央華封神RPGリプレイ

「若仙忘師 邪仙笑嗤」

前編



 参加PC :申天武、飛潤花、黄蘭早、紫翼華、遙志蓉



承前


GM :皆様準備がよろしければ、今回のシナリオをやらせていただきます。予告どおり、今回は記憶喪失な話ですw
黄蘭早 :準備は大丈夫だ。能力値が下がってるのが不安だがなw
黄蘭早 :折角すさまじく上がってた、攻撃/受けが3にまで下がってしまった(何)
申天武 :げ、よく見りゃ回避が1しかないぞ、今のおいら(笑)

 実はこのセッションに参加しているPC達は、別キャンペーンにて何回も冒険をこなして成長していたのである。
 しかし今回のGMは「央華封神RPG」のマスターをするのは初めてであるため、「第三版シナリオブック」に掲載されているシナリオをそのままプレイする事に。
 シナリオブックのシナリオは、ほとんどが初期段階のキャラクターを対象として作られているために、止む無くPC達の成長を1話終了時まで戻しているのだった。


紫翼華 :あんまり変化がないので不安もないですw>能力値
飛潤花 :わたしもそんなに不安は……でも坐南が弱いんですよね(何

1.若い仙人、師匠を忘れてしまうこと


GM :皆様は、修行の旅に出て村々を巡っておりました。ところがある日……
GM :朝、野宿から目が覚めてみると……妙な感覚に全員が捕らわれてしまいます。
飛潤花 :「ん……ぁ?」
GM :違和感の正体はすぐに分かります。皆さんなんと、師匠の顔も名前も思い出せません!w
黄蘭早 :は?思い出せないのは師匠の顔と名前だけなのか?
GM :師匠の顔や名前、あとどこで修行をしたかなど……とにかく師匠に関する記憶が消し飛んでいます。
申天武 :ここにいるお互いはわかるってことか?
GM :あなた方は仙人であるという自覚はあり、修行をした記憶はありますが、具体的なこととなるとてんでダメぽw
GM :今のところ、皆さん方は一緒に旅をしてきた間柄で、名前などは一応覚えております。

 紫翼華 :(思い出せないことに気づきそうにない!www)


申天武 :「……むう。何か、頭がすっきりしないな…おいら、すっごく重要なことを忘れちまった気がする」
遙志蓉 :「重要なこと? 貴殿は申天武であろう? わたしの名前は覚えているか?」
申天武 :「そりゃ覚えてら。遙志蓉だろ」>志蓉
遙志蓉 :「ならば問題ないのではないか?」w
申天武 :「んんーー……あれ? まあ、いいの……かぁ? おいらたち、道士だったよな? んで、修行の旅を……んーー…あれ?」
黄蘭早 :「…俺たちは、どこからこの旅に出発した?」
申天武 :「……どこだっけ?」
遙志蓉 :「どこから? 決まっているだろう。師匠の住んでいる……」
遙志蓉 :「……師匠の……」(汗)
飛潤花 :「……志蓉様、お師さまのことは覚えておられます?」
遙志蓉 :「む、まあ待て。ここは慌てず騒がず、『師匠の一筆』を見ればよいではないか。これに洞府の名前も書かれているはずだ」
申天武 :「おお」(ぽむ)

 *師匠の一筆
 仙宝のひとつ。使用すると、師匠が来て一回だけ助けてくれる。死者を生き返らせることもできない事もない。


GM :そう言って遙志蓉は、懐から「師匠の一筆」を取り出して、中を見た。
GM :……しかし。読めない。
飛潤花 :……え?
申天武 :「どうしたー?」>志蓉
GM :全員読めない。そこに書かれている字が読めないw
紫翼華 :嘘ー! なんでー??
遙志蓉 :「……馬鹿な。何が書いてあるかさっぱり読めん。これは慌てるしかないか? 騒ぐしかないか?」(笑)
飛潤花 :……いちおう、うちの子たちにも聞いてみます。同じ状態ですか?>GM
GM :使役獣たちも、師匠に関する記憶がサッパリですw
申天武「何だこりゃーーー!!? 一体どうなっちまったんだーー???」

