淡水エイの飼育法

飼育前の心構え

イは難しい魚と言われてきましたが、それほど難しくないです。でも簡単な魚でもないです。さて、そんな難しいと思われがちなエイの飼育ですが、気をつけるべき点は…@エイにとって良好な水(こなれた水)を準備してやること。A個体選びに注意すること、の2点です。この2点を完璧に守れば簡単に死ぬような魚ではないです。

購入時の注意点

入荷直後の個体は水質悪化やストレスなどにより、コンディションが悪くなっていることが多いです。ショップの水槽に収容すると、早いものは1日以内で捕食し始め、遅いものは10日以上も掛かります。そのため餌を食べずに死んでしまう個体も少なくないのです。したがってエイ購入する場合、価格にとらわれず、まずコンディションの良い個体を選ぶことが最重要です。ショップに入荷して10日以上過ぎた個体で、餌を摂取しているか確認し、体盤に傷はないか、反り上がっていないか、痩せていないか、目が白くなっていないかなどを、よく観察して見極めて購入することが大切です。早い話、売れ残っている個体はお買い得です。

水槽導入時の注意点

購入したエイを水槽へ導入する際には、他の熱帯魚よりも、かなり注意して行わなければなりません。エイは水質の変化や水温に対して非常に敏感です。そのため、しっかりとした水合わせを行います。正しい水合わせの方法は、発泡スチロールや大き目のバケツなど、エイを入れることができる容器にパッキング時の水と一緒に放します。そして、水槽内からエアチューブで水を少しずつ注入していきます。エイの入れた容器がいっぱいになったら、水槽内に容器の水を戻して、またエアチュープで水を注入します。この時、水槽内にどれだけの量の水を戻すかは、エイの様子を見ながら、初めは少量ずつ行い、何度か繰り返してだいぶエイが水に慣れたきたようなら多めにして、臨機応変に行って下さい。心配ならこまめに少量ずつ行うほうが無難です。水合わせの作業は1時間ほど行えば、問題なくエイを水槽へ導入することができます。飼育の心構えでも書きましたが、エイを導入する水槽は、セット仕立てのものではなく、セットしてしばらく経っているものが望ましいです。最低2週間、欲を言うと1ヶ月経てば、こなれた水が出来上がります。

水槽サイズ

飼育する水槽の大きさは、体盤長15cm前後であれば60〜90cm水槽でも問題はないです。種類にもよりますが、成長は思ったよりも早く、数年で30cm以上になるため、単独飼育でも幅120cm以上、奥行き60cm以上の水槽を用意してあげたいです。エイは餌をたくさん食べ、水も汚しますので、より大型水槽であれば、小さい水槽に比べると水量が多いため、その分水質維持ができるようになり管理が容易になります。

エイの好む餌は、アカムシ・金魚・ザルガニ・手長エビ・ドジョウなどです。慣れさせれば人工の餌も食べるようになります。他にはコオロギやワームも食べます。普段与える餌は金魚や冷凍エビをお薦めします。食べてくれるなら人工餌キャットが理想です。エイはその他の大型魚と比べ、かなり大量に餌を食べる魚です。ある程度お腹がいっぱいになると口へ入れたり戻したり、口へ入らない餌だと思うと、口で銜え千切ろうとして水を汚します。お腹がきもち膨らんだ腹八分が止め時です。
人工餌キャットへの餌付かせ方
輸入直後や購入当初の痩せた個体はまず、今まで食べていた餌で十分に太らせてから行って下さい。それから冷凍エビを食べる個体が餌付け易いので、生き餌しか食べない個体は先に、冷凍エビに餌付かせてから行って下さい。最初の1週間は冷凍エビと併せて、食べなくてもいっしょに数粒与えて下さい。3〜5粒程度で構わないです。普段よりも冷凍エビの量、少し少な目が良く、まだお腹空いているほうが興味を示します。残ったキャットは2〜3時間経過してから出して下さい。1週間目で体盤へ包み込んだり、口でモグモグしてキャットが千切れたりしていれば、食べ出す日は近いです。2週間目の1日目はキャットを数粒与えて下さい。食べなくても2〜3時間経過してから出して下さい。その日は絶食で構わないです。2日目、先にキャットを数粒与え、食べなかった場合は冷凍エビ与えて下さい。3日目、キャットを与え、食べない場合は絶食で構わないです。4日目は2日目と同様に行って下さい。5日目は3日目と同様です。あとは繰り返しです。だいたいの個体は2週間の間で食べ出します。最初は数粒しか食べませんが、日が経つに連れて多くなります。うちのエイたちはすべて、この方法でキャットへ餌付かせました。ポルカドット2匹(過去にも1匹)、アンテナ1匹(過去にも2匹)です。長年飼っていたポルカ雌は餌付かせなくても、初日で食べてくれました。ペアあるいは2匹以上のエイの混泳より、単独飼育のほうが餌付けやすいと個人的には思えます。キャットへの餌付けですが、毎日よく個体の状態を確認して下さい。状態悪い(餌付けを長期に渡り行ない、痩せてきたな)と判断したら中止する決断も大事です。

