院長自己紹介 那須博文(なすひろふみ)

中日友好医院

白教授(中央)と

抜罐での治療

中国の患者さんと

私は1948年生まれの団塊の世代で、長年医薬品卸会社で企画、財務の仕事をしておりま

した。一時期「健康」をテーマにした新規事業の企画に携わり、それが健康の意味を考えるき

50歳になった春に、会社を退職して「世界平和巡礼」に出ました。北アメリカ、ヨーロッ

パ、アフリカ大陸と1年余りを祈り歩きましたが、また同時にそれから先の生き方を考え続け

っかけになりました。

ました。巡礼の最終地の南アフリカのケープタウンに着く頃には結論が出て、長年続けていた

「気功」で、地域の人々に「養生の思想」を伝えていく活動をしようと決心いたしました。

巡礼を終えて日本に帰ってきた翌春に鍼灸専門学校に入学いたしました。気功のレベルアッ

プが動機でしたが、入学と同時に勤務した老人保健施設で多くのお年寄りと接して考えが変わ

りました。腰や膝の痛みに苦労しているお年寄りの助けとなる、治療のできる鍼灸師になろう

と決意し、以前にも増して猛烈に中医学と中国語を勉強いたしました。

鍼灸師の国家資格を取得した後に、中国の北京に渡りました。2003年4月から翌年7月

までの1年4ヶ月、中日友好医院・中医針灸科の主任医師、白玉闌教授に師事して臨床実習を

おこなうと同時に、北京中医薬大学の研究生として講義に出るという生活を続けていました。

中国から帰国後、一時鍼灸院に勤務し、2005年3月に「友好鍼灸院」を開業、診療を開

始いたしました。また鍼灸の治療とともに、長年続けてきた気功を指導しております。