 一行は林の中で野宿していた。
 色々と確認し合った結果、失っている記憶は師匠に関することのみで、仙術や仙宝の行使に支障はなく、自己の判断能力などは失われてはいないようである。しかしながら、異常事態であることには変わりない……



 申天武 :(すでに、敵スタンド使いの攻撃が始まっている?!)(何)



2.行商人と遭遇し、保邑を目指すこと


GM :皆さんがあたふたしていると、林の近くの道を、誰かが通ろうとしているのに気づきました。
紫翼華 :なんとなく……隠れちゃう。
黄蘭早 :「何者だ!」
GM :蘭早の声を聞くと、彼らはビクリと震え上がりますね。
GM :ちなみに7名の男女で、どことなく似通った顔をしていますが、年代もまちまち。大荷物を運んでいるのと、身なりからして行商人のようです。
紫翼華 :とおりすがり? 近くに人が住んでるところがある……のかな。
GM :行商人「な、何者かと言われましても……は、どうか命だけはお助けを〜」>黄蘭早
GM :いきなり鋭い声で詰問されたので、皆さんを盗賊か何かと勘違いしたみたいw
黄蘭早 :「いや、すまない。ちょっと気が立っていたものでな」
飛潤花 :「お待ちください。わたくしたちも旅の者でして、別に命を取ろうなどとは思っておりません」(にっこり)
申天武 :「おどかすつもりじゃなかったんだけどなー。すまんすまん」

 申天武 :って翼華ももう隠れてないで出てこいよ(笑)
 紫翼華 :(ん、出てくるw)


GM :ちなみに7人の構成は、50代の夫婦、20代後半の夫婦、男の子2人、女の子1人。どうやら三世代の家族が一緒に行動しているようですね。
GM :「おやおや、旅のお方でしたか。わたしたちは、このあたりを行商しております。毛杉海(もうさんかい)と申します」
申天武 :「ほう。一家で行商やってるのかー」
毛杉海(NPC) :「ええ。ほぼ1年かけて、邑々を回っておりましてねえ。色々な品物を交換してまわっているのですよ」
申天武 :こっちもただの旅の者ってことで名乗ってあいさつを交わしておこう。
紫翼華旅をしてたけど今迷子なの、って言ってしまおうw

 最初は警戒していた毛一家だが、一行が友好的な態度を取ると途端に態度を軟化させる。ことさら人を疑うことを知らないようだ。



 GM :子ども達は飛潤花や紫翼華と「あそぼー」とか言ってくれるw
 黄蘭早 :ぜひ遊んでやれw>潤花、翼華
 飛潤花 :では、スネークマンショーでも(外連を懐から出しつつ(何
 紫翼華 :志蓉も誘ってみたりw>遊び
 遙志蓉 :「む……なれば少し、不思議な技を見せて進ぜよう。やり方はそれほど難しくはないが、見破れるかな?」(手品の道具を取り出すw)
 紫翼華 :それは…子供たちと一緒になって手品を不思議がるよ(笑)>志蓉
 黄蘭早 :やっぱり旅芸人だよなあ(笑)


毛杉海(NPC) :「道に迷われたのですか。どちらに向かう予定で?」
申天武 :迷子ってゆーか迷ってないんだけど迷ってるってゆーか、何に迷っているのか迷ってるってゆーか(言ってて自分がわからなくなってる)
黄蘭早 :目的地は覚えてる?
紫翼華 :目的は……修行だったら、どこか変なことが起こってるよーなところに行くところだったんじゃないかなー。
GM :そうですね。特に目的地はなく、困っている邑があったら助けて回ろう、程度のものです>ALL
黄蘭早 :「近くの邑へ寄ろうとしていたんだが、方角を見失ってしまってな。道を教えてもらえると助かる」
毛杉海(NPC) :「なるほど、相当お困りのようですな。それでしたら……」
毛杉海(NPC) :「ここから半日ほど行ったところに『保』という邑があります。そこには天森道人(てんしんどうじん)と呼ばれる仙人さまがお住まいだと聞き及んでおります」
申天武 :「おおう。仙人様が!」(きらーん)

