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6時45分、横尾出発。立派な橋を渡って、横尾谷の針葉樹林帯の中へ。大水が出るのか、倒木が多い。ちょっとした急坂の先で谷を回りこむと屏風岩の岩壁が迫る。ふと義父が何かを発見した。よく見ると、壁を登るクライマーのパーティである。トップで登る人を下で二人がビレイしている。 |
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カラマツソウ・ニッコウキスゲ・オトギリソウなどの花を見かける。次第に晴れてきて暑くなる。本谷橋を渡った所で休憩。水遊びしている子供たちも多い。ここからはずっと急登が続く。ガレ気味の湿った道の脇にはゴゼンタチバナの花。クルマユリも散見。 |
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ガレて不安定なトラバースを二箇所やり過ごし、森を抜ける。やっと涸沢カールが見えてきた。晴れて陽射しはジリジリと暑いが、谷から吹き降ろす風が冷たく心地よい。ここから涸沢に沿って直線的に登る。ナナカマド・アオノツガザクラ・ミヤマダイコンソウなどの花。沢の上部には残雪も現れてきた。 |
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涸沢小屋への分岐を過ぎてからも急登は続くが、やや曇ってきたので暑さはそれほど感じない。平たい石が階段状に整備されて歩きやすい。チングルマの群落があった。大岩の横をすり抜けると、涸沢ヒュッテのテラスだ。到着を祝って、ラーメンを冷たいビールで乾杯した。残念なことにガスがかかって、穂高のピークは見えない。おまけに霧雨も降りだしたので、早々に小屋に入る。 |
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重荷を下ろし、一休み。雨が止んだのを見計らって、軽装で涸沢小屋へ向かう。テント場を横切った先でハクサンフウロやニッコウキスゲを見かけた。やはりガスは晴れず頂上を拝むことはできなかったが、大雪渓の残雪は迫力ある。この年は雪が多いという話だ。小屋前のテーブルでコーヒータイム。ここのマグカップをお土産に買った。 |
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ヒュッテの部屋に戻ると、ほぼ満室状態になっていた。外は再び雨になっている。布団を敷いて横になる。天井が低いので、注意しないと頭をぶつける。
今日の夕食はステーキ・煮物・サラダ・野沢菜にデザート。追加で白ワインを注文した。美味しかった。 |
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夜になっても雨は降り続く。明日の行程が心配だ。
テラスに出てテント村の撮影をする。ビニル袋でカメラを覆って、テラスの手すり上に置いて撮る。9時頃には就寝。 |