2008年02月10日
2008年02月13日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【番外5】 たたかうバレンタイン

  チョコレート大作戦!? 前夜





 城塞に、チョコレートをプレゼントするという謎の純和風な風習の噂が広がっているという。
 発信源は……

 こいつだ!


 いや、これ誰かって?

スクウィー : 「へっへっへ。上手いこと噂をばら撒いて、チョコをゲットしまくってやるんだぜ」

 様々な思惑が飛び交い思いが交錯する、血で血を洗う混迷珍走戦慄らぶらぶのバレンタイン。誰が誰にチョコレートを渡すのか。そしてスクウィーは大方の予想通り涙の海に沈むのか? そもそも城塞内にチョコレートなんてあるのか?!

 たたかうバレンタインの幕が、今上がった!!





今回の参加メンバー


イリス
骨董屋

ニイ
忍者

アリス
狂戦士

ナギ
妖騎士


シオン
賢者

シーラ
司教

カイマ
魔導師

ゼファー
聖騎士

スクウィー
盗賊
イザベリー 吟遊詩人。バイゼンパーティ。バイゼンに心酔しているがたまにジャドにツンデレる。
テンサイ 何でここにいるのかわからない変人科学者。今回はチョコレート販売員。



◆Scene01◆ チョコレートの主成分
ニイ : そしてスクウィーが『親切に』教えてくれたチラシには、テンサイのチョコレートフェアが(何)
テンサイ : 「さあさあ、寄ってくるのであーる。小生が錬金術の限りを尽くし完成した、意中の人と仲良くなれるチョコレートなのであーる」(笑)
イリス :  何が入ってるんだ!

カイマ : ニイ、取り締まりに行かないと(笑)
ニイ : 「何故? 別におかしなことをしているわけではないのに」
テンサイ : そう、なんにも怪しくない(何)
イリス :  中身が怪しいよ(笑)
カイマ : テンサイ放置していいのかー(笑)


テンサイ : 「ただしこの商品は、お客様による組み立てになっているので、家に持ちかえり、コソコソ作るのが吉なのであるぞ」
ニイ : 「チョコレートって、組み立てるものだったのね…」
イリス :  「食べ物のはずなんだけど…わたしたちが知ってるのと違うのかしら」
テンサイ : 「自分で加工する事によって、好きな形に出来るのであーる。詳しくは取説を読むが良い」
ニイ : 「スクウィーが言っていた。チョコレートはカタチが大事って」
テンサイ : 「形……、なるほどそれも重要ではあるが、チョコの主成分は愛しさと切なさと心強さであるからして、半分はやさしさで出来てるのであーる」
ニイ : 「その成分表示は論理的におかしい」
イリス :  「やさしさは、どこに…?」
テンサイ : 「加工段階で、貴様らが入れるのであーる。それによって、大幅なコストダウンに成功したのであーる」
ニイ : 「(やさしさの入れ方…魔力を込めるみたいなものかな……)」
シオン : 「して! おねだんはいくらら!」
テンサイ : 「値段……………………、おぉ。金なら一枚、銀なら五枚なのであーる」
クレース : (『さては考えてなかったな?』)
テンサイ : 銀貨五枚でも買えるけど、金貨一枚でも構わない。というテンサイのやさしさですよ(笑)

イリス :  やさしくねえーーー!!!(笑)
ニイ : やさしさは、半分だけ
シオン : バファリンですか…
テンサイ : もう半分は人に言えない錬金術の不思議材料で出来ている(笑)


シオン : 「それはやすいらー!! おとくらー!(棒読み)」
シオン : 「一つ貰うらー! これで、い、いとしーのかれのこころをげっちゅーらー」(棒読み)
イリス :  「好きな人、いたのね…」
シオン : 「…ところで、いとしーのカレーって何カレーら?」