 註:あんたも仙人である。


黄蘭早 :「仙人! 村に住む仙人とはまた珍しいな」
毛杉海(NPC) :「いかがでしょう? 困っておられるのでしたら、仙人様を頼ってみては? 仙人様は必ずや、困っている方には救いの手を差し伸べてくださるものだと聞いております」
紫翼華 :「そこ、そこに行こう」

 師匠に関する記憶を失い、手がかりもロクにない。
 二つ返事で一行は、毛一家と共に仙人の住むという保邑に向かうことにした。



 紫翼華 :子供と一緒に、騒ぎながらw
 申天武 :肩車でもしながら(笑)



 それにしてもこの二人、ノリノリである(笑)



3.保邑にて、さらに記憶薄れること


GM :一行は子ども達とすっかり打ち解けて、ワイワイやりながら保邑に着きましたw
GM :しかし……ちょっと残念なお知らせがあります。
紫翼華 :残念……?
GM :邑に着くころには、皆さんは症状が悪化しており、今度はお互いの顔と名前を忘れてきています(爆)
申天武 :「何か……真剣にやばくないか…」
飛潤花 :……えーっと。使役獣の名前は大丈夫ですよね?(何
GM :飛潤花、使役獣を従えてることはかろうじて大丈夫ですが、名前が微妙にあやふやになってきてます。ちとヤバイかもw
飛潤花 :あ、あううう。
遙志蓉 :「ここが保邑か、ええと……申天丼、だったか?」w
申天武ちがーう!!(爆)そういうオマエは……遙……志遠?
遙志蓉 :「志遠などという名前ではない。志遠というのはわたしの……なんだっけ?」
黄蘭早 :まだ、仲間だということはかろうじて認識できるんだな。

 飛潤花 :な、名札っ、名札を作りましょう!
 紫翼華 :名札!……読めなかったりして。
 飛潤花 :(木の札にざなん、かなふ、けれんと書いて首から吊させる(何
 遙志蓉 :「む……それはいい考えかもしれぬな。飛ジェンカ殿」(爆)
 飛潤花 :「び、微妙に発音に不安が……どうしよう様(何」
 紫翼華 :どうしよう……w
 申天武 :むー。どうしよっかぁ……しよっか?


黄蘭早 :日記を付けるようにしよう。『何者かの攻撃を受け、我々は苦境に立たされている』(笑)
紫翼華 :……日記はここで途切れている>蘭早
黄蘭早 :日記作戦早くも失敗
GM :皆さんの様子を見て、毛一家もさすがに異常に気づきますね。「なるほど……記憶が薄れていてしまっているのですか。一刻も早く、仙人さまの下へ行かれたほうがよいようですね」
飛潤花 :……なんか、引っかかる気もしますけど。
飛潤花 :何故、私たちだけなのか。何故、その仙人のもとに向かっていると悪化しているように思えるのか……
申天武 :ってもなぁ。おいら達にただならぬことが起きてるのは間違いないんだし。
黄蘭早 :しかし、この状況下ではどうしようもない。
GM :保邑の人間は毛一家と一緒に、皆さんをフツーに歓迎してくれますよw
GM :保邑ですが、山のふもとにある邑で、山は険しく、一方で頂上は削り取ったように平らになっいるのが見えます。
黄蘭早 :「変な形の山だな……」
紫翼華 :……物忘れが激しくなってきているのは、近づいてるからなのかな?
紫翼華 :(もしそうなら二手に分かれて実験ーなんてのも考えたけどあぶないね)
申天武 :あれ? 毛さんの名前はくっきり覚えてる?
GM :いや、今自己紹介しあえば、皆さんの名前は覚えていられます。ただ……
黄蘭早 :長持ちしない。と
GM :皆さんは師匠だけでなく、兄弟弟子の名前まで忘れて思い出せません。

 GM :天武の名前が出てこなかった兄弟子の名前ももちろん思い出せませんw
 紫翼華 :(それはデフォルトで思い出せませんw)
 申天武 :(この時に忘れたのが原因だったんだ!(違))


