【ダンジョン日報】閲覧室に戻る
【ダンジョン速報】に戻る

ダンジョン速報10 集結!



 激戦の末、エアージャイアントを倒したファーストパーティ。 (激戦の模様は前回を参照)

セニア : でも、本当の戦いはこれからだ!
マリア : 次の作品をおたのしみに!
テオ : って終わらすな!

 地下8階。戦いを終え、しばしの休息を取るセカンドパーティ。通路の奥から聞こえてくる足音。
 出口のないダンジョンで、2つのパーティの邂逅の時がついに来た。

セニア : 「!」

ク・リトル・ケトル@GM : 「おおお! 我が妻ケトルックルーよ!」
ケトルックルー@GM : 「あなた…会いたかったわ。今までロクすっぽ連絡ナシで、仕送りも滞っていたのよ! どう説明つけてくださるの?」
ク・リトル・ケトル@GM : 「……」

ブレイズ : 「……生きてたか、我が弟」
フレイム : 「生きてますとも、我が主」
ブレイズ : 「クックック! そうとも、死んでもらっては困る」
フレイム : 「ああ、なんであんな約束したんでしょうねえ、私」

マリア : 「ここにおられましたのね」
ジル : 「……」

セニア : 「!!!(げしげしげしげし)」
ジン : 「(へんじがない。まるでしかばねのようだ)」
テオ : 「(ジンに)おーい、無事か? ねー…姉貴」
イスト : 「何か不穏当な発言と、衝撃の再会があちこちで繰り広げられているな」(笑)
リコル : 「え、テオ……と、テオと」
イスト : 「ひさしぶり。元気そうでなによりだ」>リコル
リコル : 【リコルはしばし固まっている!】

ブレイズ : 「ックックックックック! よくもまぁここまで縁者が揃ったものだ! これも運命の為せる業って奴か?」
フレイム : 「だとしたらとんでもなく歪んでるか捻れてるんでしょうね。運命と言うのは」

ジーナ : 「って。あれは…」
ジーナ : いきなりすごい勢いで駆け寄って「タック、タックじゃない。あーもう心配させてー」(がっしと抱きしめる)
ジーナ : ジーナ突撃の勢いで、近くにいたテオがはねられる(何)
テオ : 【テオは壁にめり込んでいる】
タック : 「マ…ママ?!」 タックは目を白黒させるばかり。「い、いたた、痛いよーママー」
ジーナ : (ゆらぁり、と顔を上げてセカンドパーティを眺め渡す)「そう。あなたたちが息子をかどわかしたのね。知った顔もいるみたいだけれど……」(鋭い眼光を向けつつ)
タック : 「ちがう! ちがうよママ。みんなみんな僕を助けてくれたんだ!」
フレイム : 「タック君は貴方を探しに出た、と言ってましたがね?」(即座にカウンター)>ジーナ
ジーナ : (フレイムの言葉など聞いてない)「ああタック。怖かったでしょう? 今からみんなぶった斬ってあげる。だからこんな奴らをおもんばかる必要はないのよ」
リコル : 「ちょ、話聞いてーー!!」
フレイム : 「……ほほう、殺りますか?」
ジーナ : 「…お望みとあれば」
トリガ : 「まずいです。私のアーチャーとしての勘が、危険を告げています!」
セニア : 「…え、何?皆どうした?(がすごすがしごしがす)」
タック : 「僕、ママを探しに来てたんだよう。それに、僕だってザトン倒したパーティの一員なんだ。もう爆裂だって撃てるんだから。足手まといになんてなってないもん!」
リコル : 「うん、さっきの戦闘はタックの魔法だけで決着がついたようなもんだったんだって!」
タック : 「ママの、わからずやー!」(ダッシュで逃亡)
ブレイズ : 「まぁ、なんだ。落ち着けジーナ。ほれ、坊やが逃げたぞ」
ジーナ : 「な。た、タック??!」
ブレイズ : 「……あと貴様らも落ち着け、な」
イスト : 「まったくだ」
ブレイズ : 「でないと……(鮫のように嗤う)シメるぞ?」
セニア : 「そうだよ。皆落ち着こうよ(がすごしげしげしごしす)」
テオ : お前が落ち着けーーー!!>セニア
ブレイズ : (セニアの頭に手榴弾をゴリゴリと押し付けながら)「人が、言葉で、解決しようと、努力してる間に、言う事を、聞けよ?」
セニア : 「…いや、あたし何かした?」
ブレイズ : 「ナチュラルに殺人はやめとけ」
ジン : (床にめり込みつつ)「…あの、前一度お会いしませんでしたっけ?」>ジーナさん
ジーナ : 「……知ってるわ。貴方がジンでしょ。セニアがよく言ってる」
ジン : 「いえ、ダンジョンの中で…息子さんのことをお話した覚えが」
ジーナ : 「前にアブドゥールの前で醜態さらしてたっけね…」(表情がうつろだ)
ジーナ : 「ああ……どうやら母は嫌われてしまったみたい……」(がっくりとうなだれる)
トリガ : 「えっと…。そうですよ、みなさん一旦落ち着いて、お弁当でも食べましょうよ。」
リコル : 「トリガは落ち着きすぎだと思うの」
トリガ : 「だって、慌てても良い事ないじゃないですか。」>リコル
ク・リトル・ケトル@GM : 「…えー。皆様、ご歓談のところ失礼ですが…」
リコル : 「はーい、ヤカンのひと、タックがいません」
ジーナ : 「は。タック!」
ク・リトル・ケトル@GM : 「タック殿でしたら、すぐに戻って来られるでしょう。未だにこの迷宮は閉じられたままですし」
ジーナ : 「……いいわ。私が連れ戻してくる。私の、息子だもの」

     *     *     *

 タックは、暗く口を開けた階段の入口に立っていた。
 底からゆらゆらと流れてくる、ぬるい風と瘴気。

タック : 「ここから…ものすごく邪悪な感じがする。立ってられないくらいに」
ジーナ : 「そこはさらなる地下への道。私達は、今そこから上がってきたの」
ジーナ : 「……キルケを倒さない限り、このダンジョンから抜けることはできない」
ジーナ : 「母がきっとそんな奴ぶった斬って、タックをもとの世界に帰してあげるわ。だから安心して……」
タック : 「違うよ! それじゃ駄目なんだ! キルケさんはほんとはやさしいお姉さんなんだよ。【神々の力】が外に出ないように、体を失ってまでザトンさんと一緒に封印をしてたんだ!」
ジーナ : 「……タック」
タック : 「最初は、ママを探しに来てた。でも、今は違う。僕は、もとのやさしいキルケお姉さんに戻ってほしい。やっつけるんじゃない。そのために戦うんだ」
ジーナ : 「……本当に、強くなったのね」
ジーナ : 「戻るわよ。何にしても、歯車の狂ったこのダンジョンを抜けるには、全員の力が必要よ。もちろん、あなたの力もね、タック」
タック : 「うん……。うん!」