【PC】智代アフター (8)
Kanon、AIR、CLANNADに続く、keyの4作目となる作品。(プラネタリアンを入れるなら5作目)
 
 
〜テーマに関して〜
今回、この作品のテーマとなってるのは「永遠の愛」って所でしょうか。“永遠の愛は絶対に何があろうとも不変だ”ってことがこの作品のテーマであり、伝えたいことなんだろうな…と思います。
 
 
〜シナリオ、演出に関して〜
物語の前半が5人での最初で最後の暮らしで、後半が朋也が事故で記憶喪失になってしまう話ですが、前半の5人の暖かい暮らしの夏からどうやって後半からラストにかけてのあんな悲劇的な結末が想像できようか…?ってところが演出的には凄いと思いました。
 
シナリオとして言えば、前半から中盤にかけては凄く良かったです。特に鷹文と河南子の話は凄く好きで、泣けました…。河南子の「許すよ…」って台詞に涙しないわけがありませんw
 
でも後半からラストにかけてが、個人的には少し微妙でしたね。まず話の展開が強引な気がしました。後半に入ったとたんに“朋也が事故で記憶喪失になりました”っていう設定は、今まで智代アフターをゲームプレイしてきた者にとっては初めてのしかも悲しい事実なので、「え、何この設定?」って思えます。そして後半からラストにかけてが短すぎて話を急いでる感じがしました。そのせいで個人的には感動が薄れました^^;なのでもう少しゆっくり書いて欲しかったです。せめて朋也が交通事故になったシーンを詳しく書いていればそれなりに感情移入できたと思いますし。
 
というわけで自分のなかでこの終わり方はあまりすっきりしません。でも、“朋也の記憶喪失から死に至るまで”や、“朋也の悲惨な現実に対して智代は、今のこの事実をありのままに強く受け止め、辛いけど今を一所懸命に生きようとする心の…いや2人の愛の強さは永遠に不滅だ”という不憫な現実ですが、それを受け止めて前を向いて今を精一杯生きて輝かしい人生を歩もうという気持ちがひしひしと伝わってきました。シナリオ的には言うことないほど素晴らしいと思いましたが、ゲームとしては少し微妙でした。前半から中盤にかけてが凄く個人的に良かったので、後半から一転して重苦しい話に急激に変化してしまったので、この終わり方で自分の中ですっきりしない所がゲームとしてはどうなのかなと感じました。物語的には満点なんですが。個人的にはこの2人にはご都合主義でもよかったので、やはりハッピーEDになって欲しいという気持ちがあったので…。これが全くの新キャラでCLANNADとはなんの関連性もないゲームだったらこの終わり方に疑問は抱かなかったかもしれません。ですがこの2人は決して不幸な人生ではないとは思いますけど。個人的に納得いかないのは本当に私的な感じ方の問題なのでw
 
 
〜おまけ要素〜
CG、シーン回想は1周じゃ全部とりきれませんが、別に苦労することではないです。簡単に回収できますね。
 
そして智代アフターのおまけと言って忘れてはならないのは、やっぱなんと言ってもおまけRPGの“DUNGEONS&TAKAHUMIS”でしょう!!!これのシナリオはフツーですが、元々おまけRPGにシナリオは期待していなかったので、どうでもいいです。それより、システムが面白いですね。おまけの割にはなかなか良く出来ていると思いました。ただ、凄く難しいです、コレ。や、鷹文曰く“ヌルプレイ”をすれば、レベルじゃんじゃん上げてらくらくクリアって事は可能ですが、俺は普通に進めてったので後半ずいぶん苦労しました^^;あの日数とレベルでラストダンジョンを攻略できたのは俺的にもう奇跡としか思えないですwその割りにランクはDでしたが…。というわけでおまけのわりに難易度高いし、システム的にも良かったし、職業もあるからかなり楽しめるように出来てるので、凝ってるな〜…これ。って感じがしました。シナリオはフツーでしたが^^;
 
 
〜総評〜 
8/10 です。
 
個人的にはラストが不満というか微妙でした^^;ただ、物語的には素晴らしいシナリオですね。
 
それとおまけの割りにRPGのクオリティが高かったのも◎です♪やはり全てにおいて手を抜かないところが凄いですねw
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Last updated: 2006/6/25