遙志蓉 :「まあ、とにかくだ。他にアテもないのだし、さっさとその天森道人とやらを探した方がいいと思うが?」
紫翼華 :「それしかないね……確認しあって、行くしかないよー」
申天武 :「むう。他の仙人様に会わんことにはどうしようもない」
黄蘭早 :「そうだな。……ならば滋養、気の流れを見て、居を構えるのに適した場所は見つけられないか?」
GM :保邑の人々に聞くと、天森道人は邑の中ではなく、裏山に小さな祠を建てて、そこに住んでいるらしいことが分かります。
紫翼華 :建物があるなら、鳥に聞いてみてもいいかもー
邑人(NPC) :「ああ、心配せんでも、祠までは邑から道が通じてる。一本道だから迷わないよ」w
申天武 :「そっか。邑の人も時々訪ねてるんか? 仙人様を」>邑人
GM :時々。困ったときに助けを求めてる程度ですね。
紫翼華 :よかった。……近づいても平気かな?(こそっと、名前がよくわからないひとたちにw)
黄蘭早 :村人が場所を知ってるくらいだから、まあ、大丈夫だろう。
GM :向こうからこっちに姿を見せることは、最近は滅多になくなっています。
申天武 :ま、本格的な仙人だと、時の流れの感覚が別モンだしなぁ(笑)
飛潤花 :ともあれ、行くだけ行ってみましょうか。
申天武 :とくに不審な様子はないみたいだし。行ってみるかー、なあ……
申天武……みんな。(思い出せないのであきらめた)
毛杉海(NPC) :「よかったですねえ。と、申し訳ありませんが、わたくしどもはしばらくこの邑で商いをせねばなりませんので。ただもし長引くようでしたら、何か土産を持ってお尋ねしますよ」
紫翼華 :(…なんか、長引きたくないw)
黄蘭早 :「ああ、色々とありがとう」

4.仙人たち、天森道人に会うこと


GM :では皆は、一本道をテクテク進み、祠に着きましたw
申天武 :着く頃に、また残念なお知らせとかないだろーなー>GM
GM :(無視して)保邑から祠まで6刻(3時間)ほどかかりました。
GM :山の中腹に祠が見えます。綺廉洞(きれんどう)という額がかかっていますね。
紫翼華 :七星剣の曇りとか、見ておいたほうがいいかな?
遙志蓉 :「ふむ……(七星剣を見て)特に曇っている様子はないぞ」
黄蘭早 :じゃあ、呼び出すしかないな。「頼もう! 天森道人様にお願いしたきことがあって参りました」
紫翼華 :曇ってないなら……普通に訪ねる……かな。
GM :では、祠から声が聞こえてくる。「どなたじゃな?」
申天武 :「うん、あーそのー。それを思い出したくて来たんだな」
GM :いや、自分の名前とかは覚えてるよ、まだw
申天武 :うん。周辺の記憶って意味でちょっと大げさに言ってみた感じー。
天森道人 :「わしが天森道人じゃが……お願いとは何じゃな?」
黄蘭早 :「我が名は黄蘭早。旅の道士なのだが、今は師匠の名が思い出せないので、怪しい名乗りなのはご勘弁いただきたい」w
申天武 :「お、おいらは申天武。天丼じゃなくて天武」
天森道人 :「師匠の名も思い出せぬとな? それはまた面妖な事じゃのう」
紫翼華 :「紫翼華……みんな名前以外の自分のことは思い出せないの」
黄蘭早 :「今はまだ何とかなっていますが、時間と共に記憶がどんどんあやふやになっていっているのです」

 必死に窮状を訴える一同に対し、天森道人はしばらく考えてから……次のように言った。


天森道人 :「わしは仙人ということになっておる。確かに、かつては天朗大仙のもとで召鬼術を修行し、多少の心得を得た。だがどうにも、仙骨に恵まれておらぬようで、途中で仙道を捨て、俗に戻った身だ」
天森道人 :「今では、陽気の集まるこの地で細々と暮らし、残りわずかとなった寿命を少しでも永らえておる」
天森道人 :「記憶を失いつつあるということだが、それについては心当たりがないわけではない」
紫翼華 :「心当たり!」
申天武 :「あるのか!」(嬉)
黄蘭早 :「本当ですか? ぜひ教えてくれ」
天森道人 :「かつて、わしの兄弟子に天嵐(てんらん)という者がいた。わしに比べるとはるかに天稟に恵まれておったのだが、あろうことか邪術に手を出して洞より放逐された。その邪術こそが、三尸(サンシ)を用いて人の記憶を奪っていくものだ」
申天武 :「じゃあ、おいらたちはその術にかかってるってことか!」
申天武 :……三尸?

