2003年8月15日 東北・鳥海山、山頂まで

 

御浜小屋で昼食。味噌汁とコーヒーを沸かして体を温めます。

小屋のすぐ裏からまん丸の鳥海湖が見下ろせますが、ものすごい強風と雨で吹き飛ばされそう。

これは少し上に登った所から見た鳥海湖と鍋森です。

 


イワベンケイ(の雌花)

 

 

ミヤマアキノキリンソウ

 

扇子森付近の地形。 表土と草地が縞目模様になっています。

強風による作用だと言われています。


これは?
小さな低木につく花

        


トウヒレンの仲間?
オクキタアザミというのかも

 

扇子森から御田ヶ原分岐までの下り。
平石がきれいに敷かれた石畳状の道が続きます。

山頂から下山してくる人とも多くすれ違いました。
晴れていればこの辺りから山頂が見えるのでしょうが、
今日はずっと雲の中。
いちどもその姿を拝めませんでした。

 

花の群落・1

アキノキリンソウと
奥にアザミ

花の群落・2 ハクサンフウロ
花の群落・3

タカネツリガネニンジン
(ハクサンシャジン)



雨は依然として降り続いています。
雨に打たれながら黙々と登っている私たちを、
励ましてくれたのは沢山の花々でした。

「蛇石流」に沿って七五三掛まで登る途中で見かけた花です。

エゾシオガマでしょうか ボウフウ?シシウド?の類

 

イワイチョウ
花に囲まれた谷を上り詰めます。
谷の対岸にも花々が密生しています。

これまでに見たこともないような花が多いし、
見慣れた花でも、こんな群落は見たことありません。

 

ミヤマキンポウゲ チングルマ
御苗代付近で休憩後、七五三掛まで行くと、今日一番の暴風雨となりました。

登山道自体も一番の難所となり、緊張の連続です。

千蛇谷まで降りてくると、巨大な雪渓が行く手に横たわっています。

雪渓の奥はガスに煙って見えません。
当然、鳥海山もどこにあるのやら・・・。

雪渓を吹き降ろす風がものすごく冷たくて
無防備な手のひらが凍えそう。

雪渓を直接下山してくる集団もありましたが、
落石が怖いので、対岸の夏道を登ります。

千蛇谷に下りてから小屋までの登り行程が
肉体的に一番シンドイところ。
ふと顔を上げると、目の前にイワヒバリがいる!

近づいても逃げません。それどころか
登山道を上へ上へと先導してくれます(ホントか?)

イワヒバリに励まされ、最後の一頑張り。

やっとのことで、山頂直下の
大物忌神社(小屋)に到着。

思わず万歳です。
高低差1200mをよく登りきりました。

 

東北・鳥海その3、山頂と下山 へ続く

 

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