テイルズシリーズ8作目となる作品で、テイルズシリーズ10周年記念タイトルでもある。生まれた意味を知るRPG。
〜CGに関して〜
アニメムービーのクオリティは相変わらず凄い。藤島さんの絵も個人的には凄く好きですし、今回もアニメムービーはかなり満足です。あと、テイルズ作品毎回思いますが、ゲーム内のグラフィックが今回もポリゴンな作りだったので、そこは何とかしてほしかったですが、まぁ良しとしましょう。
〜曲に関して〜
バンプオブザチキンのカルマ。最初ジアビスのOPムービーを見たときは、「いい曲なんだがムービーと合ってねぇな〜」って感じでしたが、聞いていくうちに、「アビスにこの曲ってのも悪くないな〜」って思えてきました。
〜シナリオに関して〜
テイルズ作品だと久しぶりにいいシナリオでした。テイルズらしからぬシリアスな話だたので意見が二分化しそうですが、個人的には素晴らしい物語だったと思います。
ルークがヴァンに“騙された”とはいえアクゼリュスを崩壊させ、とりかえしのつかない事件を起こしたことをきっかけに、「俺…変わりたい」と思い始め、旅を続けていくことでルークの成長が手に取るようにわかる。それとは別に、ルークがアッシュのレプリカだという事実も旅を続けることで知り、その事が凄くルークを悩ませつづける。アクゼリュスの事件でルークを悩ませ、さらに自分の出生がレプリカだということでルークを悩ますこの不幸さに、物語後半のルークが可哀想と思えました。全体的に重苦しいストーリーですが、物語後半のルークの背負う運命や宿命などに非常に感情移入できました。前半の自己中心的なルークは嫌いでしたが、途中からルークを応援してましたねw
それと、ルーク以外のキャラも一人一人不幸な事実を抱えていて、その不幸な現実に向き合って受け入れてくのも良かったな〜と思った。
ちょっと不満だったのは、アクゼリュス崩壊の事でルークの周りのキャラがルークに対して辛く当たり過ぎなのは納得いきませんでした。確かにアクゼリュスのことで一番悪いのはルークだが、お前ら仲間にも多かれ少なかれ責任はあるだろう…とね。まぁ前半のルークの自己中心的な性格がいけないんですけどね^^;
まぁこんな感じでしょうか。シナリオは凄くよかったです。…が、EDが微妙だった。エエェェェェェ(´Д`)ェェェェェエエ何あの終わり方!?あんなあいまいな終わり方でユーザーが納得すると思ってるのかヴォケェ!!と激しく思いました。EDをもうちょっと長く詳しく書いて欲しかったな〜、とそれまでのシナリオが良かっただけに不満が残りました。
〜システムに関して〜
このゲームやって誰もが思ったかと思いますが、ロード時間長すぎ!!これには凄くイライラした。早くパッと画面切り替われよ!!と何度思ったことか…。まぁのんびりやれる方には全く問題ないかと思いますけどね。
移動速度が若干遅い。徒歩の時はそれほどスピードが遅いと感じませんでしたが、タルタロス及びアルビオールに乗った時のあのスピードの遅さが凄く不便だと感じました。そこでもまたイライラ。まぁアルビオールはショートカット機能が物語終盤に備わり、凄く便利ですが、そういう便利な機能はアルビオール出てきた時に備わってろよ!!と思いました^^;追加機能が遅すぎですw
あと物語中盤からだと既に言った場所に何回も行かされることになるのもダメ。特にダアトとユリアシティとバチカル。この3箇所は何回行ったことか…。今までのテイルズみたいに「パッと行く」システムがないから、余計にたらい回しにされてる感じがしました。
戦闘システムに関してですが、まぁシンフォニアと凄く似てますね。シンフォニアの製作チームがアビスを作ってるので似てて当然といえば当然ですが、こういう3D戦闘は賛否両論ですけど個人的には凄く好きです♪シンフォニアやったことあるので戦闘システムは凄くすんなり出来ました。
ただ、今回は余計な戦闘・戦闘補助システムが多いな〜と思いました。
1、FOF(フィールドオブフォニムズ)
これ、ほとんど使いませんから。確かにこのシステムが出てきた最初の頃は、「着眼点は面白いな〜」って思いましたが、FOFなんて戦闘中にたまに発動すればラッキーみたいな感じでしたし、わざわざそれを狙うのも面倒くさいです。確かにFOFで上級技が発動すると“やった〜♪”と爽快でしたが、普通攻撃を余計にあてればいいだけの話ですし、それほど上手く使いこなせるものでもなかった感じでした^^;もうちょっと便利なものだと良かったんですが…。
2、ADスキル
これ多すぎ!!実際使ったADスキルは、フリーランと秘奥義発動のやつだけでしたねぇ…。数が多過ぎて全部把握するのは無理です。ADスキル自体は面白い発想ですが、あっても10個ぐらいでよかったのでは?って思いました。あ、フリーランはメチャクチャこの機能に助かりました。フリーランの機能は凄く良かったです!!