イリス :  シオン……サクラのバイトか……


テンサイ : 「このチョコなら、愛しの彼から嫌な上司まで、どんな相手にも通用するのであーる。ただし、使用感には個人差があることをあらかじめご了承ください。なのであーる」
イリス :  「その日に使うチョコって特別なものらしいから、買ったほうがいいのかしら」
テンサイ : 「今なら、一つ買ったらもう一つオマケでつけるのであーる。さらに、調理用のボールまでついてくるお徳さ加減なのであーる」
イリス :  「そうね、買ってみようかしら。チョコには変わりないのだし」
テンサイ : 「作り方から、やさしさの込め方まで書かれた親切っぽい取説もついてるから、安心なのであーる」
ニイ : 「やさしさの込め方は必要ね。私にはよくわからないから」
シオン : 「愛を込めて作るら!」
シオン : 「とこいで、イリスはだれにあげるら?」
イリス :  「ゼファーと、カイマさんと…」
シオン : 「おお、それは『ギリー』というやつらね!」
イリス :  「『ギリー』…専門用語が多いのね」
シオン : 「オキモチをこめるのが『ギリー』で、愛を込めるのが『ホンメー』らよ!」
ニイ : 「私にこの風習を教えたスクウィーも欲しがってた。シオンは同じパーティだけど、あげないの?」
シオン : 「シオン、すくいーにあ義理も愛もないら」
ニイ : 「あれには、パーティメンバーには普通あげるものと教わったけど」
シオン : 「ゴウザとジュークにはあげるら、ギリーを」
シオン : 「おねーらんたちは、『ホンメー』ないのら?」
イリス :  「すぐに思い浮かぶほどの人は、いないわね」
ニイ : 「わからない。初心者だから
シオン : 「じゃあ、皆に優しさおすそわけら!」
イリス :  「皆…知り合いってだけなら、バイゼンさんたちにも?」
ニイ : 「確かに、お世話には、なってるね……」
ニイ : 「く……。ジャドには違う意味で世話になってるけど、あげるべきなのか……?」(煩悶している)
シオン : 「プレゼント、贈り物、贈りたいって思う人にって、だってら」
イリス :  「カイマさんからはね、一番大事なやつに一番でっかいのって聞いたのよね」
イリス :  「もしかして、……?」
ニイ : 「アイは……量?

テンサイ : ひどい勘違いを始めている(笑)


シオン : 「質もだいじら?」
シオン : 「あんまあげすぎると、ありがたみうすれるらしいら」
イリス :  「いっぱいあげたほうが嬉しいんじゃないかしら…」
シオン : 「ほんめーは、いっこら。一番大事なのら」
ニイ : 「……誰か一人、ホンメーを決めなければいけないのね」
イリス :  「『ホンメー』は一個ね。メモしておかないと失敗しそう」 製作キットの箱にかきかき。
イリス :  「あ、失敗したときのためにもう一つください」
テンサイ : 「いくらでも買っていくのであーる。……なにしろ材料費はタダみたいなもんであるからして(ボソ)」

イリス :  なんだ? 材料はなんだ!?
シオン : カカオじゃないの!?





◆Scene02◆ チョコレートの意味
スクウィー : 「で、何でオレっちがこんなところに呼び出されてんだニイ…長官」
ニイ : 「貴方にはまだ教えてもらわねばならないことがある」
イリス :  「え…あ、その……こんにちは」
スクウィー : 「あ、どーもお久しぶりっスおじょーさん。……なんでーシオンもいんのか」
シオン : 「いるらよ!」
スクウィー : 「お、おうこんにちわ。(無理矢理にこやかー)」
イリス :  「ニイさんとはお知り合い…?」
スクウィー : 「ん。そ、そうそうそう! それはもう!」
ニイ : 「部下」(きぱ)
ニイ : 「彼がこの不思議なイベントの情報源」
イリス :  「もしかして噂の出所?」
スクウィー : 「不思議たーなんだよ、あ、いや何ですかよ長官、一年に一度しかないすっげー大事なイベントなんだってのによー」
イリス :  「そんなに大事なイベントだったなんて……」
シオン : 「すくいーもしかして……チョコ、ほしいらー?」
スクウィー : 「そう。だから悪い噂の発生源のような言い方はしないで欲しいのですよお嬢さんー、あとシオンオメーのチョコはいらん。カザンにでもあげとけ」
シオン : 「むかすー! けしかけるらよ!」
スクウィー : 「……ハッ!?」(きょろきょろ)

スクウィー : ところでカザンはシオンといつも一緒なのか。
シオン : 町に出るときはおるすばんですね。
イリス :  もしかして、今けしかけられたいんですか!?
スクウィー : 今けしかけられなくてほっとしてんだよ!(爆)
シオン : 笛を吹くと飛んできます(何)
スクウィー : くんな。


