1999年8月13日 尾瀬・沼山峠から長蔵小屋

 

早朝4時に所沢を車で出発。関越道の練馬から外環に入る。交通量多い。
東北道は栃木ICより先が20キロの渋滞表示がでている。まだ朝の5時だというのに・・・。
しかし、大谷パーキングエリアの先、2車線になると割とスムーズに流れ始めた。
西那須野塩原ICを下車して一般道へ。車も少なく快調に走れる。

9時半に桧枝岐に到着。後日お世話になる「ますや旅館」さんにご挨拶。
コーヒータイムをゆっくり取り過ぎて、バスの時間が迫る。慌てて身支度を準備。

10時10分のバスで沼山峠へ向かう。御池の先、一般車通行禁止区域になった途中で
ブナ平を見下ろすポイントに来ると、バスが徐行してくれたので、ブナの原生林をじっくり
見ることができた。
10時50分、沼山峠に到着。雨が強い。山行初日の出発前から雨だ。ちょっと気が滅入るが
レインウェアを着こんで、いざ出発。

歩き出すと、雨も小降りになって来た。木の階段の登りが続く。それほど急ではないが、
雨具を着ているので汗をかく。あたりはオオシラビソの森。雨にしっとりと濡れた森の
香りが素晴らしい。思わず鼻から息を吸い込む。
沼山峠(本当の峠)で雨具の上を脱ぐ。いつのまにか雨は止んでいた。尾瀬沼が見える。
天気のことをとやかく言っても始まらない。気持ちも新たに、さあ行こう。

                    沼山峠から見る尾瀬沼     義父の帽子にトンボが

峠からの下りは雨水が流れてえぐれた所も多い。ただ土質が砂利っぽいので滑りにくく助かる。
大江湿原に着く頃には、天気回復。逆に晴れて暑くなってきた。
マルバタケブキ・ミズギク・ワレモコウ・トリカブト・サワギキョウなどなど沢山の花が出迎えてくれる。

長蔵小屋を経営する平野家の墓所がこの近くにあるので、立ち寄る。湿原の木道から少ししか
外れていないのに、えらくひっそりとした雰囲気。でも墓所へ行く途中にあったヤナギランの
群生は見事であった。

件の長蔵小屋に到着。荷物を置いて昼食をとっていると、再び天気悪化し、雨が強くなる。
ビジターセンターに逃げ込み、スライド上映会を見る。
小屋に戻って休む。今日は出発が早く、車の運転でも疲れたので少し横になるつもりが
昼寝してしまった。ものすごい雷の音で目がさめる。

18時30分、小屋の夕食。メニュはご飯に赤だしの味噌汁、サラダ、鱒のから揚げ、付け合せの
ニンジン・インゲン。食卓に置かれてあった野沢菜の炒め物はとり放題。とても美味しかったので
味の秘密を聞くと、味噌汁のダシに使った煮干を入れて炒めているとのこと。道理で味わいが
深い訳である。鱒のから揚げも、しっかり揚げてあるので頭から中骨まで食べられる。

消灯は21時だが、夕食後、すぐに布団の上に横になり、そのうち眠ってしまった。


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