大喜びv

12月24日(晴) X'mas イヴ




プレゼントの包みを開けたときの烈兄貴の顔と言ったら。
驚きに目を見開いたかと思ったら花のように微笑って。
その可愛いさと言ったら、ジュンへの情報料を差し引いてもおつりがくるくらいのもので。
「うわーvこのコートすっごい欲しかったんだ。
 どうしてわかったんだ?!」
ここでジュンの話をするほどバカではない。
「・・・・兄貴、ココのブランド好きだろ。
 で、見に行ったらすごい兄貴に似合いそうだったからさ」
「豪・・・・」
ジョウデキ、ジョウデキ。
「・・・でも、これ高かっただろ?」
そんな心配そうな目で見るなよ。
まぁ・・・確かに予算は大幅オーバーだったけど。
「ちゃんとバイトしてたから大丈夫だよ、気にすんなって」
「・・・・・・アリガト///」
はぁーっ、どうしたんだ、今日の烈兄貴は。
可愛いなぁ、もう。
思わず抱きしめたくなるだろーっっ。
ってことで、本能のままに行動してみるが、兄貴は嫌がるそぶりもなくて。
「豪、ゴメン、オレ、あんなプレゼントしか用意してなくて・・・」
ギュッとしがみつくように抱きしめ返してくれちゃって、そんなことを言うから。
兄貴がオレにくれたプレゼントが歳末売り尽くしセールで見かけたモノだったことは
知らない振りをすることにした。
「いーんだって。オレ、兄貴が喜んでくれるほーが嬉しいし」
「でもっ」
「いーじゃん。明日はそれ着てデートしようぜvなvv」
嬉しそうに頷く烈兄貴はやっぱり可愛いくて。
この冬、ボードを買おうと思って貯めてた金はパァになったけど、兄貴が喜んでくれるなら。
安イモンデショ。






今日も豪の日記。
ううーん、甘々って書いてて恥ずかしいわ。笑っちゃってタイプできない。
しかし、甘々に見せかけつつも豪ってやっぱり不幸。
歳末売り尽くしかぁ・・・・結構掘り出し物があるんだよね(笑)。




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