−11月−

−活用力14−
第3活用場面は単元の最後にまとめをする場面になります。ここでもただの復習問題をするだけでなく,「活用力」を育てるための問題に取り組みます。ここでのキーワードは「逆思考」です。

−活用力15−
単元のまとめの場面で,例えば2年生では「かけ算」を習った最後に「かけ算になる問題を作る。」ということをします。また面積の求め方を習った最後は逆に面積から辺の長さを求めたり,体積の場合は体積から立体のたての長さを求めたりします。これは全て「逆思考」を求めています。材料(データ)を与えられて結論を求めていたものを,先に結論(かけ算,面積,体積等)が与えられ,そのための材料(データ)を求めることが課題になっています。このように今までの逆の思考をすることは活用力を育てることになります。

−活用力16−
つまり,授業の中で活用力を育てる場面を3つに分けるとすると,第1活用場面は「本時の課題」への取組み場面で,キーワードは既習事項の「確認」と解き方の「見通し」,そして様々な考え方への「評価」です。第2活用場面は集団思考をして解決した後の適応題への取組み場面で,キーワードは不必要な数字も提示するような「情報量のコントロール」です。第3活用場面は単元最後のまとめ場面で,キーワードは今までデータを基に答えを求めてきたものを,逆に答えを提示し,それを求める要素を考えさせる「逆思考」です。

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