 三尸(サンシ)
 人間の体内に巣食う、霊的な存在。頭に青古(せいこ)、胸に白姑(はくこ)、腹に血尸(けっし)と呼ばれるものがいて、この三匹を三尸と呼ぶ。人間の魂魄に寄生しているような存在で、三尸の行動が活発になると、精神的に不快になったり、体調を崩したりする。


GM :召鬼の術者なら、常識として知っているものです。>三尸
申天武 :「いつそんな術にかけられたんだおいらたち……」
飛潤花 :「寝てるうちに……でしょうか……うー」
紫翼華 :寝る前はなんにもなかったのかな(寝る前のことも覚えてないのかなw)
黄蘭早 :「三尸は精神に対して働くからな。まず、掛けられた段階の記憶をやられたか。全員眠らされて、その間に術を掛けられたのか……」
天森道人 :「お主たちの窮状はよく分かった。かつての師を訪ねてみよう。もっとも、わしは洞から逃げ出したも同然の者だから、あまりいい顔はされぬであろうが……」
申天武 :「よろしく、お頼みします」>天森道人

 申天武 :おいらの術に、「精神の金行に働きかけて冷静さを呼び戻す」ってのがあるんだが。三尸による精神障害には効果、ないかなぁ……
 GM :人間の精神に寄生している存在が引き起こしている現象なので、精神を落ち着かせてもあまり意味はない。
 申天武 : はっはっは。やっぱりなー(爆)
 黄蘭早 :人の中にいる、三尸って見ること出来なかったっけ?
 GM :召鬼なら見れる。ただ見れるのと、解除できるのとでは別だ。


紫翼華 :一筆はこの人なら文字は読めそうー。でも今あんまり解決にならなそうー。
GM :他人の師匠の一筆を使うことはできないよw
紫翼華 :師匠の名前ぐらいわかんないかなーとかw 今思い出しても意味ないけどw
申天武 :「あと、このまんまだとおいらたちどうなるんだ? もっとどんどん忘れてっちまうのか?」
飛潤花 :……あれ? でも天嵐、と言う邪仙は近くにいる……気がするんですが。それともその三尸を使う術というのは離れていても効くんでしょうか。
天森道人 :「わしも召鬼術の心得はあるが、恐らくお主らの記憶を奪っているのは天嵐が用いた邪術。わしにも詳しいことは分からぬ。ゆえに師匠を訪ねてみるのじゃ」
天森道人 :「だがくれぐれも三尸の術は使ってはならぬ。記憶の薄れがさらに悪化するはずじゃ」
飛潤花 :「なるほど……」
紫翼華 :三尸の術…ってどれだろ?
GM :召鬼術のひとつだから、黄蘭早以外は関係ないw<三尸の術
黄蘭早 :記憶を探るってのはあるけど、記憶を消去するのは知らないな。
申天武 :その天嵐って邪仙がやったとして、一体何のために師父の記憶なんて消すんだ。意味わからん。
申天武 :ま、今考えてもしょうがない……っか。
黄蘭早 :一応『祈願 祓鬼』の符はあるから、他人に付けられた三尸なら払えるかもしれないが……
紫翼華 :でも使ったらあぶないよー。
GM :天森道人は出発しようとしていますが、他に聞くことはナイデスカ?
申天武 :「訪ねるって、だいぶ時間かかるのか……ですか? おいら達にはあんまり時間ないかもしれないし」>天森道人
天森道人 :「いや、明日の朝には帰れる。たとえ仙人といえど、丸二日もあれば自分自身の記憶を失ってしまうじゃろう。そうなれば手遅れじゃ」
紫翼華 :今から一晩……
申天武 :時間との戦い……だな。
天森道人 :「くれぐれもここを離れぬように。わしのことすら忘れてしまうかもしれぬからの。じゃがここに残っていさえすれば、わしは戻ってくるのじゃから。うっかり出ていくと、もう会えぬかもしれんぞ」
黄蘭早 :となると、1日以上経つと、仙人時代の記憶を失ってしまって、その前の記憶しかない状態になるかもしれないのか。
紫翼華 :やっぱり日記作戦しようw

