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【ダンジョン日報2’】 第10号 07年04月13日

『“ダンジョンの時代”の終焉』


 迷宮は消失した。護符も力を失った。
 力を求めるものに残されたものは何もない。
 トレ坊は失意のうちに退位した。
 “ダンジョンの時代”は終焉の時を迎えた。



※ ダンジョンの消失に伴い、ダンジョン日報は休刊します。


今回のトピック  『冒険は終わらない!』


フレイム : 「私の谷に、未踏査の迷宮が見つかったのですが……」
リコル : 「行く(笑)」
タック : 「おもしろそー」

 ダンジョンはなくなっても冒険は終わらない。
 そこに冒険者たちがいる限り。



今回の参加メンバー


フレイム
戦士/レベル10

トリガ
怪盗/レベル8

タック
魔導師/レベル10

リコル
魔法剣士/レベル9

マリア
司教/レベル7

ジン
侍/レベル10


チャック
ファミリア/バニー
 
 
 
 



◆儀式の間◆ 別れのとき

 最後の戦いが終わった。
 そこには、粉みじんになったミスリルの残骸のみが残された。


GM : そして。
GM : キルケの姿が……精神体だけども出現する。その傍らには、チャム・ホリンと、そしてアブドゥールが。スターウォーズのラストシーンみたく(笑)
ジン : 「アブさん…」
タック : 「チャムさんも…」
キルケ@GM : 「とうとう……よくやって下さいました」
キルケ@GM : 「我が魂も解放され……ザトン師匠や私が構築したこの迷宮も、その役目を終えることができました。本当に……ありがとうございました」
ジン : 「……行って、しまわれるんですか?」
キルケ@GM : 「天使の存在が消失した今……人々は平和を享受すべきです。それに……」
チャム・ホリン@GM : 「争いごとの種は、何もあたしらの存在だけじゃあねーよなってこった」
タック : 「じゃあ、キルケさんたちはこれから、どうするの?どうなるの?」
アブドゥール@GM : 「我々は元々は、とうの昔に死んでいた身だ……存在が消失すれば、精神体のまま存在し続けるという苦痛からも解放される」
リコル : 「アブドゥールもそうだったの!?」
チャム・ホリン@GM : 「いや、アーヴは最初から、キルケの解放のために死ぬ覚悟だったってだけ」
チャム・ホリン@GM : 「生き返らせるっつーか。迷宮に縛られたザトンやキルケの魂を解放するためだけに動いてた。そのために世界が滅んでもよかったっつーんだからな。とんだ悪党だよなー」(笑)
ジン : 「愛ですか」
アブドゥール@GM : 「……言い訳はしない。俺はもともと、人間どもが大嫌いだ」
アブドゥール@GM : 「キルケ……お前を除いてな」
キルケ@GM : 「……アーヴ……」

タック : 行っちゃう前に、ヴァレスさんと話をさせたげたいなー都合よく来ないかなー(何)
トリガ : 前回使えた護符通信はダメでしょうか?
GM : 使うの?
リコル : 使っちゃおう! できるならね(笑)
ジン : あ、護符取り出します。


