平成20年1月5日(土)(旧暦11月27日)
鵜渡根 タタミ根

中潮(干潮9:20、満潮14:20) 水温約16℃ 晴れ時々曇り風、北西やや強く

(執筆:ダルマさん)
今、伊豆にいるんですが・・・。
前日にダルマが一人鵜渡根を満喫しているとき、電源の切れた携帯にメールが入っていた。

クラさん「今年は計画的に釣行しましょう。」
ミスターK「明日は凪も良く、出船できるのでは?」
クラさん「行きましょう。」
ミスターK「あとはダルマさん次第ですね。」

案の定、二人が伊豆にやってきて、ダルマと合流ということになった。
鵜渡根2連チャンである。まぁ、忘れ物は早めに捕りに行った方が良いとは思うけれど。
鵜渡根か新島か。
港で仮眠していると4時になっていた。

乗船名簿に記入しに行くとき喜久丸の船長に
「今日もよろしくお願いします」というと、

にやりとしながら「今日は何人?」「3人です」「ふ〜〜ん」。
馬鹿なヤツと思われただろうか。

顔を覚えてもらうためにはいいか・・・。
クラさんはカメの底。

ダルマは寝床の端っこで小さくなって寝ることができた。
残念ながらミスターKは外で。西の風が強くなってくるらしい。

<あこがれのカツオ根とマルタカ>

<初めてのタタミ根(別の日撮影)>
七島丸が客を先に降ろし、
喜久丸は鵜渡根と新島に分かれるらしい。

船長が「何組か降ろしたら新島に行くから。
場所は十分あるから」と言ったときに目が合ってしまった。

こりゃ新島に連れて行かれると、このときは観念した。
フズシ根に4箇所5組6人、ウノクソに1組2人、
向かってウノクソ右側の壁に1組2人、
切戸に1人降ろしたあと「ダルマさん」と船長から声が掛かる。

もちろんここは鵜渡根。しかもタタミ根の前。
「やった!」と心の中で小さくガッツポーズをして舳先へ回った。

<タタミ根ポイント図>

<ミスターkが最初に入った裏本場(E)>


「裏本場に一人、表本場に二人でやってみて。
そう、そこ(表本場)の低いところに降りて。
奥の方にコマセの跡があるだろ。

そこから湾のサラシを狙ってみて。
タナは一本まで。裏本場は1ヒロで。
昨日はダメだったけど今日は良い潮が入っているから釣れるよ」

この船長はとても親切に細かく説明してくれる。
外見からは想像も付きません。

表本場の釣り座は5〜6mと足場が高い。

ミスターKは高いところが嫌いと言うことで、
やや低い船着きの裏本場で竿を出すという。
クラさんとダルマで表を攻めることにした。
あいかわらずイナダの猛攻。
早速クラさんにヒット(A)(1)。
昨日の二の舞かと心配になる。

ダルマは最初、
サラシがあまりにもすばらしいので(C)からサラシの切れ目、

その下にある根の落ち込みを狙ってみたものの、
イナダとたまにイサキといった感じでメジナの気配がしない(3)。
しばらくして船長の言うとおり、
(B)から(1)の沈み根を探ってみる。

<裏側の足下の様子>

<本日の本命ポイント>
払い出しがあってポイントに安定しないが、
それでも30、27、25と釣れてくる。

「メジナの巣、発見!」というと、
クラさんが「サイズダウンしてるじゃん」と・・・。

クラさんはポイント移動しながら探ってみるものの
イナダばかりで不満そう。

そして数は多くないがやっぱり鮫がここにもいる。
ダルマは表本場でイサキもポツポツ釣れてくるようになった。

ポイントに上手く仕掛けが安定してクチブト37cm(1)
も釣り上げ「今日もきてるぞ〜」と思ったものの、
西の風が強くなってからは後が続かず、
イナダに遊ばれてしまった。
好調を維持するミスターk、裏でがんばっていたミスターkは、
風が変わって正面から吹き付ける風についに
ギブアップして表に回ってきた。

「入って大丈夫ですか」って全然大丈夫です。4人は入れます。
遠慮がちに(D)で釣り始めるがあまりよろしくない。
(1)のポイントを説明すると見事に仕掛けが安定している。

高場から見ているとまさに釣れそうな状態だ。
そのときウキが見事にスパーッと入っていった。
竿の曲がり具合はどうかと思ってミスターKの方を見てみると、
クラさんと話をしている。

竿からアタリを感じたのだろう、
あわててやりとりを開始したのが笑えた。

でもこれは足の裏サイズ。
しかし、これからミスターKの本領が発揮されるのだった。

<表で並んで竿を出すミスターk(C)とクラさん(B)>
自己記録更新、ダルマは昨日、満足の行く釣りができたので余裕で居たのだが、ミスターKが見せてくれた。

本日の本命ポイントで強烈なアタリ(C)(1)。
しかしミスターKはひるまずゴリ巻き!

「そんな巻き方していいんかい?」と思ってみているとナイスサイズのオナガ。
今日は人数が居るのでタモ入れはヘルプしてくれる。

ダルマがタモ入れして難なくゲット。メジャーで測ると45cm!
昨日43cmを上げて得意げだったダルマはちとがっかり。

ついでにポイントのちょっと手前(2)で35cmのクチブトも追釣。
ミスターKの仕掛けはやけに安定していて一人でメジナを釣り上げている。

カン付きウキで道糸が水面下にしてあることと、潮受けシンカーをセットしてあるのは分かるが、
6号の道糸でなぜ風に煽られないのか不思議だった。

ダルマは状況的には昨日とそんなに変わらないのに、なぜこんなにも仕掛けが安定しないのか・・・。
風が多少有るかなくらいなのだが、
仕掛けを作り直してみるもドツボにはまり、
ますます釣れる気がしなくなってきた。

昨日8kgのマダイが釣れていたので(1)からの潮が
高島の方へ流れているかとタナを1本半にして(5)
へ遠投してみたが、そこには流れはなかった。

クラさんはいつのまにか裏本場に回っていったが
なんの釣果もなくカンバック。
どうにもうまくいかないと嘆いていた。

鵜渡根にはまっていく。
今回は無理にイナダをキープしなかったので
クーラーの中はそこそこだったが、数的にはかなり楽しめた。

<ミスターkとオナガ45cm>

いや、初心に戻ろうよ。(byクラ)
帰りは鵜渡根>新島>式根島というルート。
どうやら式根島に泊まり客を降ろしに寄ったようだ。

そんなことも知らずに瓶の底で寝ていたクラさんとダルマは
「いったい何時になったら下田に着くのだろう」

と心配になって目を覚ましてドキドキしていた。
全速力で走る船のエンジン音が何時までも続くのだ。
ついでにクラさんは気が狂いそうになるくらい
トイレを我慢していたとのこと。

予定より1時間は遅れて着いたわけだからその苦しみたるや。
これが大○だったら大変なことに!

しかし、帰りの車中、やっぱり次も鵜渡根だと心に誓ったのは
他の二人も一緒だと思う。
クチブト:35〜37cm他リリース
オナガ:45cm他リリース
イサキ:32〜38cm
イナダ:35〜42cm多数リリース
(料理)オナガが刺身・焼きともにとても美味しかった。
(仕掛)メガディス2.25号、道糸4号、
     ハリス5号1ヒロ、ウキ2B、針7号
(エサ)オキアミ9kg、ダイワ浮かせグレ2袋
(教訓) のれるといわれたらすぐ行動!
とじる?