GUNROOM
士官次室


核の報復攻撃がぜロ場合にのみ、歴史上に先制核攻撃が存在した。

2008/5/21

軍事関連設備以外の銃後の人口集中都市に、爆撃機で無差別爆撃を加えるこ とは、当時の殲滅戦軍事思想では有効とされていましたが、人道的には、大いに 問題あり、加えて、終戦後の政治を念頭に置く大戦略からは、遺恨を含め問題 を複雑にする愚策といえなくもありませんでした。

米国の広島 長崎の原爆投下は、2種類の原爆を使用し、人体影響と構造物破 壊の実験的行為が含まれています。人体に及ぼす放射能データーを収集するた めには、ほぼ日本が降伏するちょっと手前で原爆投下をしておくことが、効果的 であったするでであろうし、ロシアの参戦があれば日本は降伏を決定せざるを得 ないのですから、時期はその前ということになります。すでに、圧倒的軍事力の 差が出来ていたのですから、原爆を落とすのなら、警告的な使用方法でよく、人 口密集地帯に投下する必要は無いのです。さらに言えば、すでに勝敗は決して いましたから、あえて人口集中都市に通常爆弾以外の無差別爆撃を敢行する必 要は軍事的にも無かったと考えます。

これは先制核攻撃論の裏返しです。日本からの原爆による報復攻撃がないこと は明白でしたから核攻撃に踏み切れたのです。効果は絶大です。その事後弁明 として米国の説明は、戦争を早く終結させるためのやむを得ない投下であり、戦 争犯罪には当たらないとするものです。多くの日本人は この論にやむなしと思 っているようですが、これは重大な米国の第一級戦争犯罪であります。

リメンバー・パールハーバー
ノーモア・ヒロシマ ナガサキ

この日米の標語にあるイントネーションの違いは、大きいのです。日本は そして  ヒロシマ ナガサキは、世界に 次いで米国に リメンバーとは言わなかった。ノ ーモアー、、、すなわち、そこには復讐のかけらも匂っていない。どちらかというと 「諸業無常の響きあり」です。一方 リメンバー、、、ここには復讐の炎がチラチラ と燃えています。

米国から原爆を2個も落とされ、無差別大量殺戮をされても、復讐に結びつかな いのは、東洋思想の、仏教の叡智であります。ユダヤ教 キリスト教 イスラム教 のセム系宗教においては、復讐は非常に根深い精神であり、「目には目を歯に は歯を」 は明快でありますが、 「左の頬を打たれなば 右の頬をだせ」 なども  深く倒錯した復讐の火が隠されているように見えます。イエスの復活は、キリス ト教にとっては非常に大事な゛出来事でありますが、この復活そのものが、隠され た神の復讐と言えなくもありません。911に対する米国人の精神構造なども、キ リスト教国家と復讐とは相性がよい事例ではないでしょうか。

世界には多くの戦争に絡む民間人虐殺の歴史があり、その多くは リメンバー  と拳をあげていますが、先んじて、ノーモア と声をあげているのは、東洋 なか でも日本だけではと思うこの頃です。

さて結論ですが 核による復讐攻撃がぜロ場合、歴史上に先制核攻撃が存在し た。



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