イリス :  「そんなに大事なら、アリスさんとナギさんにも教えなくちゃ」
ニイ : 「そうね。スクウィー、貴方も来なさい。説明を求めるから」
スクウィー : 「っけ、めんどく…(待てよ?上手く説明すりゃオレっちもチョコ大量ゲットのチャーンス)」
スクウィー : 「きらーん。わかりました。行きましょうニイ長官」(きりっと)
ニイ : 「きらーんまで喋ってる……」
スクウィー : 「つーか誰か一緒に作るヤツがいるんならさっさと誘わないと、Xデイはもう明日だぜ」(わせわせかけ足)
スクウィー : 「(そーすりゃオレっちのもらいが増えるかも。ムフフ〜〜♪)」

 と、いうわけでそこに。


アリス : では、通りすがりましょう(笑)

 ナギとアリス様が加わりました(笑)


ナギ : イザベリーはどーすんのかな……バイゼンにチョコを贈るか? というと……違う気がする。
アリス : イザベリーにこのことを教えてみましょうか。それも、極めて真実のままで(笑)
ナギ : 真実ってなに(笑)
イリス :  好きな人にあげること(笑)
アリス : そう(笑)
アリス : とりあえず、ニイにチョコレートの作り方を教えるのとイザベリーにバレンタインデーの真実を教えることを目的にしましょう(笑)
アリス : 「好きな人に、愛情の全てをチョコレートに託し渡すこと」と。何故か真実を知っているアリス(笑)
ナギ : そう伝えるか。そうなると、ますますイザベリーは悩んでしまうだろうな(笑)
イリス :  スクウィーが最初に、「世話になってる人に」と言う方向で広めたんじゃないかな、と思ってるので一部の人しか本当のことは知らない(笑)
スクウィー : 「ギリーが大事なんだぜ!(オレっちがもらうために!)」
ナギ : 「要は、みんなでチョコを食べるイベントでありますな!」
ニイ : 「……女性から男性へ渡すみたい」
ナギ : 「では、ピピン殿とかに渡せばいいんでありますな。ええと……小官は食べられないんでありましょうか?」(おずおず)
スクウィー : 「……いや、ま、渡した後はどーしよーといいんだけどよ。ってハッ! きょ、教官どの。サー」
イリス :  「そうね、みんなで食べるほうが。チョコとか、お菓子を食べたりあげたりするのってそんなに特別な感じじゃないし」
アリス : 「ふふ、実はそうでもないのですよ。料理とかでも、特別な一品があるでしょう? 同じように、特別なチョコレート、と言うのもあるんです、この日のためにね」
スクウィー : 「(げ。この女知ってやがる、って目でアリスを見てる)」
アリス : (にやり)

アリス : 「それと……」(ニイを見て)「渡すのは別に異性に限るわけではないですからね」
ニイ : 「そう…なの?」
カイマ : ニイが狙われている。





◆Scene03◆ チョコレートは愛で溶かす
ナギ : 「で、ええと……チョコレートってどうやって作るんで?」(笑)
ナギ : チョコレートに砂糖まぜるのは16世紀。チョコを固めるのは19世紀の技術でやんす(笑)
アリス : 大丈夫。ここは16世紀でも19世紀でもないですから(にやり)
シオン : ……あ、ティアが居るからチョコケーキは存在してたんですよね。

 そのチョコケーキは恐ろしい物体です。


ナギ : つまり、チョコケーキもティアのれっきとした錬金発明だったのだね(笑)
ナギ : 味がひどかったのも、ある意味史実に忠実でリアルだったと!(笑)
ニイ : アイテムの紅のチョコレートは…チョコレートのような…恐ろしい何か……(爆)
ナギ : 魔界の物質です。その証拠に動物に与えると死ぬ(笑)
ニイ : それホンモノでも同じ(笑)

 チョコレートを動物に与えてはいけません、はい(苦笑)


ナギ : 固形チョコはテンサイの発明ってことじゃないの?
シオン : 「きっとんとん、お買い上げら!」
スクウィー : 「ああ、このテンサイ印のチョコ構築キットがあれば楽勝だってな!」
シオン : 「じーじー」
スクウィー : 「こっちみんな」
イリス :  「これで作ると特別になるってことかしら。『愛情の込め方』っていう説明書が入ってるのよ」
ナギ : 「なんと書いてあるでありますか?」

取扱説明書
1:溶かしたチョコを用意します
2:熱視線で愛を注ぎましょう。簡単ですね?