ヴァレス@GM : 「おう? な、何だ。一体どうした」
リコル : 「あーあー、ヴァレスー? とりあえずは、勝ったよー」
ヴァレス@GM : 「マジで!?」(笑)
リコル : 「それと、今話して欲しい人がいるんだ」
ヴァレス@GM : 「……アー、ゴホン。うん、君たちならきっと、やってくれると信じてはいた。いや、ホントですよ?」
ジン : しかしその台詞を向けられているのは実はアブ。
タック : 「……アブドゥールさんと、キルケさんと、お別れ、してあげて?」
アブドゥール@GM : 「まあ、とにかくすったもんだあった訳で。俺たちは死んだ訳だが、まあ、気にすんな」(笑)
ヴァレス@GM : 「気にすんなって……」
タック : アブさん軽っ
ヴァレス@GM : 「気に、しないわけがないだろ! アーヴ、キルケ……お前たちの声をどれだけ聞きたかったか! どれだけ会いたかったか! 分かるはずだろう!?」
キルケ@GM : 「……わたし達が二度と戻らないことも。分かっているハズよ。ヴァレス」
キルケ@GM : 「ヴァレス。貴方にはわたし達と違い……『人としての』生活があるわ。それを捨ててはダメ。貴方を必要としている人間がいるはずだから……」
アブドゥール@GM : 「ま、エルフなんだし。寿命は長いからしばらくこっちには来れないかもしれんがな。お前(笑)」
ヴァレス@GM : 「アーヴ……お前、別れを告げたいのか嫌味を言いたいのか……」
アブドゥール@GM : 「ま、とにかくだ。こっちに来る事自体はいつでもできる。でも、お前はそれでいいのか? 為すべき事がまだあるんじゃないのか?」
リコル : 「色々とティアのそばにいればいつ逝ってもおかしくはないんだけどね」
ジン : 「後ろでティアさんが笑ってたりするんでしょうね…」
タック : 「なーんだ。ホントは仲、いいんじゃん」
フレイム : 「タック君。いいことを教えてあげましょう」(指を立てる)
フレイム : 「世の中、仲がいいのか悪いのか、本人同士はおろか周囲もまったく分からない、ほんの数人にしか理解できない間柄の人間が居たりするものなんですよ」
フレイム : 「……まぁ概ね、そういった間柄を『腐れ縁』と呼ぶわけですが、ね」
トリガ : 「フレイムさんとブレイズさんみたいな感じですね」(笑)
タック : 「ふ、ふぅん、不思議な関係なんだ…」
アブドゥール@GM : 「とにかく、重く考えるな。永劫の別れってわけじゃない。しばしのお別れってやつだ。また、会える日を……楽しみにしているよ。キルケや、チャムと一緒にな」
アブドゥール@GM : 「ヴァレスだけじゃない。お前たちもだ」(笑)
ジン : 「ですね。いつか、また」
アブドゥール@GM : 「死ぬ時は、できるだけ苦しまない方法でな?」(笑)
ジン : 「………(遠い目)」
アブドゥール@GM : 「あんまり痛かったりすると、ぶっちゃけアンデッド化する。気をつけろ」(笑)
ジン : 「………(遠すぎる目)」
GM : そんなセリフを残し……仲良しユーレイ3人組は消えた。
リコル : 「消えちゃったー…」
タック : 「キルケさんとお別れかぁ。…早くまた会いたい、かな…」(///)
トリガ : 「タック君が会おうと思ったら、そうとう後ですよ。」
タック : 「じゃあ、なるべく早く会えるように、がんばる」(根本的に間違ってる)
ジン : 「……さて、ヴァレスさん。私達、これから帰ります」
ジン : 「ティアさんのケーキを用意して、待っててくださいね」
ヴァレス@GM : 「……早くもあっちに逝く気か?」(ボソ)
リコル : 「やめてーーーー!!!!」
ジン : 「え、美味しいじゃないですか」

 彼らの生死を賭けた冒険は、これから始まるのかもしれない。(合掌)















 ――――後日。




 迷宮が消滅し、「古の護符」も、その無限の生命力が……いつの間にか消え失せていることに気づいた。トレヴァロ2世ことトレ坊は落胆のあまり……腑抜け同然になって無理矢理退位させられた。
 新たに即位した女王は、先々代、先代とは打って変わって、近隣諸国への懐柔外交政策にシフトチェンジしたようで。戦乱と地下迷宮の脅威から解放された王国は、束の間の平和を手に入れることとなる。

















◆ドルアーガの酒場◆
フレイム : 「で、お久しぶりです皆さん」
フレイム : 「私の谷に、未踏査の迷宮が見つかったのですが……」
リコル : 「行く(笑)」
タック : 「おもしろそー」
フレイム : 「主が、『お前のパーティーになら探査料はタダでいいと仰られまして」
フレイム : 「今のところ分かっている限りでは、迷宮の名を『ファイブカラーズダンジョン』というそうです」
フレイム : 「色々と凶悪な罠が売りのようでして。で、先ほど先んじて答えを聞いたような気もしますが……」
ジン : …そんな感じに、まだまだ冒険者は続くのですね。




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