龍福寺の過去帳

 過去帳とは、過去の先祖の記録であることは当然ですが、500年以上にわたり、こまめに記録され、厳重に守り続けられてきたことは、これだけで貴重なもので、それは寺の宝です。
 過去帳は、これが作られた目的にも合致するのですが龍福寺で扱われた仏様の

○ 月命日のその日  朝の法要

のために記録されたもので、毎朝、月のその日に仏となられたお方々の「過去帳に記録されたご法名」を出してご供養するために作られていることを「過去帳」の内容から知ることができました。
 後藤大安和尚のご説明では、100年忌、200年忌という区切りの法要もありますが、年忌法要は、むかわり
(一周年)、3年、7年、13年と続き、一応50年間を区切りとしてご供養を続けます。
 この50年忌までは、寺で確実に把握して、檀家の施主とともに法要をおつとめしていくことになりますとのことでした。

従って、過去帳の記録は、これに必要な
  寂年月日
 法名(戒名)
 地域名
  施主名
 施主との続柄
5項目が記録されています。

まずは50年という一応の目的があることから、この5項目は充分で、その50年はまだ人の記憶の中にもあって、これ以上の記録は必要なかったものだということも判ってきました。

過去帳の記載内容

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