イギリス滞在記 第1章〜渡航編

9. ついにイギリスに到着



アムステルダム発ロンドン行きの飛行機はそれまで乗ってきたのに比るとかなり小さな飛行機で、約1時間でロンドン・ヒースロー空港に到着予定です。
座席は窓側、離陸後急速に高度を上げるに従って、今まで分からなかった空港周辺の様子が見えてきました。

あたりは見渡す限りの農地が果てしなく広がっていて、所々に運河が走っています。小麦畑かチューリップ畑でしょうか?ただこの季節は農閑期のようで土が見えるだけです。
でもあっという間に機体は雲の中に入ってしまい、やがて雲海の上へ。

短い水平飛行の後、機体は徐々に高度を下げ始めて再び雲の中へ入っていきました。もうじき着陸かな?と思っていたら機体が雲の下に出たらしく、突然眼下に街並みが見えてきました、しかもかなり大きな都市です、やがて街中を蛇行して流れる大きな川が見えてきて、それがテムズ川である事にようやく気がつきました。

            

ロンドンです!

飛行機は雲の中からいきなりロンドン上空に現れたのでした。悪天候のせいでしょうか飛行機は雲を避けて視界を確保するかのようにロンドン上空を低空飛行し、徐々に高度を下げていきます。
やがて市街地を離れ緑の木立や芝生が多く目につき始め、まもなくヒースロー空港に着陸しました。天候は雨
20時間に及ぶ空の旅がようやく終わり、遂にロンドンまで来ました。しかしこの先に最大の難関が待っているのです。僕自身はこの時イギリスに着いた感動よりもその事で頭がいっぱいでした。

それはというと・・・


INDEX  << 9 >>