 天森道人は「飛来椅」を用意して、師の下へと旅立っていった。



5.仙人たち、恐迷舞剣陣に挑むこと



 不安になりつつも、綺廉洞で一夜を過ごす一同。
 彼らの記憶はさらにヤバイ事になり、心配になって食糧の差し入れに来た毛杉海の顔すら忘れる始末。
 そんな様子を見た毛商人は「早く良くなって下さいましね」と言い去っていった。


GM :しかし彼の願いも虚しく、その日の夜になると、君たちはお互いの顔や名前も完全に忘れるようになったw
申天武 :「まずいな……こんなに誰もわからないんじゃ。誰も信用できない」
GM :飛潤花は、日記を書こうとしてたっけ?
飛潤花 :はい。
GM :ここにいる面子のことを書こうとすると、名前が思い出せず書けない(爆)
飛潤花 :その場合は慌てず騒がず……甲乙丙丁、であと性別と年格好を付記しておきます(何
紫翼華 :日記を見るのを忘れたら何にも意味がなくなるんだけどね!(笑)
飛潤花 :記憶が無くなれば無くなったでやりようがあるものです。えーーっと、「かゆ うま」と(何
紫翼華 :それはもうダメな合言葉のような気がする>かゆうま
GM :では、君たちはよく分からんけど多分仲間だろう、仲間なんじゃないかな……という人たちと一緒に綺廉洞で一晩過ごした。
GM :翌朝になると、祠を訪ねてくる老人の声がします。
紫翼華 :「だれですかー」
GM :「わしだ。天森だ」
黄蘭早 :「天森……誰だ?」
GM :うん。君たちはすっかり、天森道人のことすら記憶にない
飛潤花 :大丈夫です。日記に年格好と仮名として「中」と。もちろん赤字です(何

 ゴメンそのネタわかんない(笑)


天森道人 :「……どうやら、確実に症状は悪化しておるようじゃな」(嘆息)
申天武 :「だから誰さー」
紫翼華 :(天森道人、疲れるだろうなあ)
天森道人 :「とにかく、お主らの記憶を取り戻すべく動いておる者じゃ。手がかりを持ってきたぞ」
申天武 :「おお。何か協力してくれてる人だったか!ありがとう!」(握手してぶんぶん)
申天武 :手がかりはメモってね。忘れるから(爆)
天森道人 :「この山の頂上は、陽気が天上から吹き込むようになっておる。そして、そこに恐迷舞剣陣(きょうめいぶけんじん)という陣を師匠が作り、中に仙宝を封じている」
天森道人 :「この仙宝こそが、お主らの記憶を癒すことができるのじゃ」
紫翼華 :封印されてるんだ……なんでだろう?
天森道人 :「師匠にかけあって、この仙宝を取り出し、わしが使う許可は得た。じゃが師匠は多忙で、陣を解くことまではできぬそうだ。もはや無理にでも突破しなければなるまい」
申天武 :それで記憶を取り戻せるなら、やったるでー。
黄蘭早 :「ならば、急いでその陣を突破しよう」
飛潤花 :やるしかないじゃないですか。
GM :では、山頂に上っていただく必要がありますw
申天武 :よくわからんが多分仲間なそこの人達。記憶のない者同士、協力しあおうじゃないか。
黄蘭早 :(しかし、何かこの老人、引っ掛かるな……用心はしておくか……)

