ケナフ育成日記
試しに育ててみる事にしました。
このページの壁紙は 自作の無漂白ケナフ紙です。
5月12日
夜、種を水に浸した。
種に傷を付けたのも用意した。水分を吸収させて発芽率を向上させようと思ったから。
この種は結構硬い。大きさはアサガオと同じくらい→
5月13日夜
一日水に浸かっただけで結構大きく膨らんだ。↓
種に傷を付けるのは、一日水に浸してからの方が楽だ。
皮が柔らかくなってるし、種の中身に傷を付けなくてすむ。
5月14日朝
↓種まきをしました。4区画のうち、上が水に浸けてから撒いたもの、
右が傷を付けてから撒いたものです。
大先生特製の “ケナフ育成器”↑ です。弁当箱にも使えます。
5月21日
1つだけ芽が出ました。単純に撒いたものです。
5月30日
←失敗しました。芽も干からびてしまいました。
水をやりすぎると、温度が下がり発芽しません。
水が足らないと、容器が小さい為、あっという間に乾燥してしまいます。
農家の意見も聞きました。
この農業用マルチシートは、雑草の防止にも使われるが、地温を上げて発芽を促進させる意味もあるのだそうです。
一度水に浸してから撒いた種は、そのまま撒いた物より、乾燥に弱いそうです。
5月30日夕
→あらかじめ水に浸す事をせず、直接撒く事にしました。
→地温を上げる工夫もしました。
全てに12粒ずつ撒きました。
左は、ビニールハウス風に保温したもの。
中は単純に撒いたもの。
右は、ごみ袋を農業マルチ風にしたもの。
発芽時の
ポイント |
種をまいたその日だけにはたくさん水を与えて下さい。後は乾燥しない程度に。
水のやりすぎは、地温を下げてしまいます。 特に乾いてなければ、水は必要ないと思います。 霧吹きで湿らす程度が丁度いいと思います。 |
6月3日朝
ペットボトルハウスの中に緑色の物が見えたので覗いてみたら、もう双葉になっていました。
予想外の速さです。“芽”は見逃してしまいました。
6月4日朝
、
マルチから3つ、普通に撒いた物から2つ芽が出てきました。
でもペットボトルハウスの双葉はもうこんなに立派です。
6月5日2時pm
快晴。地温を測定しました。直接日光が当たっています。深さは3cm程度。
マルチ34℃、ペット33℃、普通に撒いたもの29℃ でした。
気温の測定を忘れました。風はほぼ無風でした。
6月6日5時pm
今日も地温の測定を行いました。陰になっています。気温25.5℃ 風はそよ風程度。
マルチ31℃、ペット30℃、普通に撒いたもの26.5℃
地温はマルチが一番高いようです。ただし、一番良く育っているのはペットボトルです。
マルチでの測温は、ビニールの下にて行います。種が撒いてある部分は開口してあります。
この開口部の大きさは、小さすぎると、芽が出口を見つけられません。大きすぎると保温の効果がなくなってしまいます。
温度を測定するなら、やはり種の位置にしないといけないと思います。でも種の所に温度計を刺すわけにはいきません。こんど種を撒かない部分を作って調べてみます。
ペットボトルの場合は、たぶん安定してるのだと思います。風で冷えてしまう事もないし、曇りでもあるていど保温します。雨も当たりませんから、極端な温度変化も防止できます。
→1週間たったのです。
ペットは双葉5つ、普通に撒いたのは双葉2つ、マルチはふたば3つに芽1つです。
6月10日朝
最終的に残ったのはペットボトルが5つ、普通に撒いたのが2つ、マルチが3つでした。
(マルチにて1つ、芽が出たまま、育たなくなってしまったものが1つありました。)
ペットボトルを使ったものが、一番よく成長しているのがわかります。本葉も出ていますし、大きさも大きいです。
マルチをはがしたら、下からケナフのもやしが出てきました。マルチの難しさは、穴を大きくしすぎると保温の効果が薄れてしまうし、穴が小さいと、このように芽が出口を見つけられなくなってしまいます。
本日より、ビニールハウス効果の実験をします。
→12日後→
奥のやつがペットボトルで保温しているもの、手前が、そのままのもの。
あんまり効果なかったようです。春先だったら良かったかもしれません。
6月22日
結構大きくなったでしょう。
7月12日
、
高さは71cmになりました。
7月20日
→
↑高さは101cmです。葉の付け根に、小さな葉が出てきました。↑2週間後、小枝となりました。
8月5日
高さは162cmになりました。
8月15日
高さは190cmです。昨日 風で倒れたのですが、自然に元に戻りました。
8月30日朝
高さは235cmです。セミが夜を明かしたようです。
ちなみにこのセミはアブラゼミといって、鳴声はこんな感じ。ついでにツクツクボウシも聞いてみて。
ツクツクボウシの画像はこちらです。
9月4日
高さは250cmです。
→
↑9月4日。小枝を刺し芽にしてみました。ちゃんとつくかな?
