奥長島
Oku-nagashima
静岡県静岡市葵区
Aoi word, Shizuoka city, Shizuoka prefecture
静岡と言えばお茶、なのだが、そのルーツは足久保にあるのだそうだ。1244(寛元2)年、栃沢に生まれた聖一国師が、宋の国から持ち帰った茶の種を足久保の地に播いたのが、静岡茶の始まりになり、その後徳川時代になって将軍家より注目され、綱吉の代から約60年、「御用茶」として献上されたという事だ。
静岡駅から1時間弱、長尺エルガでは少々厳しい山道の両側にも、800年近い歴史を誇るお茶の畑が、そこかしこの山腹に広がっている。奥長島の終点は、車の往来さえ少なく、足久保川のせせらぎの音が響き渡るだけだが、その傍らの広場には、足久保茶発祥の記念碑が、全国区にまで発展したお茶がここから始まった事を、静かに伝えていた。
〔撮影日/2018年9月10日〕