2003年6月16日 白馬・栂池自然園・その1

たまたま平日に休みを取ることができました。
普段は日曜祝日しか山に行くことが出来ないので、
こういう日は思いっきり有名な場所で、これまで行った事のない所へ行こう!ということで
いろいろ相談した結果、白馬へ向うことになりました。
事前調査では、まだ残雪は多いということでしたが、
果てさて、実際はどうだったのでしょう?

 

早朝5時に東京を車で出発。快調に高速道路を走り、白馬長野オリンピック道路を経由して、8時半には白馬到着です。
軽く朝食をとり、当日泊まるペンションに挨拶して、ゴンドラ・ロープウェイの割引券をもらってから、栂池の駐車場へ向います。平日の朝なので、ガラガラでした。

 


ゴンドラとロープウェイを乗り継いで、山頂駅まで一気に上り詰めます。

上るに連れて、白い雲の中へと入っていきます。


山頂駅から歩き出すと、もう道の両脇は雪・雪・雪。栂池自然園ビジターセンター前では、「水芭蕉祭り」で甘酒の振る舞いがありました。

自然園もまだ残雪が沢山あって、木道が出ていない所の方が多かったです。
恐る恐るコースロープや赤旗に従って歩きだしました。
この時期は、防水性の高いトレッキングシューズが必須ですね。

自然園に入ってすぐの所にある、標高1860mの「水ばしょう湿原」です。
まさに水芭蕉が真っ盛りでした。
残雪、水芭蕉、霧、それぞれの白色が競演しあい、風景を作り出しています。

 

水芭蕉のアップです。なかなか、これといった美人水芭蕉を見つけ出せませんでした。

きれいだなあ、と思うと、ソッポを向かれていたり、木道から離れていたり。

水芭蕉の白い花に混じって、小さく黄色い花が咲いていました。リュウキンカです。

「水ばしょう湿原」を離れて、しばらく雪原を歩きます。目印はまばらに立っている赤旗のみ。時折雨も降り出しました。ここで引き返す観光客グループもかなりいました。我々はレインウェアを着用して、前進。

木道が出てくると標高1860mの「ワタスゲ湿原」です。ワタスゲの黄色い花も咲いていましたが、雨に濡れてしぼんでいました。

「ワタスゲ湿原」で見つけた水芭蕉の群落です。
雪の中にぽっかりと開いた円形劇場に、しばしの間、見とれてしまいました。
右端にある緑の塊はコバイケイソウの芽吹きでしょうか。

 

山の斜面には新緑の樹木が。

鮮やかな新緑と、所々残る残雪がモザイクを織り成しています。

雪解けで水量の多い楠川を渡った所にある、トイレの軒下に野鳥が営巣していました。

キセキレイだと思われます。近づいても逃げようとしません。雪の上をチョンチョンと跳ねるように歩いていました。

再び雪原を歩きます。ややきつい登りも出てきました。笹やぶの中を無理矢理抜けていく所もあって、ストックなどがあると便利です。

標高1910mの「浮島湿原」に出る途中から、後ろを振り返ったところです。赤い屋根の旧栂池ヒュッテやビジターセンターが見えます。

 

浮島湿原で見られた花。
リュウキンカのアップです。
こちらは何の新芽でしょうか。
紅色の茎がきれいです。

 

白馬・栂池自然園・その2へ続く

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