そもそも「歴史文学ロマンの会」とは:
「歴史文学ロマンの会」は、昭和49年(1974年)に早稲田大学の同好会(届け出済団体)として発足されました。
会の趣旨は、歴史や古典・近代文学それに歴史小説などを、特定のイデオロギーや宗教などにとらわれずに、自由に語り合っていくというものです。
活動内容は、週一回のゼミ(読書会・研究発表)、月一回の会誌発行(創作活動を含む)とその合評会、年2〜3回の合宿、史跡探索などです。
その他にも、各種宴会や東京六大学野球・ラグビーなどの母校スポーツの観戦を通して、会員同士の親睦・連帯を深めていきました。
卒業生は、文壇・ジャーナリズムや教育界、公共団体などを初め幅広い分野で活躍しております。
しかし、平成13年(2001年)春、現役会員が全て卒業したために、休会となってしまいました。
参考:サークル設立の趣旨(昭和50年)
我が会は、昨年6月創設されたばかりの新進気鋭のサークルである。凡そ歴史を学ぶに当たりては、偏見と独善を排するは、これ自明の理である。しかるに、我が会は、広く寛容な心を以って、大局的に判断を下しつつ歴史を学ばんとするものであり、歴史に蠢く種々な人物を探求し、天下国家を共に語り、よって人生の糧とし、且つ浩然の志気を養い、生きることへの意欲に繋げんとするものである。これこそが、若き時代に為すべきことであろう。殊に最近の時世を鑑みるに、大学に入学すれば、万事終れりとばかりに、女色にうつつを抜かし、あるいは麻雀・パチンコのみに貴重なる時を費やし居る次第に見受けられるが、斯くの如き有様では、何ら心に得ることなく、そして真の友と邂逅することなく、学生時代の幕を閉じることはこれ必定の理であろう。実に寂しい限りである。故に、斯くなる事態に陥らぬ為に、歴史を愛する有志諸君、否、誰でも結構、やる気のある諸君は「歴史文学ロマンの会」に来ることを念願とするものである。(創設者・初代幹事長 飯野洋一起草)