ジグゾーパズルにはまる?              2012年12月29日(土)

 
今日は静かな土曜日(あまり静かでもなかったけど・・・・)。この前のクリスマス会で90人近く来たけれど、今日は普段通りに、20〜30人ほどの子どもたちが三々五々やってくる・・・・
 前回、日本からのお客様、関谷さんに以前いただいた、絵合わせパズルで子どもたちが遊んでいるので、
「もっと難しいヤツやる?」
と、日本から持ってきていた、192ピースのジグゾーパズルを出した。スェーデンの絵描き、カール・ラーソンののどかな田舎の風景の絵だ。木陰で、人々がテーブルを囲んで食事している風景・・・・手前の草原のところなど、ジグゾーパズルを組み合わせるのは、手がかりがなくて難しい。
「ほら、人の顔とか、わかりやすいところからやるのよ。元の絵を見てやるのよ」
と、私は手を出し始めたが、ついつい本気になってしまった。本当は、今日は、自宅の方で記録を書いたりするつもりだったのに、つい止まらなくなって、必死で、子どもたちと一緒にやってしまった。
 カムフーと、双子の弟の片割れ、プッタセンと一緒にやる。最初は、てんで組み合わせ方がわかっていなかった彼らも、どんどん出来るようになる。この双子たち、とても悪戯で、私の言うことなどなかなか聞かないのだが、さすがお姉ちゃんのカムフーが叱りつけると、ちゃんと言うことを聞いている。



「1日でできないかもよ」
などと言っていたのだが、2時間くらいで、なんとか仕上がった。久々にやったが、なかなか面白いな。
 午後は、できあがったのを壊して、また他の子がやっている。これは忍耐がないとできないものだし、結構いいな・・・と思う。

 子どもに連れられて、小さなお坊さんが、図書館にやってきた。ここ数か月前から、ドンパレープ寺に入っている小僧さんだそうだ。ドンパレープ小で勉強しているそうで、図書館の常連の子が自転車の後ろに乗っけて、連れてきた。チュア(小僧さん)であっても、女の人に触ったり、跳ね回って遊んではいけない…子どもたちも、それなりに気をつけてはいるみたいだが、そう特別扱いというわけでもなさそうで、本や写真を見せたりしている。
「アイ・チュア(小僧さん)、あちらに座って、本読んでいいよ」
とカオさんが言う。小僧さんたちは、「絵を描く」と、紙に絵を描きはじめた。それから、しばらく、絵を描いたり、写真を眺めたりして、帰って行った。図書館に小僧さんが来たのは初めてだ。
「明日も来たいって言ってたよ」とのこと。


 スムとターが、「カンパー・ピーノーイ(みなしごと小さなオバケ)」というラオスの話を紙芝居に作るという。二人して絵を描いている。

 何か月ぶりかに来た小3の男の子。この子は私立の学校に行っているのだが、
「学校の宿題とかが忙しくて来られなかったんだよ」と言う。
「先週来れば、クリスマス会だったのに・・・」
「知らなかったんだもの」
 ヴィエンチャンでは、少し収入のある家の子どもたちは、たいてい、私立の学校へ行かせる。子どもは多いのに、この地区の公立小学校は過疎状態になっていてるくらいだ。かと思うと、公立の小学校の登録料ですら払えない家もある。・・・・公立小には、いわば経済的に大変な家の子ばかりが行くわけでは、ますます先生のやる気もなくなるわけである。この図書館に来る子は、だいたいその公立小に行っている子が多いのだ。私立に行っている子も、来るけれど、学校が忙しいのか、来なくなる子も多い。
 久々に来たその子は、「本借りていってもいい?」と、お話の本を借りて帰った。

 本当に久しぶりにユイがやってきた。この一家は、うちの裏に住んでいたのだが、立ち退きになって、お父さんたちは、少し離れた空き地を安く借りて、バラックを建てて住み始めたが、ユイと妹のテンは、離婚したお母さんの親戚を頼って、離れたところに移って行った。親戚の店の手伝いをして、いさせてもらっていたようだが、戻ってきたのだという。結局、お父さんたちが移り住んだ先も立ち退きとなり、親戚大勢で、どこかに長屋アパートの一室を借りて住むことになったらしい。今、ヴィエンチャンの土地の値段はうなぎ登りで、これまで安く土地を貸していた地主さんも、貸すのをやめて、売ってしまうことが多い。うちの図書館に来ている子どもたちの3分の1くらいは、こうして、安く空き地を借りて、バラックに住んでいる子どもたちである。この子たちが、いつまで、この辺りに住んでいられるのか? これから、どう変わっていくか?本当にわからない。

 図書館の隣の、竹かごを編んでいるスックの家も、こうして土地を安く借りて住んでいる家である。毎日、朝から晩まで、一生懸命竹かごを編んでいる・・・その向こうの土地は、最近、購入した人がいるらしく、セメントの柱を立てて、塀を作り始めている。スックの家もいつまで、隣の土地を借りていることができるのだろうか?