イリス :  ビーム(笑)


イリス :  「『薬は別売りのキットを買って入れましょう』」
イリス :  「『別売りのメッセージカードも添えると愛情がアップ』………」
ナギ : ものすごいダマされてる(笑)
ナギ : 「ええと、材料というのは……カカオマスでありますか? これだけ?」(笑)
テンサイ : テンサイキットは、チョコ入ってますよ(笑)
シオン : 「これをとかして! かためるら!」
ニイ : 「わざわざ溶かして固めなおす意味がわからない……」
シオン : 「作った気分を味わうら」
イリス :  「……形が重要だからじゃないかしら?」
ニイ : 「なるほど。形」
イリス :  「中に入れるものを他とは違うようにするとか。豪華にする以外にも、薬を入れたり……って」
アリス : 薬はだめでしょー(笑)
アリス : 「形が重要ですからね。あと、売っているものと違って、多少の加工も出来ますからね」
アリス : さて、では……そこにあるもの、全部買い占めましょうか(何)
イリス :  「…全部!」
シオン : アリス様、どんだけつくるらー(笑)
アリス : 理由は簡単で、これ、教会で配る気なのです(笑)
アリス : 下手に商売させたくないとゆーか……状況をコントロールしたいとゆーか(笑)
イリス :  策士、策士がいる!
テンサイ : 「おおー、全部買っていくとは、気が多いと言おうかー、罪深いと言おうかー、まあセコセコ組み立てるが良いのであーる」(笑)
アリス : 「罪深いのは、あなたでしょう……?」(クス)
アリス : アリスは何でも知っている(何)

ニイ : 組み立てる……。もしかして、溶かすこともできない硬度のチョコレートをレゴブロックのように組んで作るのでは…(爆)
イリス :  私も何かそんなイメージが。


テンサイ : 「熱を加えるまでは、アイアンゴーレムが踏んでも壊れない、脅威の耐久性を実現しているのであーる」
アリス : どんなチョコだ……って言うか、それチョコじゃない……!
ニイ : (試しにガキっと)「かめない……」
テンサイ : 錬金術師のテンサイ作ですから。自称:柔らかいっぽい石?(何)
シオン : れんきんずつ、すごいらー(笑)
アリス : くっ、これだから天才と何とやらは紙一重というか向こう側め……!
ナギ : このゲームの錬金術って……とことん胡散臭いのな(笑)
テンサイ : ちゃんと半分はやさしさで出来てるのに(笑)
スクウィー : 「さてと長官。あとは作りに行くんだろ? オレっちはもういーよな」
ニイ : 「……任務ご苦労」
スクウィー : 「こんだけめんどーみたんだから、ちったー期待していいよな?よな?そちらのお嬢さん方も……」(ちろ)
イリス :  「わざわざありがとう」

イリス :  というほど世話になったろーか(笑)
スクウィー : ぜんぜん世話してねー(笑)


ナギ : 「小官のでよろしければ差し上げるでありますが?」 どーせやるのはカカオ100%だし。
アリス : 「期待? ふふ……」(意味ありげに微笑む)
スクウィー : 「(う、たじ…)」
スクウィー : 「(やべーなあのねーちゃん、まさか一ヶ月後の『アレ』のことまで知ってるんじゃ……)」
スクウィー : う、じゃそゆことでー。ちゃんとあンまぁ〜〜いの期待してっからなー」
スクウィー : スクウィーは いなく なりました
ナギ : なんというか、すくいーの考えが一番甘い(笑)

イリス :  スクウィーはホワイトデーを避けたい人?
スクウィー : もらうものだけもらいたい(笑)
アリス : 最近の三倍返しってのは錬金術に反してはいるなあ(笑)
スクウィー : この世界の相場は3倍返しなのか100倍返しなのかガクガクブルブル


シオン : 「よし、みんなつくるら!」
アリス : 「では、広い台所がいりますから……」
アリス : 「教会に行きましょうか」



◆Scene04◆ チョコレートが焦げる風景

シオン : しおんは すでに とかしはじめている!


