龍福寺の過去帳をすべてPCに入力

過去、先人たちが「寺の過去帳記録から我が家の過去帳を作りたい」、と寺の過去帳に挑戦するも前述のように20冊以上と大量資料で、読みにくい、全ての簿冊を調査しないとまとめられないなどの状況からすると、私の調査は「PCだから出来た」「PC時代でよかった」というのが実感で、先人たちが挑戦しながらもなし得なかった実情がわかってきました。
 多くの先人ができなかったのは、過去帳に記載してある5項目のみの情報では、統一的に全てを見ることができなかったからであって、全てのデータをPCに入力すればこれが可能で、大部分の檀家の過去は調べがつくだろう。そんなことが判ってきました。
 時間はかかるだろうが、「今やらないと」という気になり、どうせ「夢職」の身、思い切って龍福寺の過去帳全てをPCに入れてやろうと思うに至りました。    
もう一度後藤大安和尚にお逢いして実情をお話し、入力を始めました。

 200キロ以上離れた遠方に住んでいることもあって長期にわたる寺への通いは大変であった上、記載上の約束事などは大安和尚にご指導を仰ぎ、手垢や墨が薄く消えかかけて判明しにくいところはルーペを覗いて確認し、読めない草書は書体辞書を見たり、以前書道教室でご指導をいただいていた先生にお尋ねしての挑戦でした。
 更に、過去帳の大部分はデジタル写真を大量に撮り、家に帰って見にくいところもPCで拡大しての確認になりました。
 その時から1年以上、遂に全ての過去帳をデータとして入力を終わった時“出来た”といった思いでした。
 同じ項目で並べ替えてみると重複しているものも数多く、これが修正を行い、終わってみればその数は  
  10
,000件
をはるかに超えていました。

 約1年2箇月を要しての入力作業でした。
 また、今回のPC入力は、後藤大安和尚
のご指導もあって、個人情報の保護も考慮
しながら既に50年忌が過ぎた昭和22年
以前の仏様の分までとしました。
入力以後約14年近く経過しますが、今も時々
各地域の墓地を周って、現在の施主が誰であ
るかの調査行い、また新しい事実や訂正す
べきところがあれば、その都度訂正、加除
して常に精度を上げる努力をしています。

 龍福寺で最も古い仏様は明応5年(1496)
栃洞の「山田曽兵衛」というお方で、
「山田一統開基」の添え書きも付されて
いました。
520年前のことです。