 来年も、子どもたちが元気に図書館に遊びに来ることができるよう! 祈っています。
 
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クリスマス会をひらきました!               2012年12月23日(日)
 

 ドンパレープ子ども図書館が開いてから、3度目のクリスマス! 今年もクリスマス会を開きました。子どもたちは、クリスマスが何だかはよくわからないけど、とにかく、サンタがやってきてプレゼントをもらえる日!だと思っている。
「今年もやる?」との子どもたちの問いに、私は中学生のメンバーたちに、
「あんたたちが、企画して準備するんだったら、やってもいいよ」と答えた。私たちのクリスマス会は、ゲーム大会! 今年は、中学生たちにおおいに手伝ってもらおう・・・・

     *******

 クリスマス会に先立って、私は、これまでの1年間に撮った写真を一気に焼いて、模造紙に貼って飾ることにした。今年は、撮りっぱなしで、整理することも子どもたちに見せることもしていなかったのだ。
 改めて見直すと、今年は、みんなで劇をやって、何度も、日本からのお客さんに披露したり…パンを焼いてみたり…いろいろやったんだったなぁ…それにしても、その劇にも参加して頑張っていた常連のうちの2人は引っ越してしまい、あと3人は、あることがきっかけで「キヨコなんか、えこひいきだから嫌いだよ」と来なくなった。
 あることとは・・・・日本の方の援助で、学校の登録料を払えない子どもに登録料を援助したことと、自転車がなくて学校に行くのが大変な子に、自転車の購入を援助したことなのだが、この地域では、どの子の家庭も豊かなわけではないので、「うちだって大変なのに…私に援助してくれなくてずるい!」と思ったのだろう。親が出してくれるのが一番いいんだから、援助を受けなくて済むならその方がいいんだよ…と私は思うのだが、とにかく、ずるい!と思った3人が、それをきっかけに来なくなっていた。改めて、写真の中に顔を見ると、
「せっかくの常連たちだったのに、残念なことをした。きっと、私のやり方が悪かったんだ。お金を援助するということは、本当に難しい。でも、それでこの子たちが図書館に来なくなったのは、本当に残念。私に怒っているとしても、図書館には来てほしい」
と思った。そんなことを思いながら、写真を焼きに行った帰り、自転車をこいでいたら、後ろから
「キヨコ!」
と声をかける子がいる。振り返ると、その来なくなった3人のうちの一人、プンが自転車をこいでいる。私は
「わぁ、久しぶり!ね、今度の日曜日、図書館においでよ」と、自転車をこぎながら、言う。
「何があるの?」とプン。
「クリスマス会。ゲームとかやるし・・・・あんたに来てほしいんだよ。おいでよ」
「ううん、行くかどうか、わからない」
「あのね、写真をたくさん焼いたの。あんたたちの写真もたくさんあるんだよ。ね、いつでもいいから、見においでよ」
と言うと、プンは
「うーん、だって、あれこれ言う人がいるから、嫌なんだもの」と言う。
「え?何も言う人なんかいないよ。おいでよ」と言うと、
「うーん、行くかもしれないし、行かないかもしれない」とプンは答えた。
 ちょうど思っていた矢先に、自転車をこぎながらだけど、久々に話ができて、クリスマス会に誘えてよかった。来てくれればうれしいなぁ…

  *****
クリスマス会の準備                            12月22日(土) 
 模造紙に貼った写真を図書館の周りに貼りつける。21枚の模造紙を、夫のノイが、針金につるすようにして、はりめぐらせる。
「欲しい写真の下に名前を書いていいよ。1人5枚は、ただで焼いてあげる」
と言うと、子どもたちはさっそく、写真を見ては、名前を書いている。自分が写った写真を選ぶ子が多い中で、小3のポックは、粘土細工の写真だの、私が図書館で居眠りしている写真だの、そんなのばかりを選んでいる。
「自分の写真、選びなさいよ」と言うと
「いいの。私はこれが欲しいんだもん」と言う。
 子どもたちが大きくなった時に、「ここで遊んで、本読んだんだ」と思い出してくれたらいいなぁ…と思うし、写真は、ある時は自分を確認したり記憶を取り戻すきっかけになる。ここの子たちは、写真なんて持っていない子が多いから、焼いてあげてもいいなぁ・・・と思ったわけだ。

写真を見る子どもたち

 ふと見ると、先日、自転車こぎながら話したプンが、ピー、レェ・・・・ここ数か月、図書館に来なくなった3人が一緒に来ている。3人とも、少しはにかみながら、図書館の外にいるので、
「うれしいなぁ、来てくれて。写真見ながら、みんなのことが懐かしくて仕方なかったんだよ。写真もたくさん写っているんだから、見て選んでよ。明日も、来てよ」
と言うと、
「うーん、あれこれ言う人がいるから・・・」と言う。
「誰も何もいわないよ。また来てくれたから、嬉しいよ」
と言うと、3人もだんだん元のように、打ち解けてきて、
「うん、明日来るよ。写真、焼いてちょうだいね」と言う。
 私のことも、もう怒ってはいないのだろう・・・よかった。とにかく3人が来てくれて、本当に嬉しかった。また、引っ越してしばらく見なかったテンもやってきた。小5の途中でやめてしまい、引っ越して親戚の仕事を手伝っているというが、すっかり大きくなって、背も私を追い越した・・・・クリスマス会を機に、懐かしい顔ぶれが戻ってきたのがうれしかった。
 子どもたちと一緒に市場に行き、クリスマス会で使うものを準備。サンタクロースのプレゼントは全部文房具なのだが、その袋詰めも、中学生たちと一緒にやる。

