平成14年6月18日 尾瀬その3・尾瀬ヶ原周辺

 

山の鼻小屋で一泊して、翌朝尾瀬ヶ原方面を歩いてきました。
早朝だったのでまだ誰も歩いていません。

上田代あたりから後ろを振り返ると至仏山が伸びやかな稜線を
左右に広げていました。

 

ズミの木の花が咲いていました。
樹皮を染め物に利用したことで
染み(ゾミ)が名前の由来との説もあります。
花が咲いた後の赤い実も
鮮やかで美しい。

 

モウセンゴケです。
白い花が咲くそうですが
残念ながら見たことがありません。

葉の縁の粘液で虫を捕獲するという話ですが、虫が捕まっているのも
見たことがありません。
私にとって謎が多い植物です。

 

ヤチヤナギ。
別名エゾヤマモモ。
美味しそうな名前ですが、実は食べられません。
ビロードのような表面をした葉が美しい。

 

歩き出したときは朝靄に隠れていた燧ケ岳でしたが
だんだんと姿を現してくれました。

山頂を境に左右で火山の性質が異なっているとのことです。
左肩はなだらかですが
右肩はゴツゴツしていますね。

 

白樺とレンゲツツジのツーショット。
赤と白の対比が面白いかなと
パチリ。

 

竜宮です。
湿原内の川の水が吸い込まれる場所と
それが出てくる場所があります。

竜宮城は海の底だと思っていましたが
地底にもあったのですね。

 

木道からちょっと奥まった有名な撮影ポイントから。
至仏山とその手前に牛首です。

竜宮まで行った後、雨が降ってきました。
竜宮小屋で雨宿りをしつつ、熱いコーヒーで体を温めます。

ヨッピ橋か見晴らしまで足を延ばしたかったのですが、
今回の行程はここから引き返すことにします。

静かな尾瀬とたくさんの花々が迎えてくれた素晴らしい山行となりました。

 

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