3月21日(土) ウエルバ

 バスで約1時間、セビリアの西隣り
ポルトガルと国境を接するウエルバにやってきました。

なぜここに来たかというと、
ここはコロンブス出航の地で、
コロンブスにまつわるものを見に来たわけです。




ウエルバは、アンダルシアの1地方都市です。
3月末ともなると、日中はもう真夏のようで、南国を感じさせます。


ウエルバについては全く情報がなく、まず観光案内所を探します。
通りの人に訊いてたどり着きました。
歩いて10分ほどのところです。

@コロンブスが航海した船を忠実に再現した施設
Aコロンブス出航の記念碑
などを紹介してもらいました。

そこには、バスで行けることがわかりました。
またバスセンターに戻ります。

スペインでは通常、鉄道駅やバスセンターは街外れにあります。
観光案内所は街の中心にあることが多いので、効率悪いですね。
ここまでで、もう1時間ほど経っています。

旅行者は、鉄道やバスでやって来て、
すぐに街の情報が欲しいしわけです。
スペインは、これがチグハグなんです。
日本では当然、案内所は駅のそばにありますね。

バスセンターに戻り、目的地に行くバスの時刻を調べると、
1時にあることがわかりました。
今11時半なので、まだ1時間半もあります。
1時間半もバスセンターで待つわけにはいかないので、
グアダルキビール川の河口や、
カテドラルなどを見て回ることにしました。

このように、スペインを旅していると、
何をするにも、時間のロスがい多いですね。
でも、最近は慣れてイライラしなくなりました。
時間の余裕と、心の余裕が必要なのです。



目的地に着きました。
遠くにコロンブス出航の記念碑が見えます(写真中央)



左/ニーニャ号(50ton・20人乗り・長さ:21.4m)
中央
/サンタマリア号(100ton・40人乗り・長さ:26.6m)
/ピンタ号(75ton・30人乗り・長さ:22.8m)


サンタマリア号
たかだか長さ26mほどの小さな船で、
大西洋を横断するのですから驚きです。
その勇気はどこから来るのでしょう?



船の中には航海の様子が再現されています。


コロンブス出航の記念碑
銘版には「この像は、スペインとアメリカの友好のため、、、」
というようなことが書かれていました。


コロンブスの船のところに行くバスには、
黒人がたくさん乗っていました。
そこで降りたのは私と息子の2人だけ、
みんなどこに行くんだろう?
と不思議に思っていました。

帰ってペペに訊くと、
イチゴの収穫のための季節労働者として
働いているのだそうです。
そういえば、先日新鮮なイチゴを食べさせてもらいました。



最後の週末ということで、
マリとブリヒーダがフラメンコを聴きに、
トリアーナに連れて行ってくれました。

10時半ころ「ラ・アンセルマ」という店に着きましたが、
何と!開始は12時とのこと。
しばらく、近くのバーでビールを飲みながら待ちました。
そこは
「ラ・アンセルマ」開演までの時間、
飲みながら待つ人の溜り場のようで、
立錐の余地もないほどでした。

これでは、1時間半もいるのは無理だということで、
またまた夜の街を散歩です。

イサベル2世橋のライトアップ


11時半ころ、再び「ラ・アンセルマ」に行くと、
予約がないと入れないと言うのです。
まあ、事前に調べれば判ったとは思うんですが。

予約なしで、入ろうと思っている人が、
何と!外に100人ほども溢れていました。
12時にシャッターが開きましたが、入れたのは10人ほど、
これではとても無理だと、諦めて他の店に行きます。

「ラ・ゴロンドリーナ」という生演奏で踊れる店で、
3人のグループがセビリアーナスやルンバ(フラメンコ風ルンバ)
などを大音響で演奏していて、みんな踊っていました。
老いも若きも。
「体が勝手に動いてしまう」という感じですね。


さて、12時40分頃になり、もう一度
「ラ・アンセルマ」に行くと、
かなり強引にでしたが、入れましたね。

しかし、聴くことができたのは、多分2番手だと思います。
セビリアーナスなどを、年配のグループがやっていました。


壁を背にしているのがグループ

この程度のグループを聴くために、
いくら何でも100人も、外で待たないでしょう。
最初はきっと有名なアーティストが出たのだと思います。
でも“こんな感じ”ということがわかっただけでも良かったです。

それにしても、スペイン人は老いも若きも良く遊びますね。
「遊ぶ」「楽しむ」ということに関しては、
“西の横綱”ではないしょうか。



今回も、マリとブリヒーダにはとても楽しい思いをさせてもらいました。
家に帰って寝たのは2時を回っていました。

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