11月19日。つくことはついたが、遅すぎました。冬が追いついてきました。↑
刺し芽のポイントは、長く作って、土深く刺すこと。大きい葉は落としておく事。半日陰でやる。若い芽の方ががいい。切り口は斜めの方がいいかもしれない。水はたっぷり。9月では遅すぎる。
9月15日
高さは285cmです。
高さ30cmでの太さは32.5mmでした。
10月1日
高さは327cmです。
葉の形の異なるケナフが一つありました。
10月15日
高さは395cmです。最近、花を付けました。
↑何かの幼虫が葉を食べ、まゆを作りました。(終わった花のようでもあります。でも葉が食べられてるのです。なんだろう?) | ↑この花もケナフも同じアオイ科であるようです。オクラや綿なんかも同じアオイ科だそうです。何となく似ています。 |
断面図はこちらです↑ | ↑ケナフ花粉の顕微鏡写真です |
ケナフのパルプ顕微鏡写真。100倍位がいいよ。 | ↓ちなみにスギ花粉です。 |
10月28日
あらら・・・・
11月1日
長さは425cmです。
すぐに立てなかったので、曲がってしまいました。
11月15日
↓長さはもう計れません。先のほうが枯れてきてしまいました。冬がきたのです。
12月1日
ちょっと待って、!!
これじゃ種出来ない! 日本の気候に合うの?? 植物の都合は無視? |
どうしよう???
12月15日
とうとう全滅です。 まだ白くて未熟な種の出来そこないが入っていました。 ここは千葉県です。決して寒い地域ではないはず。しかも今年は11月に入るまで暑い日が続きました。 ケナフの原産地はアフリカとの事。決して日本に向く植物ではない事がわかって頂けたでしょうか? ケナフが環境に良いとしても、その性質を無視した栽培が真のエコロジーと言えるのかな? 日本的な取り組みを探して、来年は綿を栽培してみる予定です。綿なら昔からあるし、日本でも充分育ちます。ケナフもまだ試してみたいことがあるので、又栽培します。 ケナフも試しに栽培してみることには大賛成ですよ。 |
でも、最後まで責任もって!ほったらかしなんて絶対駄目!! 育てたものの責任として、私は紙作りやるよ。 |
12月27日
紙作り決行!
サンポール(希塩酸)は廃液の中和剤。
苛性ソーダ(水酸化ナトリューム)か重曹(炭酸水素ナトリューム)が必要。薬局で買う。薬局にはハンコ持ってく事。 手袋は薬品の取り扱いに必要。 ノコギリでケナフを切断する。 鍋は、アルミは良くない。苛性ソーダと反応する。亜鉛もあんまり良くない。 この他、ジューサーミキサーやトンカチは必需品。容器や板も必要。金網で紙を漉く。 顕微鏡があるとパルプ化(繊維化)の度合を見るのに便利。100倍くらいでいい。 |
←これが刈り取ったケナフ。紙を作るなら、ほんとはまだ良く成長している時期がいい。目安としては花が咲く前。軟らかいからパルプ化が楽になる。
皮も使えるのだが、紙質がごわごわした物になるそうである。長い方が簡単。
苛性ソーダは取り扱い注意だ。目に直接入ると失明の危険もある。
廃液の処分にも知識が必要。理科の先生など、有識者が必要。 ←見よ、火にかけた訳でもないのに 沸騰しているぞ。溶ける時に発熱するのだ。いっぺんに溶かすからこういう事になる。少しづつ溶かす事。 アルミの鍋は絶対だめだからね。手袋して。体に付いたら良く洗って。アルカリはみなヌルヌルしてるからわかるよ。 |
|
カマ(亜鉛製?)も少し痛む→ あらかじめ少量で調べておくと良い。反応は少し遅れてくるから注意だ。 |
|
←6時間も煮込んだのに原形を留めている。もちろんある程度トンカチでつぶしておいたのだが、
ほんとに紙が出来るのか心配になってきた。 もっと早く刈り取れば良かった。 |
←トンカチで叩き潰して、
ミキサーで高速回転→ こりゃいける! なんとかなりそうだ。 よく叩き潰して! |
↓自作ケナフパルプの顕微鏡写真だ! |
粘剤は自分で調達してしまう。ごはんつぶをほんの少々ミキサーに入れてかき混ぜる。
これ大先生オリジナル!!? 極薄い溶液に!糊になったら溶けにくい↓ 洗うのも大変だから、パルプ作ってこすり落としてしまう。一石二鳥。これも大先生流。 |
|
容器は大きいほうが使いいいよ。 |
|
↑左が大先生方。右は金網だけでやったもの↑ |
実は、ケナフ紙作り最大の難所は、漉いた紙を金網からはがす事だ!