 一行は仙宝「飛来椅」や、申天武の乗騎「株遁」などに乗り、山頂へと向かった。


GM :では、頂上に着いた。そこには縄と旗を使った円形の陣が敷かれています。



申天武 :な、なんだー?
紫翼華 :「恐」がいっぱいある……
GM :線は縄、四角は旗です。LとRは、木の像だと思って下さい。
天森道人 :「ふむ。あれが恐迷舞剣陣のようじゃな」
飛潤花 :……何というか、八門鬼門遁甲陣を思い出します。まあ、狂門がないだけマシですか……
申天武 :怖、迷、剣、舞 だけど、剣がないな……
紫翼華 :黒いところはなんだろ?
GM :黒く塗りつぶされているのは、旗の模様です。
申天武 :像をLとRに分けてるのは、2種類の像ってこと?
GM :そうだね。上から見る限り、木像Rは三面六臂、木像Lは一面二臂(普通の人間と同じ)です。
紫翼華 :模様のある旗に囲まれたのが気になるな。
天森道人 :「陣の真ん中に仙宝が封じられておるはず。……ちなみにわし、戦う力とかもはやないので、できるだけ守ってくれるとありがたい」w
申天武 :まずは調べてみるしかない、か。とっかかりがー。
GM :ちょっと調べると分かることですが、縄が張ってあるところはまたげない。透明な壁のようになっている。
申天武 :天森道人から何かヒントめいたものは得られない?
GM :天森道人も、具体的にどんな陣なのかは知らないようです。
申天武 :縄はまたげない……旗か。一番下にある旗を通ればまず中に入れる……かな?
GM :そうだね。どうやら旗が扉の役目を果たしているようだ。
飛潤花 :えーっと、志蓉、様? 我知術理見陣を使っていただけますか?

 遙志蓉が風水・卜占の術のひとつ「我知術理見陣」を使って陣を調べるが、裏成功の目が悪く大した事は分からなかった。


黄蘭早 :入ってみて、調べていくしかないと言うことだなw
GM :では、最初の部屋に入ってよろしいですね? 部屋っつーのもナンだけどw
申天武 :まず最初の旗から踏み込んでみよう。最も下のトコへ。
GM :では、最初の旗をくぐると、地面に次のような詩文が書かれているのが目に入った。

 (原文)    (書き下し文)
 清徳誘天界  清徳は天界に誘い
 濁業誘冥界  濁行は冥界に誘う
 人見其徳業  人はその徳業を見る
 舞剣刻弱者  舞剣は弱者を刻み
 恐室破強者  恐室は強者を破る
 不迷足者無  足を迷わざる者はなし
 右将守近道  右将は近き道を守り
 左将守遠道  左将は遠き道を守る


GM :なおこの入り口の部屋、左右に旗があるけど、その前に木像が立っている。
申天武 :右将は三面六臂のR,左将は一面二臂のLだろうなー。
紫翼華 :近いのは、右みたい。
申天武 :左将が遠い、右将が近い……なら、その順に回るというのが合ってるのかもしれないな。
申天武 :わざわざ近道の案内をしてくれてるんだ。そっちに行くか?
黄蘭早 :時間はあまり掛けられんからな。

 詩文に記されている「近き道」を進もうとする一行。
 すると詩文通り、三面六臂の像(右将)が動き出し、襲い掛かってきた!



6.二竜剣、大活躍すること


GM :という訳で、戦闘開始。敵は右将1体。
黄蘭早 :先手を取れれば、一体だからなんとかなるか?
GM :んじゃ、毎回、好きな人が主導権を遙志蓉になり代わり振って下さいねw

 主導権争いでは敗北したため、遙志蓉が仙宝「先手筮竹」を使用して主導権をひっくり返す。お約束である(笑)
 申天武が毎度おなじみ「針雨符」を使用するが、これまた裏成功に頼らざるを得ないひどい出目、しかも反動により「能力値のどれかが6日間1ポイント低下」するハメになる。紫翼華も攻撃の符を飛ばすが、出目が7で抵抗される。
 「央華封神」というゲームは裏成功ルールが存在するため、実は7が最も低いダイス目だったりするのだが……反動でひどい目に遭うのと当たらないのと、どっちがマシだろうか? 意見の分かれるところだろう(笑)



 紫翼華 :とてもいつもの展開ー(笑)



