そのまま夕飯の時もある。その後は、女将といちゃいちゃし、ある時には、早く戻った旦那の夕飯の相手をし、またある時は晩酌につきあい、女将にも参加するように薦め、風呂に入って寝るのだ。まぁ、だいたいこんなもんだ。
おっっっっと、忘れてならない地獄の試練があったぜ。風呂に入る前に、歯磨きという、恐怖の儀式がある。女将の脚で頭と腕を押さえ付けられ、辛いような涼しいような妙な味のペーストがついた毛でごしごしと口の中を掃除されるゥゥ黷黷A私の一日は、至って平穏なのである。
諸君、今日は長いだけでおちはないのだよ、いしししししし。
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Thu. 2000/05/25
私は雲竹斎。
いやぁあ、毎日暑いですね〜〜ゥゥちょっとキャラクターを変えてみたが、いまいちなので、
普通に戻そう。
物事にはルールがある、
規律がある、物はおさまるべきところにおさめる、使わない電気は消す、
部屋を出るときにはドアはしめる、床にジュースをこぼしたら例え駅のホームでもハンカチで拭く、
手が濡れたらタオルで拭く、帰宅したら帽子はすぐ脱ぎ帽子置き場に置く、靴も靴下も脱いで洗濯機に入れる、そうしてすぐに栄養補給のアイスを食べる
ゥゥ黶A常識じゃないのか?
女将はO型のせいか、そりゃぁぁぁもぉおぉ、大ざっぱというか、いい加減というか、おおらかというか、
面倒くさがりというか、A型の私には耐え難い物がある。そのくせ、私がそこらにあるものを触ったり、
物を捨てたりすると、時々すごい剣幕で怒るのだ。
どーーもわからん。最も頭に来るのは、洗濯物である。洗濯物と言っても、洗濯すべき物ではなくて、洗濯がすんだもの。
女将はたたんだ洗濯物を、私の大事なキーボードの上に積む癖がある。これは非常に不愉快だ。
本来おさめるべき場所はあるのに、一日二回ほど着替えをする私の服を取りに、
階段を上って行くのが面倒だというだけの理由で、
ひどい時はキーボード上を箪笥代わりに使っている。いつもは寛大な私であるが、時々理不尽に女将の雷を食らうと、
もう怒りがおさまらず、これらの洗濯物をびしばしに投げ散らかしてやるのだ。「さっさと、箪笥に入れてこいよ〜〜、
ココにあるモンばっか着せるなよ〜〜。旦那のパンツも片づけろ〜〜」てな具合に叫びながら。
だからといって、こんな場合は天敵となる女将が許すはずもなく、私は無惨にも体を拘束され、
「ママの目を見て、反省しなさい!」と、難しいことを言われてしまうのであった。
こっちこそ、「散らかった洗濯物見て、反省しろ!」と言いたい。
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Sun. 2000/05/14
私は雲竹斎。
今日は母の日ゥ轤B朝、女将にまとわりついていると、
「ねぇ、雲ちゃん。今日は母の日と言って、『おかあさん、いつもありがとう』って感謝する日なのよ〜。
雲ちゃんも『ママありがとう♪』って言ってごらんよ〜〜」とあつかましいことを言っていた。
言われて見れば、確かに日頃女将にはたいそう世話になっている。そこで、
女将が大好物の豆寒(まめかん:寒天と豆だけの黒蜜和えゥA
蜜豆の寒天と豆だけのやつ)をむさぼり食っている間、水遊びに熱中しているフリをして、
私の世話から解放してあげることにした。しかし、あまり解放しすぎると図に乗るので、
時々、水をコントロース仕切れなくなったフリをして女将を呼びつけ、水道の蛇口を調節してもらい、
すぐに「ばいば〜い」と豆寒の元へ返すゥゥというのを繰り返していた。
いつもコソコソと急いでおやつの盗み食いをしている女将は、ゆっくりと、思う存分豆寒を堪能し、
たいそう機嫌良く駄洒落を連発し、旦那を困らせていた。
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