イリス :  ところで…イザベリーを困らせに行きますか?(笑)
アリス : もちろん(笑)
ニイ : イザベリーさん、教会にたまたま来てたり?(笑)
アリス : いいえ。
アリス : 教会に呼び出しましょう。
アリス : 「決着をつけましょう」とかなんとか書いた手紙でもスクウィーにでも渡させて(何)
スクウィー : 「おーいそこのねーちゃん、果たし状だってよー。あ、オレんじゃねーからなー」 と言ってソノ何か渡してきた。

シオン : アリス様からの呼び出してす。
アリス : Call of Alice(何)


ナギ : 目を丸くして……迷った挙句、心なしかビクビクしながらイザベリーはやってきた(笑)
アリス : 「いらっしゃい、イザベリー」(にっこり)
イザベリー : 「い、一体何の騒ぎ……?」
アリス : 「単なる、ちょっとしたイベントですよ。バレンタインデー、と言うのは聞いたことがありますか?」
イザベリー : 「……何かの決闘法?」(笑)

イリス :  「手紙がまずかったのかしら…」(笑)
ニイ : スクウィー、果たし状って言ってた(笑)
イリス :  張り合ってるのかなあ、普段から(笑)


アリス : (やれやれ、と首を振り)「好きな人やお世話になった人に、チョコレートを私、日頃の愛情や感謝を示すイベント、ですよ」
イザベリー : 「好きな人や、お世話になった人……?」
アリス : 「わたしも……少し作ってみようかと、ええ、その……」(わざとそこで切って、イザベリーを見る(笑)
イザベリー : 「少しって量じゃないわね。何を企んでいるの?」
アリス : 「お世話になった人も多いですから……勿論、あなたのパーティにも……特に、ほら、あのヒゲの……」(まだ区切ってみる(笑)
イザベリー : 「……そうね」
イザベリー : 「バイゼン様がいなければ……今のあたしはなかったわ」

シオン : もくもくと溶かしている。


アリス : 小さく固めたチョコレートを渡してみる。勿論かなりいい出来のものを(笑)
イリス :  ハート型?
アリス : ハート型が面白そうかな、ここは。
イザベリー : 「不思議なお菓子……? ね。真っ黒。石炭みたい」
アリス : 「一度食べてみてくださいね」 ミルクチョコぐらいかな、比較的甘め。
イザベリー : (言われるがままに、一口)「……美味しい」
アリス : 「それはよかった。では、もっと大きいのを作って、気持ちも込めて……バイゼンさんに渡しましょうか」
イザベリー : 「……それって、好きって意味ってこと?」
イリス :  「そういえば…一番大事な人に一番大きいのって、わたしも聞いたわ。そういう意味だったのね」
アリス : 無言で微笑むのみ(笑)
イザベリー : 「……ん。確かにバイゼン様は、尊敬してるし憧れているけど」
イザベリー : 「好きとか、そういうのとは違う……気がする」
イザベリー : 「……あんな事も、あったし」
アリス : 「そうですか。でも、お世話にはなっているのだから、渡してもいいでしょう?」
イザベリー : 「ところで、このチョコレートっていうモノの材料とキットは貸してもらえるの?」
アリス : 「貸してもいいですけれど……ちゃんと出来ますか?」
イザベリー : 「作り方も教えて」(きっぱり)
イリス :  「なら、ここで一緒に作る?」
イザベリー : 「……そうする」
アリス : あかん、本来の予定ではイザベリーをムキにさせる気が、懐柔する方向に(笑)

シオン : ……コゲてきた。
シオン : けむり、もくもくもくもく(笑)


イリス :  煙に気づく。「み、水、ううん、ぬらした布巾で」
シオン : 「くろくて、粉々になったら」
アリス : 「……って、シオン」(ぺし、と軽くおでこを叩く)
シオン : 「はうあ」
シオン : 「とかしていたはずなのに! なぜか、かたまったら!」

アリス : と言うか、湯煎してて焦げるのか……?(笑)
シオン : シオンがそんな面倒な真似をするはずが…
イリス :  直火でやってしまった?(笑)


シオン : 「もっかいやるう!」
アリス : 「待ちなさい」(がしっと止める)
ニイ : 「今度は、みんなで、やりましょう」
アリス : では湯煎からきっちり教えましょう(笑)



◆Scene05◆ チョコレートのある風景

 さて、女性陣の皆さんのチョコレートが、続々完成しているようですよ?