混泳                     

エイは平和主義者であまり攻撃性がなく、基本的にはどんな魚とも混泳させることができます。もちろん、エイを攻撃しない、逆にエイに食べられることない魚が前提です。アロワナやガーなどの、エイと生活圏が異なる魚とはうまくいくケースが多いです。逆にナマズやポリプなどの生活圏が同じ魚との混泳は難しいことが多いです。しかしながら例外もあり、アロワナがエイの尾を食い千切ったりするケースもあります。ナマズやポリプでもエイとの混泳がうまくいくケースもあります。その魚の個性や相性を見極めることが重要です。エイ同士の混泳はうまくいきやすいです。また同じような種類同士の混泳は、より上手くいきやすいです。稀に、エイの個性にもよりますが、他のエイの体表や鰭を噛む個体もいるので注意が必要です。成熟した雄は繁殖行動で雌の体盤を噛むので、餌食いや損傷など毎日の観察が大事になります。
病気
淡水エイは他の魚に比べると、病気になる確立は少ないです。飼い慣れたエイは病気なることは、まず無いです。無いと言いましても、水質の悪化で細菌性の「綿」が付着する病気があります。飼い慣れたエイなので、水換え行えば自然に治るので問題ないのですが、輸入されて間もないエイや飼い始めたエイには致命傷になることが多々あります。この場合は細菌性に効く薬で治癒するのが良いでしょう。エイは薬に弱いので、規定量の2分の1までが無難だと思います。薬は一回で全部入れるのではなく、ビニール袋などに薬を少し入れ、水で薄めて、ゆっくり注入することがポイントです。それを数回行ない、規定量の2分の1まで入れます。また、長時間掛けて薬を注げば、規定量入れても大丈夫ですが、危険も伴うので自己責任で行って下さい。他には餌(金魚)に寄生虫が付着している場合がありますので注意が必要です。水質の悪化により眼球のコンタクトレンズが消失してしまうことありますが、早期の水換えにより、3〜4日ほどで完治します。最悪、水換えが遅い場合や短期飼育の個体では水質の悪化に耐えれられないので落ちてしまいます。病気ではないですが、エイ同士の混泳の場合、仲間の毒棘に刺される場合もあります(他魚も刺される可能性あります)。箇所や数で致命傷を受けることもあるでしょう。相手を故意で刺すわけではないですが、こう言った事故もあります。刺される箇所は主に腹面で、赤く充血し、外の皮がパックリ開きます。充血箇所は数日で完治しますが、外の皮が完全に再生するには少し時間が必要です。
エイの1番多い病気は「綿かぶり(水カビ)」だと思いますが、逆に1番恐いが突然死です。長期飼い慣れたエイが、次の日に…。詳しい内容は「エイの突然死について」をご覧下さい。
エイは日々の管理をしっかり行っていれば病気に掛かり難い魚です。毎日の観察が大事です。

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