平成15年6月16日 栂池自然園・その2

 

 

浮島湿原から先はもう木道は全て雪の下。所々に立てられている赤旗をたどって、雪上を登ります。視界があるうちはよいのですが、ガスが出たり悪天候になると、道を見失う危険性もありそうです。
帰りのロープウェイの時間や、下り坂の天気を気にしながら歩いています。これから正面奥に見える尾根まで、もうひと頑張りです。

 

たどり着いたヤセ尾根には全く雪はありませんでした。木製の階段状の上りが延々と続いています。その両側で多くの花々と出会うことが出来ました。不安を覚えながらも、ここまで登ってきたかいがあるというものです!

シラネアオイは間近で見ることが出来ました。

 

階段足元にはマイヅルソウが。

 

コイワカガミも沢山見られました。

 

 

 

ゴゼンタチバナはまだ蕾のものも多かったです。

オオサクラソウは尾根の反対側に咲いていたので、後ろ向きの姿。

ムラサキヤシオツツジの艶やかな紅色は雪の山によく映えますね。

オオシラビソの先っぽに丸い玉が。何でしょう?小さくて可愛らしい。 オオカメノキ(ムシカリ)の花。
ヤセ尾根頂上のベンチで大休止。お昼を食べている時は真っ白で何も見えなかったのですが、しばらく粘っていると、雲の切れ間から少しだけ白馬の山々を望むことが出来ました。
ああ、今度は晴れた日に来て見たい・・・。

名残惜しいのですが、ロープウェイの最終便に乗り遅れたくないので、下山することにしました。雪上の下りはスリップしないよう慎重さが必要ですが、適度にクッションが効くので、膝や足裏には優しいものです。

ワタスゲの花。
往路では雨に濡れてしぼんでいたのに・・・。
何の花でしょう?
薄い黄色の花です。
ショウジョウバカマの花。
ピンクが濃いですねえ。

ビジターセンターに着くころには、ガスも出てきて天気も悪化気味でした。早々に下山して正解だったようです。


ロープウェイからゴンドラに乗り換える途中の森の中に入っていく道がありました。針葉樹の森のなかにも可憐な花たちを見つけることが出来ました。

ひっそりと咲くザゼンソウは慎ましやかさを感じますね。
サンカヨウの花は初めて見ることが出来て感激です。
コバイケイソウの若葉。
花はこれからですが、
葉だけでも十分きれいだと思います。
カンスゲの花でしょうか?

白馬・猿倉から大雪渓 へ続く

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