3、FSチャンバー、Cコア
この2つのシステムはメチャクチャいらないなー…。あってもなくてもどうでもいいようなシステムだったな〜って感じがしました^^;
まぁこんな感じかと。逆に嬉しかったのはフリーランと秘奥義発動ですかね。フリーラン機能にどれだけ支えられたことか…wフリーランのおかげで敵の譜術がほとんどあたらないという便利さ!!まぁフリーランでゲームの難易度を低くしているといえばそうかもしれませんが…。秘奥義の発動条件は今回は凄く楽に発動できるのは嬉しかったですね〜♪まぁ威力はちょっと低いな〜って感じはしましたが。あと欲を言えばシンフォニアみたいなユニゾンアタックがあれば嬉しかったんだが…。
あとその他のシステムに関しては、料理でしょうか。テイルズ作品出るに連れて料理の機能性が薄れていく気がします…。今回もあまり使わなかったです。まぁリバースみたいに回復手段に困らせて、実質料理じゃないと回復できないってのは嫌ですが、料理の必要性がもっとあればなー…って思いました^^;
〜キャラクターに関して〜
前半のルークは好きじゃないが、後半から自分を変えようと努力していくルークはメチャ共感持てて良かった♪でもアビスだとやはり一番はガイが好きです。この人メッチャ格好ええわ〜。笑えるキャラだとなんと言ってもジェイドでしょう。そういった意味ではジェイドメチャ好きですよ。女性陣だとティアかな〜…。あ、でもナタリアも好きだけど。アニスはあの腹黒い性格は凄く面白くて好きw今回はキャラクターの個性がしっかりしてて、一人一人個性的なキャラばかりでキャラクターに魅力を感じました^^
〜キャラ性能に関して〜
今回は好みですね。キャラ性能の強さにそれほど差は無いかと思います。操作キャラはほとんどルークでした。たまにガイを操作してました。戦闘メンバーは、ルーク、ティア、ガイ、ナタリアでしたねー。ナタリアはたまにアニスと交代して使ってました。ジェイドは全然使ってなかったです^^;
〜その他に関して〜
ミニイベント、ミニゲームが豊富にありますなー。これでこそテイルズ!!って感じがしました♪称号システムも根強く残ってるのも嬉しかったが、今回は称号によってパラメータが変動するってことは無く、本当に気分で変えるってのもなんだかなーって気はしましたが、一部の称号でコスチュームが変化するの面白くてよかった^^特に女性陣というかティアの水着姿は萌える(爆 ていうかジェイドのは水着じゃなくバスローブ姿なのは笑ったwジェイドは白衣姿のも笑えたな〜…。あとはルークの貴族姿とかティアのメイド服とか…称号によってコスチュームに変わるのは色々面白かったです^^
〜総評〜
7/10です。なんと言ってもロードが長いのがこのゲームのネックかと^^;シナリオは素晴らしいんですがねー…。あと前半のルークの性格が嫌だってのも点数が低い条件ではありますかねぇ。
というわけでロード時間を気にしない方なら凄くオススメできる作品です。後半からシナリオのよさに思わず感動してしまいます。まぁ個人的にはEDはちょっと微妙でしたが、感動できることは間違いないですし、テイルズ作品としても久々のヒットって感じがしたので、気になった方は是非一度プレイすることをオススメ致します。
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