まずうまく行かない。 そこで考えたのが大先生方。金網の上にあらかじめ布を敷いておく。↓ |
見よ、大先生方により、成功率は90%以上だ→ どんどん漉けるぞ。 こんどはパルプが足りなくなってきた。 手分けすると速いかもしれない。 はがす時の工夫→ |
←残ったパルプは乾燥させて保存する事にしました。水でとけばいつでも使えます。
@
@
このページの壁紙は自作ケナフ紙です。
板側の方がつるつるした感じになりました。壁紙にしている面です。 ←上面側はざらざらした感じです。 プレスしたら両面ともつるつるになるかも。 |
紙作り収支報告
使用したケナフの量
このくらい→ 釜に一杯分 |
、 |
苛性ソーダ
(水酸化ナトリューム) |
400g |
中和用希塩酸
(濃度約10%) |
サンポールとして500ml |
使用したガス |
225g(ガスカートリッジ一本。液化ブタンガス) |
ガスの使用で出た二酸化炭素 |
680g |
その他 |
ジューサーミキサー一台損傷 |
回収したパルプ重量 |
350g |
感想→この結果を無駄にしない様にしたい
2年目のケナフ育成日記
3月13日
通常より2ヶ月以上早く種をまきます。大先生オリジナルのペットボトル保温方です。
早めに種をまく事により、早期に開花させ、寒さが来る前に種を熟成できないかと考えているのです。
前記の様に、普通に育てたのでは種は出来ません。
まだ梅が咲いてるんだよ↑
3月20日
この時期にしてもう緑色の芽を出すことに成功しました。
サクラの蕾も膨らみし頃、←ケナフの発芽に成功!
4月8日
サクラの花のころ植えかたしました。
小さな本葉が生えてます。しばらくはペットボトル保温を続けます。高さ4cm
5月1日
ボトルハウスを外しました。
5月7日
高さ10cm
6月1日
高さ20cm
6月3日
←肥料のやりすぎで一本だめにしてしまいました。
たった2日でこんなです。 化学肥料はやりすぎ注意です。 あと2本残っています。 |
7月1日
高さ73cmです。遅効性の有機肥料を与えました。
又、参照用に新たに種を撒きました。
7月15日
高さ126cmです。
8月15日
高さ233cmです。
9月1日
高さ295cmです。
9月15日
高さ340cmです。
10月1日
高さ345cmです。
昨年と比べて 成長が鈍りました。昨年は11月になるまで暑かったからでしょう。
今年の9月は雨とかも多かったです。
10月15日
高さ395cmです。
10月23日
開花しました。結局 昨年より1週ほど遅れてしまいました。
11月1日
高さ470cmです。
11月15日
高さ470cmです。成長は止まったようです。
月日
結局 種は採れませんでした。
無理にケナフを育てるより、まず日本の森林を守ったらどうか? ☆ ←製紙会社に送るなら、ケナフよりこっちが先! これが今の日本の森林。 ☆ 自分達の森林も守れないのに、他所の森林を守ると? これ終わらしてからケナフやろうよ。 |
3年目のケナフ育成日記(盆栽ケナフ方)
〜高さを低く抑える事により霜害を防止し、種取得を目指します〜
〜オリジナル〜
5月18日
通常どうり種をまきました。
7月30日
高さ120cmで先端を切断。残りは刺し芽にするといいよ。
←やがてわき芽が出てくるよ。
時々芽を摘んでやると枝分かれをする→
11月18日
霜にツボミがやられる前にビニール袋をかぶせます。
(高さを低くしたのはこの為です。) 昼間はなるべく外してやります。 |
だけど今年は花が咲かなかった。
月日月日月日月日