ナギ : んー。どんなチョコを作ればいいのかなぁ……
アリス : わたしは……アポロみたいな小粒のをいっぱい(笑)
ナギ : 作った端から味見。
シオン : ナギが そうじきの ようだ
シオン : 味見をしているうちに消えていきませんか?(笑)
ゼファー : 完成品が出来ねえ!(笑)
イリス :  ナギが渡せるチョコが何グラム残ってるか見たい(笑)
ナギ : というか……ナギってちゃんとチョコ作れるんかね(笑)
アリス : 自分で言うな(笑)
ナギ : 「量にして50キロは下らなかった原材料が……あっという間に50グラムでありますか。難しいでありますなぁ」
ゼファー : なんか減少率がおかしいぞ(笑)>キロ→グラム
シオン : 「教官のおなかはぶらっくほーるら」
ナギ : あ。一個だけ完成したでありますよ。あとカカオ100%の試作品が1個あります。これは後でスクウィー殿に差し上げるでありますが……
イリス :  スクウィーに渡す理由って、何?
ナギ : くれって言ってたから……

イリス :  口は禍の元(笑)
シオン : かわいそす(笑)


ニイ : チョコの中によもぎを入れる(何)
ゼファー : 恐ろしく斬新な(笑)
ニイ : 「体にいい」
イリス :  同じような行動をしている。
ゼファー : ぎゃー(笑)
ニイ : 私のはハート型。アリス様が最初に見せてたのがハート形だったから。そしてカイマを誤解させるというPLの目論見のために(何)
シオン : カイマを殺す気かー(笑)
ニイ : ふふふ……(笑)
ニイ : ちなみにギリーも全部ハートで。そしてホンメーの方のは、ハートの上の山が1つ多い。つまり、山が3つある謎の形をしている(笑)
シオン : ホンメーの人、困惑するだろうなぁ(笑)
ニイ : 特別なものには特別な形というので、気持ちを込めるために山をひとつ増やしたという発想。けっこう単純(笑)
シオン : やはり緑色なの?(笑)
ニイ : 緑色というか……よもぎ、そのままつっこんだから……色じゃなくてモノが入ってるんじゃないかと…
シオン : あ、アク抜きしてあればっ!(笑)


イリス :  形はオーソドックスにハート。ただ、表面がごつごつしてる(笑)
ゼファー : 表面がごつごつって、何がはいってるんだろう……(笑)
イリス :  アーモンド・かぼちゃの種・バナナチップ・干し杏……
イリス :  要は、カロリーメイトのようなものを作っている。
シオン : ソイジョイのようだ。


イリス :  そしてシオンはちゃんとできたんだろうか(笑)
シオン : そうだ。なんと今回はメシストを置いてきてるんですよ?(笑)
ニイ : なぜ!?
シオン : ないしょ(笑)
ニイ : なぞ!?
シオン : 「シオンが味見したの、メシストわかったら、意味ないら」
アリス : 「つまり、シオンはメシストにあげるつもり?」
シオン : 「うぃ!」
アリス : 「シオンはいい子ね。きっとメシストも喜ぶわ」
シオン : 「でもなんか最近、うまく一緒にいれないらよ」
シオン : 「メシスト出てくると、シオン、ねむたくなる」
シオン : 「メシストは、じがのかくりつーとかいってたけど……とにかく、話できる間に、いろんなことしたいらよ」
アリス : 「二人で一つの身体だから、仕方ないのかしら……」
イリス :  話もできんくなるのだろうか。
シオン : イリスと同じ状態に近づきつつあります。一人ボケツッコミができなく……
イリス :  ちょっとさみしいなあ。
シオン : 「ともかく、作るら! ……レンジの中に完成品があるら!

イリス :  まてーーーwwwwww
ナギ : それどこのヴァレス……


シオン : 「ちゃらーん(完成品)」

 そして全員のチョコは完成したっぽい。


ナギ : ナギは……ひたすら数が少ない。
アリス : アリスは逆にひたすら数が多い(笑)
シオン : シオンは、巨大な泥団子のような見た目(笑)
ニイ : キットについてたので包装もしました。
イリス :  すっごい可愛いんだろうな(笑)
ニイ : 器用なのできちんと丁寧にできてるんだけど、リボンの結びが忍びに伝わる結束法になってる(笑)
イリス :  ジャドしか気づかないから大丈夫(笑)

 次回、チョコレートは誰の手に?






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