クリスマス会                         2012年12月23日(日

 朝、ノイが準備をしていると、
「お母さんが、これ図書館にあげてって」と、パンという女の子が、クリスマスの飾り、きらきらのモールをたくさんくれた。ノイが、
「お母さんから差し入れがあったぞ」と嬉しそうに言う。昨日は、図書館の隣に住むスックのお母さんが、竹で編んだ大きなかごを二つ持ってきて、「これ使ってちょうだい」とくれたのだ。お隣は、竹で籠を編むことで生計をたてていて、はっきり言うと経済的には大変な家である。子どもたち3人は図書館の常連だ。お母さんの精一杯の気持ちなんだろう…と昨日も嬉しかったのだが、今日も嬉しい。
 図書館には子どもだけが来るので、ほとんどの親たちと接点を持つことがなく、これまでは親は知らん顔・・・ということが多かったが、なんだか、こうして、お母さんたちからの心遣いをいただくと、お母さんたちからも少しずつ認められているみたいで、やっぱり嬉しいものだ。
 
 中3の男の子ターがは来るなり、きれいな紙に包んでリボンをかけた箱を私にくれた。
「クリスマスプレゼントだよ。後で見て、手紙も読んでね」と言う。
 子どもからクリスマスプレゼントをもらったのは、今回はじめて。これも嬉しかった。箱の中には、M150 (栄養ドリンク)、豆乳、そしてガムが2つ入っていた。手紙には
「kiyoko sung I wish you have happiness and be strong forever! love Tar sung 」と書いてあって笑ってしまった。sung は、日本語で〜さん、である。ターが自分で英語を書いたのだろうか? ターは普段はおとなしく自分の気持ちを言ったりもしないが、この機に、一生懸命、ありがとう・・を言ってくれているようで、いやいや、やっぱり嬉しいものだ。

 さて、クリスマス会!ゲーム大会。実際にはじまると、ノイが先導して取り仕切り、中学生たちは、記録をとったり、参加者を書いたり、道具を準備したり、みんなが裏方をしっかり支えてくれた。
 水くみ競争・・・・小さいコップでバケツから水を汲み、10人以上がリレーしてコップを手渡しして回し、最後の人がビール瓶に注ぎいれる。小さな瓶の口なので、なかなかすんなりとは入らない。大きい子がいる組が勝つかと思ったら、小さな子ばかり多い組が、なんと一番先に瓶がいっぱいになり、大喜び。
真剣に水を注ぐ

 単語の組み合わせゲーム。ラオス語の単語を書いたカードを、正しく並び替えて、正しい文章にした方が勝ち。
勉強、さらに勉強という単語を並べる。


 マンパオ食い競争・・・・マンパオという梨みたいな味の芋・・・ひもにぶらさがってぶらぶら揺れるマンパオを早く食べた方が勝ち



風船割り





 綱引き



 菓子くい競争・・・・バナナ2本、お菓子2個を食べ、その後、水で顔を洗い、皿に入った粉を吹き飛ばして、中にある針を見つける。風船を膨らませて、その針で割る。



 この日はお客さんが多く、日本から、ラオスで図書館援助を始めようという関谷ご夫妻、関谷さんたちとゲストハウスで友達になったという女性カメラマンの斎藤さんとご主人のピーターさん。そして、ジャパンハートという団体から半年間派遣されてきている看護師の坂本さん・・・・そして、ラオス在の友達の真由美さん、デッド、トゥーなど、大勢が子どもたちを応援してくれた。

 最後には、ノイがサンタクロースに。彼は痩せているので、枕を二つお腹にいれて、サンタの衣装を着る。そして、うちの犬をトナカイ代わりにして、プレゼント(文房具)を持って、子どもたちのところへ・・・・
「やぁ、みんないい子にしてるかな」と、サンタクロースが言う。子どもたちは、
「わぁ、サンタだ・・・・・」と真剣に見つめているが、じきに
「わぁ、ズボンが破れてる。サンタのズボンが破れてる」と子どもたちが笑いだす・・・
見ると、サンタのズボン(このサンタの衣装は薄いフェルトで安物作りな上、枕を腹に入れたせいか・・)のちょうど股のところが破けて、中の黒いズボンが見えている。

 これにはみんな大笑い・・・・
 照れるサンタは、子どもたちにプレゼントを配ったのでした。毎年のことながら、普段はあまり来ない子も来るので、90人近くの子どもたち。しばらく来なかった子や引っ越して行った子もやってきたり、懐かしい顔にも会えて、嬉しいクリスマスだった。



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