 ※いつもの展開:とにかく当たらない、ダメージしょぼい、戦闘が長引く……というのがそうらしい(笑)


GM :では次の方。
黄蘭早 :んー、まずは二竜剣を飛ばす。
黄蘭早 :二竜剣 #2d6+5=7(5,2)+5= 12
GM :受けを宣言。#2d6+5=5(1,4)+5= 10
GM :う、こんなヘボそうなのに当たったw
黄蘭早 :お、当たった。じゃあ、ダメージ。#1d6+5=2(2)+5= 7
GM :連続攻撃しますか?
黄蘭早 :出来るのならするが……ただ、そうなると二竜剣の攻撃が移動攻撃じゃなかった、ってことですぐ近くに像がいることにw
GM :二竜剣って連続攻撃じゃないのね。じゃあこれで終了かw
飛潤花 :わたしは待機しておきましょうか。回復用に。
飛潤花 :(使役獣も微妙に使いづらい。まだ坐南も小さいままだし)
GM :では、右将が動きます。近くにいるのは……二竜剣だけか?w

 三面六臂でも一対一、しかも仙宝の二竜剣相手では相性が悪い。
 二竜剣は右将の攻撃を難なくかわし、次のターンである。


遙志蓉 :「敵は動きが鈍いな。たたんでしまえ」w
申天武 :袖の中の針雨使っちゃったから、おいらは接近戦する予定。
紫翼華 :こっちの符は行使値が修正6のと7だから、それより接近での修正が低い人からいくのがいいかも。
黄蘭早 :二竜剣が攻撃/受けが5だな。
申天武 :接近戦だと、おいらは攻撃力6……二竜剣からかな。
GM :んじゃ二流剣の攻撃か(何)
申天武その名前も忘れてるーー!?>二流剣
黄蘭早 :では、二竜剣からだ。#2d6+5=10(6,4)+5= 15

 二流、もとい二竜剣の攻撃は首尾よく命中。しかも……


黄蘭早 :ダメージ。 #1d6+5=4(4)+5= 9
GM :うーむ、かなり喰らった。ヤバイなw
黄蘭早 :連続攻撃いくぞ。#2d6+5=10(6,4)+5= 15
GM :たかw(コロコロ)当たり。
黄蘭早 :ダメージ二撃目。 #1d6=2(2)= 2
GM :ふむ。まだ何とか持ちこたえているが……w
黄蘭早 :もういっちょ。 #2d6+5=5(4,1)+5= 10
GM#2d6+5=3(2,1)+5= 8
GM :うそーんw
紫翼華 :えー、すごいw
飛潤花 :……記憶ない方が強いんじゃ(何
黄蘭早 :ダメージ三撃目。 #1d6=6(6)= 6
紫翼華 :強いよー!?
GM :げふ、その攻撃で木像は破壊された。どんがらがっしゃーん。
申天武 :連続攻撃が見事に決まると爽快だなー。

 紫翼華 : こんなに誰かが活躍したのは初めてのような記憶がします(笑)
 飛潤花 : と言うか、何あのダイス目。 二流って言われて発憤した?(何



 どうやら記憶喪失のせいなどではないらしい……(もらい泣き)


黄蘭早 :くるくると回転した二竜剣が手元に戻ってきて、鞘に納まるとw
紫翼華すごい強い味方とインプリンティングされたよ!
飛潤花騙されてるー!?
天森道人 :「これでこの旗はくぐれるようだな」
申天武 :やったーこわけたー(何方言)
紫翼華 :旗の向こうにLがいるよね。
黄蘭早 :まあ、進んでみよう。
申天武 :多分、くぐろうとする者を攻撃するんだろ。向こうのは大丈夫な気がする。
GM :ちなみに、旗の向こうの木像Lは、君たちがやってきても反応しない。
紫翼華 :よかったー。
GM :と、んじゃ、時間的にも頃合なので、ここらで切りにしましょうか?>ALL

 一旦幕引きとなり、セッションは後日に持ち越しとなった。
 恐迷舞剣陣の恐ろしさは、まだ始まったばかりなのだ! あんまり恐いカンジしないのはきっと気のせいだ!(泣)



 (後編に続く)


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